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百合子はエリート捜査官となった今でもプリマバレリーナになる夢を忘れられなかった。そんなある日、かつて自分を蹴落とした憎しみのライバル・ツバキが卑劣な犯罪の容疑者であることを知る。敢然と悪の組織に乗り込んでいく百合子だったが......。
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シネマジックでしか観られない、東雲勇太監督による「ハードボイルド女スパイ/女捜査官」アクション映画風SM作。「バレリーナ捜査官」とはタイトルだけ聞くとキャラを詰め込みすぎと思われるかもしれないが、まあ観てのお楽しみ、非日常の倒錯世界へ連れていってくれる佳作である。まずは哀愁に満ちたピアノ曲に乗せ、レオタード姿のヒロインが一人バレエの練習に励むシーンからスタート。180度開脚など実に本格的、おそらく経験者なのだろう。ただし〈かつての鍛えあげられたプリマの細い体はいまはなく、いたるところに柔らかくてイヤらしい熟女の脂肪が付いていた〉とパッケージの惹句通り、何ともエロい肉体だ。場面変わると警察の地下射撃練習場らしい場所で、一転彼女は銃を撃っている。〈帝都捜査局・総務部長 警部・潮見百合子〉とテロップが出る。

そこに上司である警視がやって来て、「とある案件を頼みたい」と告げられる。「私はもう現場を離れた身」と断わる百合子だが、容疑者の名前を告げられると顔色が変わる。「君とは少なからぬ因縁と聞いている」と言う警視は、「被疑者が主宰する企業に重大な嫌疑がかけられている。人身売買だ」と続けるのである。場面変わって走行中の高級車、後部座席に座るハイソな美女。加藤ツバキ演じる〈羽村バレエカンパニー 主宰・羽村冴子〉である。隣の〈事務局長・栄田介司〉を虫ケラのように叱咤し罵る高慢な女だ。そして羽村バレエカンパニーに捜査官・百合子が訪ねてくる。「名刺を見たときにはまさかと思ったけど、夢じゃないよね、百合子」とせせら笑う冴子に対し、「15年振りね、冴子」とクールに言う百合子だが、その表情にはぬぐい去れない悔しさが滲む。

「警部さんが何の用事かは知らないけど、まあ、紅茶でもどうぞ」と勧める冴子。一口飲んだところで「変わらないわねえ、正義感が強いところも、ツメが甘いところも」とニヤリ。「えっ」と言った次の瞬間、百合子は気を失ってしまう。時間経過があって、前手錠で拘束されいる百合子。ラメ入りの派手なボディコン超ミニというエロスタイルに着替えている冴子は百合子に無理やりキス。最初は嫌がっているものの、「舌出して」と言われると思わず応じてしまう。「懐かしいわねえ、百合子」と冴子が笑うところをを見ると、過去にもレズ関係だったのか? 二人はバレエでプリマドンナを争うライバルだった。詳しくは明かされないのだが、冴子が汚い手を使って百合子を追い落とし、自分はバレエカンパニーを設立して成功、セレブに。一方、百合子バレエを断念、警察官の道を選んだという因縁が匂わされる。

続いて両手を縛られ、床に寝かされている百合子。その額をサディスティックに踏みつける冴子。「いい気味だわねえ、警部さぁ~ん」と悪魔の微笑みで、口の中にハイヒールのつま先をグリグリと入れられる。「感じないの? でも私、知ってるわよ、アナタ、ココに当てたら我慢出来なくなっちゃうの」とバイブを股間に。屈辱プレイは続き、「可愛くないわね。もっと可愛くしてあげる」と鼻フックだ。時間経過があって、事務局長の栄田を全裸で立たせ、フェラチオを楽しむ冴子。百合子は隣で見せつけられ、最初はおぞましい表情だったが、次第にウットリと見つめ始める。「何よその顔、そんなに欲しいのなら」と誘われると、あがないながらもついにはしゃぶり始めてしまうのである。

しかし百合子は自らの使命は忘れていない。縛られた格好のまま「羽村バレエカンパニー」が裏でやっているとされる人身売買について問い詰めるのだが、「何を言ってるの? 人身売買」と呟いた冴子は何かに気づく。「栄田、アンタまさか勝手に!」と言ったところでスタンガンの一撃を食らう。そう、いつも罵倒されてヘコヘコしていたこの男、栄田介司こそが実はいちばんの悪だったのだ。この栄田を演じる小池拓也という男優、今年の2月に本欄で紹介した同じ東雲勇太監督の『女スパイSTYLISH拷問刑 昭和間諜哀歌』で、女スパイの二宮和香を残酷にいたぶり最後は虫けらのように射殺してしまう、冷徹なサディストをやっていた。只では済まないと思っていたが、ナルホドこういう展開になるのか。

以上が107分作品の60分ほど。ココからがクライマックスである。場面変わるとバッハの名曲「G線上のアリア」が華麗に流れる中、冴子が黒、百合子が白のプリマドンナ姿で縛られ、双頭の巨大ディルドを口にブチ込まれているというシビレるシーンからスタート。二人並んで吊られ鼻フック。レズキスを強要され、ダブル180度開脚で縛り上げられる。そしてラストは栄田の「これからが一番楽しい時間ですよ」の台詞と共に、全裸で四つん這いの百合子が映し出された。まずはアナルボールを出し入れされ、続いてグリセリン浣腸4本、5本とブチ込まれる。「咥え込め」とアナル栓で蓋をされ、「勝手に出すなよ」と命じられた上でローソク責めだ。そしてラスト、さあ出せ」と命じられ、アナル栓がポーンとシャンパンの栓のように飛んで屈辱の大脱糞フィナーレとなる。
文=東良美季

『闇に沈められたプリマ バレリーナ捜査官暴力監禁室』(シネマジック)

監督:東雲勇太
発売日:2018年4月7日
品番:CMN185
収録時間:105分
定価:4,620円(税抜き)
メーカー:シネマジック

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東良美季 1958年生まれ。編集者、AV監督、音楽PVディレクター、グラフィック・デザイナーを経て執筆業。著書に『猫の神様』(講談社文庫)、『東京ノアール~消えた男優 太賀麻郎の告白』(イースト・プレス)、『代々木忠 虚実皮膜~AVドキュメンタリーの映像世界』(キネマ旬報社)、他。
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18.06.13更新 | WEBスナイパー  >  AV情報
東良美季 |