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1960年代、世は高度経済成長期。裏側では企業秘密・国家機密を巡ってスパイと捜査官たちが死闘を繰り広げていた。そんな中、捕らえられたひとりの女スパイがサディスト捜査官の手でおぞましい性虐拷問を施されてゆく。 そこに外出先から戻って来る専務(小池拓也)は、黒のアイヴィスーツに黒のハットというスタイル。オールドファンならニヤリとするだろう。これは日本を舞台にしたスパイ映画の傑作『007は二度死ぬ』(1967年)で、ジェームス・ボンド役のショーン・コネリーと対等に渡り合ったタイガー田中、丹波哲郎のファッションなのだ。専務は和香がこの部署に配属されて半年、いかに優秀な秘書かということを褒め称え、そして「プロポーズの返事、聞かせてもらえますか」と問う。しかし曖昧に首を振るだけの和香。それもそのはず、彼女は陰で秘かに無線で海外と連絡を取る、某国が送り込んだ女諜報部員なのだ。
彼女に与えられた指令は機密ディスクを盗み出すこと。そして深夜のオフィス、首尾よくブツを探し出して手にしたときだった。背後に全身レザージャケットに目出し覆面姿のキャットウーマン(河井真美)が現われる。二人はカンフーを使った格闘になり、当初はほぼ互角の戦いであったが、やがて和香はKOされてしまう。そこに、「受けておけばよかったんですよ、私のプロポーズを」と、不適な笑みをたたえ現われるのが専務。この男も実は「他国に情報を流す売国奴がいる」という情報から民間会社に潜入した、「内閣調査室」の諜報部員。しかも、残忍な拷問をすることで悪名高き凄腕であった。「クライアントはどこの国です?」と問いながら、昭和のプロレスラー豊登の必殺技「鯖折り」(羽交い締めして相手の背骨を折る危険な技)と首締めでギリギリと責める。
この男優・小池拓也は180センチ以上の長身でガタイもよく、ナイスバディだが154センチしかない和香は容赦なく締められ、泡を吹いて失神。時間経過があって、彼女は目隠しで立位の大の字、手足を拘束固定されている。専務は背後から抱きしめ、ねちっこく身体を撫で回し、スカートの裾をまくり、ガーターベルトに包まれた黒パンティ越しに愛撫。それだけで太股に玉の汗が滲むのが何とも生々しい。ボールギャグや猿轡での緊迫拘束シーンを挟み、黒のガーターセットで緊縛。さすがは元E-BODY専属女優、眼を見張るほどのプロポーションだ。ブラの中に低周波治療器を装着して電気ショック。続いて股縄を施され、その縄を天井に伝わせ、鉄球の錘で股間を責めるエロ拷問。しかも男は鉄球を増やしていく。
一度はプロポーズした間柄、惚れて裏切られた恨みで、専務の行為は否応なくエスカレートする。「これでも答える気はないか?」と鼻フック。しかもタコ糸で両の乳首を縛り上げ、その糸を鼻フックに固定。つまり鼻を持ち上げられ思わず顎を引くと、乳首が引っ張られるという、サディスト趣味極まりない拷問なのである。ココまでが約60分。以降の後半は、まさにドラマSMの雄、シネマジックならではの展開に。つまりプレイの見せ方ではなく、設定とストーリーで「エロス」と「恐ろしさ」を表現していく。冒頭の秘書時代に着ていた水玉の清楚なワンピース姿で縛られ、クロロフォルムを嗅がされ意識は朦朧に。そこに謎の注射を打たれる。
場面変わると、四つん這いで犬用のお皿でウットリミルクを飲んでいる和香。「美味しいですか」と嘲笑して問われると「ワンッ」と答える。つまり彼女は、人格が完全に崩壊されられたのだ。もうすべては男の言いなりの身体にされ、尻からぶっといバイブを挿入。快楽に歔き狂う。自ら進んで鼻フックを装着、恍惚の表情で涎を垂らす。スパンキングにローソクプレイ、鞭打ちとハードなプレイにも狂女のように微笑み続け、男のチ×ポを美味しそうにしゃぶり、バックから受け入れる。まさに女スパイ残酷物語。ネタバレになるので書かないが、悲惨極まりないラストシーンが待っている。
文=東良美季
『女スパイSTYLISH拷問刑 昭和間諜哀歌』(シネマジック)
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18.02.27更新 |
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