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女教師・梨沙(麻田かおり)のクラスに転校してきた徹。梨沙には徹にカラダを許した過去があり、弱味を握っている徹は梨沙に下着を着けずに授業をするよう強要したり、通学電車で待ち伏せし痴漢をしたりと、いやがらせをエスカレートさせてゆく。梨沙は何の抵抗もできず恋人の健一に助けを求めるが......。そして驚くは次の場面だ。女教師の鎌田梨沙は中央線で勤務先の高校に向かうのだが、カメラはしっかりと満員電車の車内に入り込み撮影している。そこで男の手が梨沙のスカートをまくり、パンティの中に入り込み痴漢行為となるが、そこも別撮りには見えない。すごい迫力だ。スタジオにある出来合いの電車セットで撮影、音声だけオンリーで流すという安直AVでは味わえない映像である。場面変わって今度は総武線。ドアの腋に立つ女子高生の美樹(椎名みお)。そこに長身イケメンのサラリーマン風が接近、ドテを触り、パンツの脇から指を入れる。これも実にリアルでエロい。しかし次のシーンではその男が彼女に5千円札を渡し、実はこの2人、契約痴漢プレイの援助交際をしているとわかるという展開だ。そして本題はココから。学校に着いた女教師・梨沙は、教頭から転校生を紹介される。その少年・高木徹は、梨沙が女子大生の頃に家庭教師をしていた教え子で、どうやら関係があったと匂わされるのである。
この徹を演じる大平容司という役者がいい。若い頃の長江健次を暗くさせたような美少年で、最後のクレジットには2番手で出て来ることもあり、監督も思い入れがあったようだ。これも実に90年代的だなあと思う。「日本映画データベース」によると出演作はこれを含め3作のVシネしかない。想像するに劇団か小規模プロダクションに所属する売れない新人で、抜擢されて準主役の出演となったのではないか。この時期、こういう若い役者がこの手のロマンポルノ風Vシネによく出てたんですよ。でもってこの徹、童顔でナイーヴな風貌ながらかなりのワル。「バラしてもいいのかよ。僕は中学のとき、鎌田先生に筆下ろしをされましたって」と脅し、梨沙にパンティを脱ぐよう命じ、ノーパンで授業をさせたりするんである。
さてそんな梨沙には恋人がいて、ラブホでセックスシーンとなる。でもってコレが女子高生・美樹と契約痴漢プレイをしてたサラリーマンの男、健一だったとわかる。ちなみに健一役の辻本晃良は、『ミナミの帝王』他、アウトロー系Vシネで活躍した人のようだ。そして新鮮だったのがこのセックスだ。Vシネなのでもちろん「ド」の付く疑似、腰を重ねるダンスのような絡みなのだが、さすがは2人とも役者、性表現が豊かにして見事で、局部ハメシロばっちりに頼り切った現在のAVにはない、格段のエロスが味わえる。一方、ワルの徹は美樹と健一の援助痴漢交際を目撃して、彼女をも脅す。すると美樹は「高木クンのことカッコイイと思ってたから、いいよ、一回くらい」と身体を許すのだ。当然こちらも映画の疑似セックスだが、まるで70年代の日活ロマンポルノ青春映画のような味わいがある。オジサン世代にはタマらない郷愁だと思う。
梨沙は健一に、「当時、私ったらイケイケの女子大生だったから、まだ中学生だった彼を誘惑してしまったの」と告白。これもバブル時代を思わせて懐かしい雰囲気。一方、梨沙に対して屈折した恋愛感情を持つ徹は、美樹をけしかけ、痴漢プレイはしているものの一線だけは越えてなかった美樹に、健一と寝るよう促す。さて、徹を好きになってしまった美樹は果たしてどうするのか? これ以上はネタバレになってしまうので書かないが、椎名みお演じる女子高生・美樹の「高木くんが先生のことをいじめるのは、高木くんが先生のことが好きだから。そして私にちょっとだけ優しいのは、私のことが好きじゃないから」というシビレる台詞、そして「今日は学校休もう、失恋しちゃったからね」と駆け出す胸キュンのシーンがあることを付記しておく。物語は朝の中央線で始まり、ラストも夜明け、始発列車で終わる。ガラガラの車内、眠る徹の肩を抱く梨沙。果たしてふたりはどこへ向かうのか?という意味深なラストもいい。監督:小渕アキラ、脚本:長田敏靖、カラー80分作品。
文=東良美季
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『揺れる電車の中で 痴漢に暴かれた女教師の性』(CARESS COMMUNICATIONS)
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19.05.19更新 |
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