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許されないことだとはわかっていながら不貞を繰り返し全てをブチ壊し続けつつ生きているヒロイン。彼女はどうしてそのようなドスケベ妻となったのか......人生の秘密を辿る淫乱女のヒストリー。
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夫のいる身でありながら不倫セックスを繰り返すお股のユルい人妻・大沢雪香(鈴木さとみ)。彼女がそうなったのは15年前のある夜、義父に処女を奪われたのがきっかけだった。その後、初恋の相手に身を捧げるもヤリ逃げされ、明日も希望も失った18歳の少女がとった行動とは――。

いやー、最高ですねえ!
『十八歳の戦争』というATG映画を彷彿とさせるタイトル。「父親に純潔をあげた。先生に初恋をあげた。オヤジには純情をあげた。」ってキャッチコピー。
ヘンリー塚本監督が一線を退くと聞いたとき「泥臭く生々しくおおらかだった昭和エロスもこれで消えてしまうのか......」なんて思ったんですが、そんなことありませんでした。アナコンダ・アナーキー監督、グッジョブです。

性に奔放な人妻・雪香の過去を紐解く形で進んでいく本作。
本編では彼女の思春期の数年間を3つのエピソードで描いていきます。

まず1本目は【処女喪失】。
画面に現われたのはツインテール&銀縁メガネが愛らしい雪香。中学生くらいでしょうか。今では珍しい黒い冬服セーラーに黒タイツの制服姿がよく似合ってます。
「お母さんが出産準備で入院した。私とは父親が違うけど弟か妹ができるのは嬉しい」という無邪気なモノローグ。しかしそれは「お父さんは内縁関係の義理の父親。一緒に暮らし始めて1か月くらいたったころ、キスされそうになったことがある」というセリフで不穏な意味を帯びてくる。母親が入院してる今、まさにその義父(染島貢)と2人きりなわけですからね。
いきなり部屋に入ってきた義父に何かを感じとったのか「明日の朝ご飯はパンでいい?」と懸命に余所事を言う雪香。しかし抵抗もむなしく、欲望の虜になった義父に犯されてしまう。悪夢のようなレイプが終わったあとティッシュで自分の股間をぬぐうと、そこには純潔を汚された証である赤い血が......うう(泣)。
グッとくるのは、ここで終わらないところ。身づくろいした雪香は机に向かい、黙って勉強を始めるんですね。しかもここで彼女が読んでいるのは「智恵子抄」。
――智恵子は東京には空が無いと言った。私もそう思う。うう(泣)。

2本目は【初めての恋】。
あの悪夢の後義父は家を出ていき、母親もその後を追って失踪。高校生になった雪香はボロアパートで独り暮らしをしています(ショートヘアのヅラをかぶって少し大人びて見える)。
妻子持ちの担任教師・吉岡に恋をし手書きのラブレターで気持ちをぶつける雪香。吉岡は彼女の気持ちを受け入れるものの、これまた真面目そうな顔してダメな男。OKの返事をするとすぐ「2人きりになれる場所に行こう」と家に連れ込み、「大人の恋愛をしよう」と迫るんですよ。
「出席番号12番・大沢雪香。キスするぞ」「何よりも科学の授業で目を輝かす大沢雪香。キスするぞ」そして激しいベロキス......。
「そんなこと言いながらキスする奴いねえよ!」と思いつつも、この芝居がかったやりとりがクセになっちゃうんだよなあ。FA節、全開です。
制服を着せたまま変態まるだしでまぐわい、最後は顔にドッピュン。
「ごめんね先生。大丈夫だよ、私日陰暮らしは慣れてるもん」スケベ教師の腕に抱かれ、嬉しそうに笑うのが泣かせます。
しかしそんな幸せも長くは続かず、身勝手な手紙一本でふられてしまう雪香。

そしてラスト3本目は表題にもなってる【十八歳の戦争】。
淡い恋心と一緒に明日への希望も失った彼女は「もう死のう」と決意するのですが、ここでFAのヒロインには欠かせない「女の生命力」が発動します。
「1週間後に死のう。でもその前に3PとかSMとかアナルセックスとか、いろんなことをしてみたい」と思っちゃうんですね。
工事現場にいた3人組の作業員に自分のエロ写真を渡し、ボロアパートにおびき寄せてそのまま4Pを経験。吹っ切れた雪香は――。
ドラマの比重が大きい作品だけど、抜きどころはやっぱりこのラストシーンでしょうね。ダウンジャケットと毛糸のマフラーで着ぶくれた少女が脱ぐとしっかり熟れた女のカラダっていうギャップもいい。


FA好きにはたまらない世界観の一本ですが、なんといっても鈴木さとみが最高ですね。
引き締まった巨乳ボディに芯の強さを感じさせる肉感的なロリ顔(とても31歳には見えない!)。
演技も上々で、ひとときのセックスの快感で冷たい世の中と戦い続ける女の役がぴったりハマってます。

ちなみにヒロインの人妻時代(現在)が出てくるのは冒頭の数十秒のみ。同じFAプロの『清楚な顔してスケベ妻・晩夏 鈴木さとみ』からシーン流用してるので、この作品はそちらのアナザーストーリーって位置付けになるようです。
本作を観て気に入った方は、そっちも観ると2倍楽しめるんじゃないでしょうか。

文=遠藤遊佐

動画を公開中!!

『十八歳の戦争 鈴木さとみ』(FAプロ)

発売日:2019年4月1日
品番: fapro-0437
収録時間:90分
メーカー:FAプロ

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遠藤遊佐(C)花津ハナヨ
(C)花津ハナヨ
遠藤遊佐 AVとオナニーをこよなく愛するアラフォー女子。一昨年までは職業欄に「ニート」と記入しておりましたが、政府が定めた規定値(16歳から34歳までの無職者)から外れてしまったため、しぶしぶフリーターとなる。AV好きが昂じて最近はAV誌でレビューなどもさせていただいております。好きなものはビールと甘いものと脂身。性感帯はデカ乳首。将来の夢は長生き。
遠藤遊佐ブログ=「エヴィサン。」
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19.11.24更新 | WEBスナイパー  >  AV情報
文=遠藤遊佐 |