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いけないことだとわかっていても止められない想い......。明るく奔放で頼りがいのある彼、真っ直ぐに愛をぶつけてくる真面目な彼。夫のいる身でありながら魅力的な男性と恋に落ちてしまう妻たちの不倫関係を描いたオムニバドラマ。本作では、エロメン2人が登場する。1話目は「Bed Sharing」。ライター・水島京子(管野しずか)は、結婚と同時にやりがいのある仕事を諦めていたが、旦那の浮気が原因で別居したのを機に仕事を再開したものの、忙しいのにどこか満たされない思いを抱いて喘ぐ。そんな京子をそばで見つめるのが、アシスタントの阿部浩太(安藤太一)だ。身の回りの世話を甲斐甲斐しくこなす浩太は、なぜか突然京子の添い寝を始める。しかし、朝になると浩太の姿はない。夢か現実か分からないまま、京子は複雑な感情をふつふつと湧き上がらせる。京子は、寡黙で掴みどころのない独特の雰囲気を持つ浩太の意図が分からずに戸惑うが、ある日の添い寝が二人の運命を変えていく。
「好きです......」と唇が触れるか触れないかのところで、浩太が小さく囁く。浩太の純粋な思いを感じ取り、京子も浩太を少しずつ受け入れて、二人は肌を重ねる間柄へと発展するのだ。一見細身な浩太だが、脱ぐと見事な細マッチョ。シックスパックスに血管の浮き出た首や筋肉質な腕、どれを取っても男前だし、ふわっとした雰囲気にもやられそう。エッチの最中もポーカーフェイスだけど、感じて歪める表情がうっとりするほど可愛らしい。京子は夫と離れて以来、きっと愛に飢えていたのだろう。自分が求められていることが信じられないのだろう。久しぶりのセックスに無我夢中になって、浩太の体温とか息遣いをすぐそばで感じようとしていた。
普段、男並みの仕事をする京子は、程よく年齢がいっているところも現実味があっていい。キャリアウーマンが年下男子に翻弄されるレディコミの世界を再現したかのようだ。熟女だからこそ滲み出る魅力、そして身近にいそうな女性像だから、観ている側も共感できる部分が多いだろう。胸もデカすぎず、我慢している喘ぎ声もちょうどいい。
2話目の「Platonic」には倉橋大賀が出演。1話目とは雰囲気もアプローチの仕方も全く違って、プラトニックな関係を続ける二人の物語だ。大人な二人がプラトニックを貫くってなかなか見ないシチュエーションだろう。密室で相思相愛の男女が二人きりなのに手を出さないのは、自分に魅力が足りないのではないかと不安になる女もいるはず。しかし、そこには理由があった。立花香住(水沢真樹)は夫ある身。プロジェクトで一緒になった長谷川芳樹(倉橋大賀)と、とあるマンションの一室で密会を続け、お酒を飲んでおしゃべりするだけ。一線を越えないことが二人の暗黙の了解となっていた。それを破れば、二人で会うことができなくなってしまうと香住は考えている。そして、深夜には夫の待つ自宅へ帰るシンデレラのような女性だ。
仕事の疲れか、ソファでふと眠ってしまった香住に対し、芳樹はそれまで封じ込めていた思いを吐き出すように、香住にキスをして抱きしめる。香住は、不倫はいけないと自分にブレーキをかけるが、芳樹の真っ直ぐな自分への思いを知り、夫から愛されているのか不安だったのと、芳樹の「好きです」というストレートな言葉にほだされ、いつしか芳樹の腕の中へ。芳樹は年下で、ぱっと見さえない地味な印象だが、メガネを外した瞬間から眼光鋭く、硬派でイマドキの青年に変貌する。
若い男の子の裸を見ると、最近の子はこんな下着をつけるんだとか、こんな風に口説くんだとか、四十路としてはセックス以外の部分でグッとくるところが多い。控えめで色白、ちょっと頼りなさそう芳樹だが、口説き体制になるとガラッと人が変わって男気を魅せるもんだから、香住が体を許してしまった理由がよく分かる。芳樹はいわゆるロールキャベツ男子だが、優しくて聞き上手で、香住が普段主婦をしていると感じることができない女としての部分を埋めてくれる大切な存在だった。とはいえ、人目に触れる場所で会えない苦しさ、陽のあたる場所で手をつなげないもどかしさ、夫や家庭のこと、そうしたものが香住の脳裏に渦巻いていたのだろう。1話目と異なる衝撃の最後が待ち受けているのも、筆者にとっては意外だった。不倫とは、そうした精神的代償があるものなのだ。
女性向けAVの何が面白いのかと問われれば、ストーリー・カメラアングル・キャスティングすべてに女性目線のきめ細かい配慮があることだと自信を持って答えたい。心のセラピー的要素が大きいと思う。とはいえ、セックス中の男の顔っていうのは、女にとってはムズムズ興奮を煽る要素だ。男のイキ顔なんて最高の映像だし、ストレスも吹き飛ぶぐらいのパワーを持っている。セラピー的な要素の効用は、恋愛ものやイケメンに刺激されると、脳が活性化して心が潤い、ホルモンバランスが整って、公私ともに輝けるようになることだ。男性向けAVを真似て激しくやれば女はとにかく感じると勘違いしている男性にも、彼女と一緒に観てもらいたいなと感じた。それで性欲が湧くかは別として。
文=角由紀子
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『シークレット ロマンス』(SILK LABO)
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18.09.13更新 |
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