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某大手AVメーカーでの約1年間の専属期間を終え、現在の活動に至っているAVアイドル・皆野あい。「この仕事が楽しい」という語る彼女に台本のないガチンコSEXを挑んでみると......。アイドルの心にペニスとカメラで迫るドキュメントAVです。
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AV女優には、性格が顔に出るコがいる。もっと言えば性格そのものがそのコの女優としての個性を輝かせるといでも言おうか。たとえば本作監督・梁井一の兄貴分的存在でもある、HMJMカンパニー松尾もかなり気に入って撮り続けたが、昨年惜しまれつつ引退したかすみ果穂ちゃんなんてのはまさにその典型だ。失礼ながら決してとびきりの美人ではなく、超ナイスバディでもない。けれどその性格の良さというか、彼女の生き方そのものが内面から輝きを放ち、観る者を魅了した。結果、11年の長きにわたり人気AVアイドルとして存在し続けたのである。

というワケで皆野あい(21才)の場合はどうか? 2015年10月アリスJAPANから1年間の専属契約でAVデビュー。メジャーメーカーの庇護を離れ、ココからがAVアイドルとしての正念場だ。HMJM及び梁井監督がどこまで考えて付けたのかは不明だが、タイトルの『AVアイドルどすけべ研究所』には、そんな意味も込められているのではないだろうか。そこで冒頭のネタ振りに戻るわけだが、彼女もまた、失礼ながら超美少女ではない。冒頭のインタビューで「今年の1月まで単体で活動させて頂いて」という台詞も何となく紋切り型の芸能口調。前職がメイド喫茶のアルバイトだったことからか、舌っ足らずなアニメ声も少々鼻につく。

けれど続く、お母さんが厳しかったせいか反抗期がなかった、親に反発したことがなかったんです、でもスカウトされてこの仕事の話が来たとき、初めて自分の意思でやってみようって決めた、だからバレでもいいんです、バレたらきっと「ワァーッ」って言われると思うけど、でもいいんです、だってこれが初めて「自分でやろう」と決めたことだから──そう自分の言葉を一生懸命探しながら真摯に語っていく彼女、カメラを見つめる一途な眼差しを観ていると、どんどん可愛くなってくる。そう思っていたら監督の梁井クンも「可愛いわあ、ホントに」と思わず洩らす。女優の存在感と監督の感性、それが観る側とシンクロした見事な瞬間である。

ココまでが約15分。そこから眺めのいいホテルでのハメ撮りとなるのだが、これがもう、あいちゃん照れまくり。「何ンか、何ンか、恥ずかしいー」と、キスするだけで大騒ぎである。これまでのラインナップを見てみると、『人間廃業×黒人』とか『「ギロチン始めました」女体拘束絶叫アクメ』とか、超ハードなこともかなりやってるんだよね。つまり想像するに、これまで彼女がセックスしてきたのはカギカッコ付きの「男優さん」ではなかったか? それがココに来て初めて生身の男とAVでセックスするわけだ。「黒人」とか「拘束アクメ」といったAV的様式美を否定するつもりはないが、AVファンはAVアイドルが魅せる、生身のセックスも観たいはずだ。つまり心までハダカになって欲しいんである。

「もっと見せて」とワイピースを脱がされると、顔が火照るのだろう、「ホカホカする」と顔を扇ぐ仕草も愛おしく、乳房を揉まれ「ああ、気持ちいい感触」と言われると、「気持ちよくないよぉ、オッパイ小さいもん」と返す言葉も可愛い。梁井クンは彼女の心をほぐすように愛撫していき、そして熱烈なクンニ。これには恥ずかしさも忘れ、「ああ、気持ちいい、気持ちいいッ」となる。後半のインタビューでは、超ドSでモラハラ男の彼氏との同棲生活に疲れ、身ひとつで逃げるようにして飛び出した。当時の状態はかなり酷くて、住む場所もお金もなかったと語られる。メイド喫茶のバイトも決して趣味やアニメ好きといいうことではなく、生活に迫られてということだろう。そんなとき、彼女はAVのスカウトに出会った。ひとつの運命だったのかもしれない。

最初にかすみ果穂の例を挙げたが、実は及川奈央、小室友里といった歴代のAVアイドルたちを振り返ってみても、決して超美形であったり超ナイスバディ、超淫乱だけが人気者になるわけではない。内面が魅力的な女の子が心の底まで晒すようにセックスを見せてくれるから、観る側は魅了される。皆野あいがこれからどんなAVアイドルに育っていくのか、見守っていきたいものです。

文=東良美季

『AVアイドルどすけべ研究所 file.01 皆野あい(HMJM)

監督:梁井一
発売日:2017年3月25日
品番:VGD-182
収録時間:120分
定価:4104円(税込)
メーカー:HMJM

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東良美季 1958年生まれ。編集者、AV監督、音楽PVディレクター、グラフィック・デザイナーを経て執筆業。著書に『猫の神様』(講談社文庫)、『東京ノアール~消えた男優 太賀麻郎の告白』(イースト・プレス)、『代々木忠 虚実皮膜~AVドキュメンタリーの映像世界』(キネマ旬報社)、他。
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17.04.01更新 | WEBスナイパー  >  AV情報
東良美季 |