web sniper's special AV review. WEBスナイパーAVレビュー 『獄少女2(アートビデオ)』 文=井上文 鞭打ちで真っ赤に腫れあがった稚尻、純白の柔肌に滴り落ちる真紅の熱蝋、幼いパイパンの恥部に深々と埋められる極太のディルド――。穢れを知らない美少女に、ある日突然訪れたエロスの洗礼。 サンプルムービー公開!
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「少女......無垢なもの。小さなもの。手の届かないもの、触れてはいけないもの。欲しいもの。儚き......妖精?」
道行く少女を見つめる中年男のそんな暗い独白から始まる監禁ドラマ。東園賢監督はこういう病んだ男の描写が異様に上手ですね(前作の『獄少女』もそうでした)。今作に関しては男優の森山竜二の演技力もありますが、見ていると生々し過ぎて怖くなります。
どことも知れない密室。ベッドの上に先ほどの少女が眠らされています。その無防備な制服姿をじっと見下ろす中年男。男は震える手で制服越しに少女の胸を触り、次いで脚を撫で回し、恐々とスカートをまくり上げます。やがて感極まったように脚の付け根からパンティまでを舐め回し......。目を剥いて夢中でしゃぶりつくその姿はやっぱり「怖い」です。
この怖さは暴力の怖さ(それもありますが)とはちょっと違う感じです。男が少女に一方的な恋をしていて、ズレた愛情表現をしている。こういうズレは大なり小なり誰もが持っているもので、見る人がこの男に対してどんな感情を持っていようと無関係ではいられない種類のものです。その立体的な表現が丁寧にされている分、男が非常に不気味なのです。
やがて眼を覚ました少女は、自分が手枷足枷を嵌められ、誘拐・監禁されていることを知ります。思わず悲鳴を上げる少女に対し、男は愛を告白しつつもたちまち現実と妄想のギャップに気づかされ、その落差を暴力で埋めるしかなくなっていきます。
「そんな目で見るな!」と少女の頬を張り、「お仕置きだ」と言って尻を叩く。監督の目線が男の妄想ではなく現実のほうに寄っていて、男の病んだ人間性が浮き彫りになっているところがいいと思います。そうすることで結果として少女の美しさが勝つことになりますし、作品にエロティックなファンタジーとしての領域がグッと広がるからです。
男は少女を立ちポーズで縛り上げ、背の縄でバランスを取らせながら片足を吊り上げて、パンティ越しに少女の股間へ顔を押しつけます。この作品は全体に縛り姿が綺麗ですが、この立ちポーズは中でもひと際綺麗です。やがて股縄をかけられた少女が長い身悶えの中で失禁するまでが印象的なプロローグになっています。
ここからは何度かの時間経過を挟みつつ、椅子にM字固縛してのクンニリングス、電マ責め、バイブ責め、後手縛りにしてベッドに寝かせての中出し凌辱、全裸で両手両足を180度開かせた格好での熱蝋責めとハードな展開が続きます。
迫力があるのは下腹部を蝋で埋め尽くす阿鼻叫喚の熱蝋責め。「これはお仕置きなんだ」と、いかにもフィクションを真に受けた感のあるセリフを呪文のように繰り返し、現実とのズレをどんどん大きくしていく中年男。一方、蝋まみれのままディルドオで犯し貫かれた少女は、逆にどんどんファンタジックに表現されていきます。
このシーンではローター、ディルドオの他にアナルバイブも登場し、さらにポーズを変えて鞭で蝋を弾き飛ばす責めがあったりと、ビジュアル的に全体の山場となっています。
さて、尚もエスカレートしていく責めの果て、最終的にこの二人がどうなるのか......。ただの極悪作品であれば簡単な話ですが、東園監督は世界観を非常に大事にする監督です。この場では、いかにも東園監督らしく、丁寧にきちんと作品を閉じているということだけを書いておくことにします。
文=井上文
拉致監禁! 奴隷調教! パイパン!! 美少女!! 愛玩具!!
『獄少女2(アートビデオ)』
発売日:2009/02/28
女優:愛川ゆめこ
監督:東園賢
収録時間:DVD 90分
定価:17,115円(税込)
商品番号: ADV-R0419
メーカー:アートビデオ
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【AVレビュー】 『獄少女(アートビデオ)』
井上文 1971年生まれ。SM雑誌編集部に勤務後、フリー編集・ライターに。猥褻物を専門に、書籍・雑誌の裏方を務める。発明団体『BENRI編集室』顧問。 |
09.03.10更新 |
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