WEB sniper weekend special contents
TMAが誇るコスプレAVドラマ作品の系譜を探る! 鳴沢“ゴロー”賢一インタビュー
人気アニメ作品を下敷きにしたコスプレ実写AV作品を多数発表しているAVメーカー、TMA。その多くの作品に出演し、ファンに親しまれている男優「ゴロー」こと鳴沢賢一さん。氏の活動は男優業だけに留まらず、最近ではアニメ『俺の妹がこんなに○愛いわけがない』をダイジェストで実写化したパロディDVD『俺の妹がこんなに愛しいわけがない』を製作。大のコスプレAVファン・田口こくまろさんがそんな氏の人物像、そして気になる制作現場の裏話を直撃インタビューで探ります!! 本日後編です。このあたりからエロの比重が極端に減ってきたんですよね。
6人の女優さんが出てるんですが、その中で絡みがあるのは二人だけなんですよ。
――なんと贅沢な(笑)。
『クロナド』(2008年11月)
――そして大ヒット作の『軽音部!』になるわけですね。
大ヒットですね、いまだに売れてるみたいですから。
やっぱりみんなが観たいと思っているものを作るタイミングがありますよね。
ただ、この作品には男が出てこないので苦労しました。オリジナルキャラを出すと嫌がられるので、自分がほとんど顔を出さずに一人で男役をやったんです。
――確かに元ネタにいないキャラが出てくると萎えますもんね。
ですよね。
――でもこれはストーリー再現度ハンパないですよね。
はい。これは1話をカット割り込みで完全に再現しました。
――完コピですか!
ええ。ニコ動にも比較動画が上げられたりしましたね。
――具体的にはどのように撮影されたんですか?
実際のアニメをキャプチャして絵コンテを作り、現場でビデオを見ながら尺にあわせて撮影ですね。
これ以降、脚本よりもカットを抜き出す作業がたいへんになりました。
――またハードル上げたわけですね(笑)。
『軽音部!』(2009年10月)
【比較】 TMA 軽音部! ED Don't say lazy 【けいおん!】
――ちょっと聞きにくい質問ですが、女優さんの中にもノリノリの方とお仕事モードの方がいますよね。
そうですね。でも最近はやっぱりこういうのが好きな方を選ぶようにしてますね。
やっぱりメインの女の子が棒だとだめなんですよ。芝居ができないと。
中には現場にアニメをPSPに入れて持ってきて演技の研究してる子もいますよ。
――ゴローさんの男優仕事全体から見ると、こういった作品はほんの一部だと思いますけど、楽しんでますか?
はい。楽しんでますね。
演技に関してもちゃんとやろう、アニメファンがきちんと見られるものを作ろうと意識しています。
パロディだから特に見てる人をなめて作っちゃだめじゃないですか。
照れや適当感がいちばん見抜かれちゃいますもんね。
――確かにそうですね。やられている方が照れているとこっちも冷めますからね。
はい。その通りだと思います。
――TMAにはドラマ部分にあまり力をかけていない『コスプレイヤー』シリーズもありますよね。
そうですね、あっちはちょっと路線が違いますよね。
今のTMAは、やるんだったら完全再現、そうでないんだったらコスチュームだけという二極端になってますね。
――ユーザー層はかぶらないんでしょうかね?
ある程度はかぶると思うんですが、そこも使い分けみたいな感じですかね。
たとえばストライクウィッチーズとか、あんなのまともにやったら制作費1000万くらいかかりますよね。ワイヤーアクションとかしなきゃいけないし……足のパーツなんかいくらかかることやら。
――それと比較すると『コスプレイヤー』シリーズは低予算で撮れると。
そうですね、ドラマは小道具や場所代、人件費も多めにかかりますしね。
――ではいよいよ今回の同人作品『俺の妹がこんなに愛しいわけがない』について伺います。
はいはい。
――そもそもなぜコミケに出ようと思われたんですか?
ぶっちゃけコミケに当たっちゃったからなんですよね。実はその前の夏コミで一度落ちてるんですよ。
――なんと!
で、その時はコミケの裏でイベントをやったりしてたんですが、今回は当たっちゃったのでなんかやらないとなと。正直行き当たりばったりなんですよね(笑)。
――あはは。
で、なにを売ろうかとそこから考えて、それが確か10月くらい。そこから元ネタを決めて撮影したのが11月、それから編集して仕上がったのが12月の頭、ギリギリですね。
――自主製作とは思えないくらい作りこみがすごいですよね。
ええ。キリエの部屋とかお金かかってますよ。
――何枚作られたんですか?
なんとこれ同人なのにDVD-Rじゃなくてプレスなんですよ。だから最低ロットの800枚ですね。
――800枚!
コミケには300枚持っていったんですがなんとか完売しました。残りはラムタラさんで売っていただいてます。
――実際にコミケのブースで売ってみてどうでしたか?
はじめてですからおもしろかったですね。なにも準備してなくてお金とDVDだけ持っていったんですが、他のサークルに比べてみすぼらしいブースでしたねえ。周りは可愛いコスプレイヤーさんばかりですし……。
――女優さんも呼ばれなかったんですか?
いや、呼ぶつもりだったんですけど諸事情で来れなくなってしまったため一人でぽつんと座ってました。
――購入された方はやっぱりゴローさんのブログを見てくれたんでしょうかね?
そうですね、午前中はブログを見て買いに来られた方が多かったです。でも午後からは一見の方も多く来られましたよ。
――ぶっちゃけ採算的にはどうなんですか?
プレスした800枚を全部売り切ってちょうど制作費になるかどうかですね。
――今回はゴローさんの個人サークルでしたが、AVメーカーが非エロのコスプレドラマをコミケで売るという形式はありだと思いますか?
やっぱり最小ロットが問題になってくるんですよね。500とかならコミケで売り切れるのでそういうのもありだと思います。後はコスプレイベントとかですかね。
――今回の作品も速攻でニコニコ動画にアップされてましたね
はい。賛否両論いろいろ言われてましたね。ま、これはいつものことなんですけどね。
――ニコ動は結構観てます?
ええ。観てますよ。やっぱりおもしろいですしうれしいですね。
――ゴローさん愛されてますよね。
あはは、でもやっぱりキャスティングでいろいろ言われるんですよ。
いいかげんいい年なんで自分でも高校生役ってどうなのかなとは思ってるんですけどね。いつも思いながらやってます(笑)。
でもこういうアニメって高校生が主役ばっかりなんで……。
――確かにそうですが、若手のイケメン男優に主役やられても腹立つ気がします。
やっぱり、いかに元ネタを再現してくれるかってところじゃないですかね。
特に最近ハードルがあがってきて動きとかも忠実にやる必要があるし……。
最近は比較動画を必ずアップされるんですけど、僕はあれ観ながら自分でダメ出ししてますもん。
――次回の夏コミは参加されるんですか?
一応申込書はもらってます。当たれば出すとは思いますよ。
『俺の妹がこんなに愛しいわけがない』
ゴロー屋 音声入替え比較版
ゴロー屋 俺妹 END音声
――さて最後に、今後作ってみたいなと思う作品があったら教えて下さい?
正直なんにも考えてないですね。ネットの評判とかを見てそのときにいちばん実写にしてみたいと思わせる作品を選ぶことになると思います。
――今だと『ま○か☆マギカ』ですかね。
大好きですけど、あれはセットとCGが大変そうですよね。
やっぱりセットにお金がかかるのは難しいんですよ。EVAが限界ですね。
――イ○娘とかいいんじゃなイカ?
あれはビーチで撮ればいいからありかもですね。○カ娘の濡れ場、確かに見てみたいでゲソ。
取材・文=田口こくまろ
関連記事
『スーパー吉村卓Bomb!8時間』発売記念!〜吉村卓インタビュー
【1】>>>【2】
11.03.06更新 |
WEBスナイパー
>
AV情報
|
|