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フェティシストが愛する名匠を訪ねて 第2回 コルセットデザイナー Pure One 【3】

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フェティシストが愛する名匠を訪ねて 第2回 【3】

「Pure One Corset Works」
コルセットデザイナー Pure One氏



私たちの性の営みとその周辺に存在する様々なグッズやアイテム。そうしたモノとヒトにスポットをあて、普段顧みられることのない彼らの素顔と職人の技に迫る連載の第2回です。今回お話を伺ったのはコルセットデザイナーPure One氏。氏の自宅に隣接する縫製工場にお邪魔しました!

インタビュー・文=安田理央
モデル=Yoooko

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ライフワークを見つけた気がしますね
色々遠回りしたけれど、やっとたどり着いた



ビニルやデニム生地のキュートなデザインが多いのも「P.C.W.」の特徴だ。しかし、その反面で伝統的な製法にもこだわりを持っているという。

P:これまではフェティッシュによる、フェティッシュのためのコルセットというものがメインでしたけれど、それでは時代遅れになると思うんです。コルセットもフェティッシュな人だけが着るものではなくなってきていて、普通のファッションのひとつ、アイテムのひとつです。そういう考えがないと取り残されてしまうと思います。だからといって、格好だけのなんちゃってコルセットにはしたくない。伝統や格式と、今の流行とのクロスロード、それが僕の立場だと思っています。

Pure One氏がこだわる「ロココ仕立て」は、表地、中地、裏地の3枚仕立てが基本だ。生地が3枚になるということは、工程上の手間もかかり、高度な技術も必要となる。

P:全部一人でやってますから、一着作るのに2〜3日はかかりますね。大量生産は無理なんです。だから受注を受けてから一カ月は待ってもらうことになります。それでもいいというお客さんにしか売れません。仕方ないじゃないですか、それは作る側のこだわりなんですよ。

この取材の時に、コルセットの撮影のモデルとなってくれたのがPure One氏の知人であるというYoookoさん。「P.C.W.」でコルセットを購入したのだが、実際に着るのはこの時が初めてだったという。着てみての感想を聞いてみた。

Y:さっきPure Oneさんが魔法使いのおばあさんって言ってましたけど、本当に魔法をかけられたみたいなんですよ。鏡を見た瞬間、自分の体型が変わってるのが嬉しいですね。コルセットって、フェチとかコスプレとか、ちょっとマニアックなイメージがあったんですけど、もっと身近なものになったらいいと思いますね。

最後にPure One氏に聞いた。あなたにとってコルセットとは?

P:やっとライフワークを見つけた気がしますね。色々遠回りしたけれど、やっとたどり着いた。コルセットをやろうと考えた時に、周りからはそんなものは売れないからやめておけとずいぶん言われましたが、もうこれしかないと思ったんです。今の自分を一番表現できるのがコルセットなんです。今は、日本一のコルセット職人になりたいと思っています。21世紀には21世紀のコルセットがあるはずです。僕はそれを作りたい。


簡単にではありますが、コルセットの出来るまでをPure Oneさんに教えていただきました。まずは型紙から。実際のコルセットのようになんとなく並べるとこんな感じ。複数のパーツにわかれているのがおわかりでしょうか。写っていませんが、前身頃、後ろ身頃となる部分が複数枚必要になります。そしてその間をつなぐのが、骨組みとなるボーンになります。なかなかイメージしにくいと思いますので、順を追ってみていきましょう。



まずは型紙にあわせて生地を裁断します。曲線部分が多いのでロータリーカッターを使うんだとか。

取材で伺った際は丁度このトランプ柄のビニルシートで作業をされてました。

型紙通りに裁断した隣り合わせの布地(この場合はビニル地)を3枚仕立てで縫い合わせていきます。

縫い合わせるとこの通り。この縫い合わせの部分を利用してボーンと呼ばれる骨組みを入れていきます。



ボーンを差し込むための布地を縫い合わせます。ビニル地の下の黒い生地がそうです。

黒い布地の片側を縫い合わせました。ちなみにこちらがコルセットの表面になります。

縫い合わせなかったほうの布地を筒状に折り曲げて……。

折り曲げながら筒状に縫い合わせます。布地の量が増えたためリング押さえが登場。



向かって手前側の黒い布地が筒状になっているのがわかります。

縫い合わせたのがこちら。ビニル地だけを縫い合わせた状態と比べてみてください。

ここで骨組みであるボーンの登場です。「P.C.W.」では二つ折りにして使用しているとか。

先ほどの筒状にした布地の中にボーンを入れていきます。



以上の工程を続けていくと、この通り。コルセットの側面の部分が形になっているのがわかるでしょうか。

実際のコルセットを見てみましょう。身頃が何枚かに分かれ、縫い合わせ部分にボーンが入ってる……。随分イメージしやすくなったと思います。

後身頃です。通常このように紐で腰を締め上げます。

工程で登場したビニル生地を使ったコルセット。フロントがジップになっています。


pure_one_face.jpg Pure One 中央大学文学部文学科国文学専攻卒。文化服装学院ファッション工科アパレルマーチャンダイジング科卒。大手テキスタイルメーカーの生産管理にて、有名セレクトショップやパリコレを扱うブランドに多数携わる。退職後、2005年にフェティッシュブランド「SLUMP TRUMP(スランプトランプ)」 を立ち上げる。2006年には、AVメーカー 「ゴーゴーズ」との協力の元、日本で初のアパレルブランドとAVメーカーのコラボレーションシリーズを発表。同年より本格的にコルセットの研究、製作、販売を始める。


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取材協力=「Pure One Corset Works(P.C.W.)」

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09.11更新 | WEBスナイパー > フェティシストが愛する名匠を訪ねて |







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