『マニア倶楽部』リニューアルの秘密に迫る! 【2】
『S&Mスナイパー』の数少ない競合誌、三和出版発行の『マニア倶楽部』。つい先ごろ発売になったリニューアル新装刊号から、隔月の発売になりました。弊誌の読者の方も、もちろんマニクラの読者さんも、そして全国のマニアみんなが気になるリニューアルの詳細を二宮編集長へ伺ったインタビュー、第二回です!
――SMという言葉を掲げないのは何故でしょうか?
マ:「SMってSとMってことですよね。でもSでもMでもないけど、変態ってことはあると思うんです。メインとなるのはSM、SとMだと思うんですけど、ただ僕はもっと広いものをイメージしてます。サディストとマゾヒスト以外にもいると思うし、もちろんね、女の人はM女であってほしいんですよ、個人的には(笑)。ただやっぱりそれだけではないというか、まあ変態というもので捉えていきたいとは思います。あんまりこうでなきゃいけないみたいな、あのSMっていうとどうしても鞭が出てきて蝋燭がでてきて……。僕ね、何がいちばんつまらないかって、いわゆるプレイなんですよ。SMクラブでやるようなプレイには何の興味もないんですよね。お金を払ってやれるようなことを、わざわざ見せるのって、僕はつまらないと思ってしまう。もっと変態みたいなものを見せたいですね」
二宮氏が手がけていたムックのタイトルはまさに『変態少女時代』。実はスナイパー編集部でもこの本の卑猥さには一目置いており、参考資料として資料棚に置いてあったりする。
マ:「それから、なるべく読者の人が参加するページを増やしたいと。そのほうが本も盛り上がると思うんです。どうしてもリニューアル前は、団鬼六先生とか縛り師の方だとか、そういう人たちがメインだった。メインというか非常に彼らが前に出ていたと思うんです。でも今回そういう方たちには影に潜んでもらった。それよりも僕は、実際に誌面に出ているマニア女性たちにスポットを当てたんです。なのでこのリニューアル号の表紙キャッチ(※恥ずかしい性癖を持つマゾ女性の投稿誌)も、まあベタなんですけど(笑)、マゾ女性の投稿誌だということを打ち出したんですね。もうマニア女性一色です。実際リニューアル号でモデルを使ったのは巻頭の女の子だけで、あとはほぼ全員素人M女だけで作ってますから」
巻頭のグラビアは杉浦則夫。そしてその後には投稿と告白手記。これはまさに昔の『マニア倶楽部』のスタイルである。そしてその巻頭のグラビアにも工夫を凝らしているという。
マ:「今までグラビアっていうと、(ストーリーやプロットを)編集者が考えたり小説を抜き取ってきたりっていうパターンだったと思うんです。でもこれからは再現グラビアにしたいと思ってます。ある人の実話をもとにしてグラビアを作っていくということですね。純粋なフィクションというものを誌面からなくしていきたい。何か下敷きというか……そういうものが常にどこかにあるっていうふうにしたいんです。まあ続けられるかどうかわからないですけどね(笑)」
もちろん『マニア倶楽部』のメインコンテンツである告白、投稿ページにも二宮氏のこだわりが詰め込まれている。
マ:「普通マニア誌の投稿ページって6Pとか8Pのものが多かったと思うんですね、三和出版も含めて、どこの会社もそうだと思う。でもそれがすごくイヤだったんですよ。だから僕が『変態少女時代』を作ったときに、最低でも16Pで20Pとか24Pとかの投稿ページにチャレンジしたんです。深いものを作ろうとした時に8Pだと深まらないんですね。でも16Pぐらいあると深いものになっていく。やっぱりSMってきっと、背景というか、投稿者が単純にその日どうしたかってことだけじゃなくて、その人がどういうような人生を歩んできたか、みたいなところで読者はドッキリすると思うんで。それをちゃんと教えてあげるためには、かなりのページ数をさかないと無理だなって僕は思ってるんです。今回のマニクラも、20Pはなかったかな、でも16Pぐらいのが何本かあります。読み応えのあるもの、見応えのあるものを目指してますね」
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この本が、僕の作る最後のマニア誌になると思う―― 新装刊『マニア倶楽部』 二宮英次編集長 ロングインタビュー 第2回 協力=三和出版『マニア倶楽部』編集部 ←『マニア倶楽部』最新号より |
――SMという言葉を掲げないのは何故でしょうか?
マ:「SMってSとMってことですよね。でもSでもMでもないけど、変態ってことはあると思うんです。メインとなるのはSM、SとMだと思うんですけど、ただ僕はもっと広いものをイメージしてます。サディストとマゾヒスト以外にもいると思うし、もちろんね、女の人はM女であってほしいんですよ、個人的には(笑)。ただやっぱりそれだけではないというか、まあ変態というもので捉えていきたいとは思います。あんまりこうでなきゃいけないみたいな、あのSMっていうとどうしても鞭が出てきて蝋燭がでてきて……。僕ね、何がいちばんつまらないかって、いわゆるプレイなんですよ。SMクラブでやるようなプレイには何の興味もないんですよね。お金を払ってやれるようなことを、わざわざ見せるのって、僕はつまらないと思ってしまう。もっと変態みたいなものを見せたいですね」
二宮氏が手がけていたムックのタイトルはまさに『変態少女時代』。実はスナイパー編集部でもこの本の卑猥さには一目置いており、参考資料として資料棚に置いてあったりする。
←全巻ではないですが、編集部に揃っている『変態少女時代』。とても卑猥です。 |
マ:「それから、なるべく読者の人が参加するページを増やしたいと。そのほうが本も盛り上がると思うんです。どうしてもリニューアル前は、団鬼六先生とか縛り師の方だとか、そういう人たちがメインだった。メインというか非常に彼らが前に出ていたと思うんです。でも今回そういう方たちには影に潜んでもらった。それよりも僕は、実際に誌面に出ているマニア女性たちにスポットを当てたんです。なのでこのリニューアル号の表紙キャッチ(※恥ずかしい性癖を持つマゾ女性の投稿誌)も、まあベタなんですけど(笑)、マゾ女性の投稿誌だということを打ち出したんですね。もうマニア女性一色です。実際リニューアル号でモデルを使ったのは巻頭の女の子だけで、あとはほぼ全員素人M女だけで作ってますから」
←『マニア倶楽部』といえばこのスタイル。筆者もこのときの印象が一番強いです。 |
巻頭のグラビアは杉浦則夫。そしてその後には投稿と告白手記。これはまさに昔の『マニア倶楽部』のスタイルである。そしてその巻頭のグラビアにも工夫を凝らしているという。
マ:「今までグラビアっていうと、(ストーリーやプロットを)編集者が考えたり小説を抜き取ってきたりっていうパターンだったと思うんです。でもこれからは再現グラビアにしたいと思ってます。ある人の実話をもとにしてグラビアを作っていくということですね。純粋なフィクションというものを誌面からなくしていきたい。何か下敷きというか……そういうものが常にどこかにあるっていうふうにしたいんです。まあ続けられるかどうかわからないですけどね(笑)」
←こちらがその巻等グラビア。“このグラビアは、東北地方にお住まいのあるM女性の体験をもとに撮影されました”と明記されている。 |
もちろん『マニア倶楽部』のメインコンテンツである告白、投稿ページにも二宮氏のこだわりが詰め込まれている。
マ:「普通マニア誌の投稿ページって6Pとか8Pのものが多かったと思うんですね、三和出版も含めて、どこの会社もそうだと思う。でもそれがすごくイヤだったんですよ。だから僕が『変態少女時代』を作ったときに、最低でも16Pで20Pとか24Pとかの投稿ページにチャレンジしたんです。深いものを作ろうとした時に8Pだと深まらないんですね。でも16Pぐらいあると深いものになっていく。やっぱりSMってきっと、背景というか、投稿者が単純にその日どうしたかってことだけじゃなくて、その人がどういうような人生を歩んできたか、みたいなところで読者はドッキリすると思うんで。それをちゃんと教えてあげるためには、かなりのページ数をさかないと無理だなって僕は思ってるんです。今回のマニクラも、20Pはなかったかな、でも16Pぐらいのが何本かあります。読み応えのあるもの、見応えのあるものを目指してますね」
(続く)
インタビュー・
文=編集部・五十嵐彰
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07.05.30更新 |
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