『マニア倶楽部』リニューアルの秘密に迫る! 【3】
『S&Mスナイパー』の数少ない競合誌、三和出版発行の『マニア倶楽部』。つい先ごろ発売になったリニューアル新装刊号から、隔月の発売になりました。弊誌の読者の方も、もちろんマニクラの読者さんも、そして全国のマニアみんなが気になるリニューアルの詳細を二宮編集長へ伺ったインタビュー、第三回です!
――二宮編集長が想定している読者層はどういった方たちでしょうか。
マ:「僕は今42歳なんですけど、今まで本を作る時には、常に自分よりも年上の人たちをターゲットにしてきたんです。今回の『マニア倶楽部』も、ターゲットの年齢層でいえば、絶対に40代以上。もちろん30代の人も買うとは思うんですけど。若い層の20代は全く意識してないですね。そういう若い人たちはニャン2だとか買うんでしょうし。やっぱり自分の中のターゲットは40代以上ですね。もちろんマニア性癖を持っている人。そういう人のために作ってると思ってるんで」
二宮氏が『マニア倶楽部』の編集長になって驚いたことがあるという。それはアンケートだ。
マ:「もうね、膨大な数がくるんですよ。毎日10から20通は来てるんです。僕が今まで作ってた本がね、1週間に1通とか(笑)。本が売れててもですよ。ホント売れてるのかなー読んでるのかなーって(笑)。だから『マニア倶楽部』っていうのは、本当に読者に期待されてる本なんだなと思いましたね。もちろん文句書いてるのもあります。リニューアルして欲しくないって意見もないわけじゃなかった。それでも来たっていうのは嬉しいです。やる気が出るっていうか。だから次の、新装刊第1号が出た時のアンケートは期待してますね。細かい部分で色々工夫してるんです。アンケートも今までは前のを流用していたんですけど、読者と交流していくように、色々な意見を聞けるように、アンケートの内容も毎号変えるつもりですし、質問も細かくしてます。読者層がどんな人たちかはすごく気になりますしね。読者との直接のやり取りには力を入れていきます」
そしてそんな読者からの要望が非常に多いのは交際欄だという。
マ:「交際欄をかなり充実させました。おそらく今後どこかに真似されちゃうかもしれないんですが、SM系のレディコミと提携しまして。そこで“S男性を募集したい方”というアンケートをとったら、たくさん返ってきたんです。もうね、そのレディコミの担当にいつか嫌われるだろうと思って(笑)。嫌われないように必死なんですけどね(笑)。でもそのおかげで交際欄はかなり活発になると思ってます。充実させましたから。出会いを求めてる人ってものすごく多いんです。だからいい加減な作りにはしたくなかった」
三和出版が発行するレディコミ誌『タブー』との提携。この提携により、今までよりさらに充実した交際欄を目指すという。そして二宮氏は交際欄こそマニア誌の要だと考えている。
マ:「交際欄を充実させるというのは、リニューアルのひとつのテーマだったんです。地味なページなんですけど、ホントに出会いを求めてる人が大勢いる。結局本が売れなくなったというのも、ひとつにはそれがあると思う。交際するためのツールがネットに取られてしまったというのが大きなことだと思うんですよね。ネットのほうは交際できるけど本はダメだと、それがすごくイヤだった。絶対に本には……ネットよりも深い人がいるんだということをアピールしたかった。いま、マニア誌が減ってきてますよね。でも結局三和出版のことで言えば、やっぱりマニア性が薄くなっちゃったから減ったんだと思うんです。マニア性の低いものをやってきてしまった」
――それはマニア誌を作れる編集者がいないってことなんでしょうか。
マ:「そんなだいそれたこと、僕には言えないですよ(笑)。でもやっぱりスパンキングのものを作るってときに、そのことを知らない人が作ってしまうとダメだと思う。なんとなく叩いてればいいんだろうと思ってそういうものを集めても、やっぱり好きな人はそのために2000円、3000円払うわけですから。それがこの世のなかに一冊しかないならみんな買いますよ。昔のマニア誌はそうだったと思うけど、今はインターネットで色々ね……。インターネットの映像なんてつまんないものですよ。ホントにつまらない。でもこっちも同じようにつまらないものを作ってたら、みんなタダのインターネットのほうで満足しちゃいますよね。でもね、本当にいいものを作れば、本のほうがね……僕はいいと思います。だってやっぱり本は大勢の人が取り組んでるものですから。インターネットなんかのハメドリ写真とは全然レベルが違うものだと思いますから。インターネットにはない深みがあるんです」
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この本が、僕の作る最後のマニア誌になると思う―― 新装刊『マニア倶楽部』 二宮英次編集長 ロングインタビュー 第3回 協力=三和出版『マニア倶楽部』編集部 ←『マニア倶楽部』最新号より |
――二宮編集長が想定している読者層はどういった方たちでしょうか。
マ:「僕は今42歳なんですけど、今まで本を作る時には、常に自分よりも年上の人たちをターゲットにしてきたんです。今回の『マニア倶楽部』も、ターゲットの年齢層でいえば、絶対に40代以上。もちろん30代の人も買うとは思うんですけど。若い層の20代は全く意識してないですね。そういう若い人たちはニャン2だとか買うんでしょうし。やっぱり自分の中のターゲットは40代以上ですね。もちろんマニア性癖を持っている人。そういう人のために作ってると思ってるんで」
二宮氏が『マニア倶楽部』の編集長になって驚いたことがあるという。それはアンケートだ。
マ:「もうね、膨大な数がくるんですよ。毎日10から20通は来てるんです。僕が今まで作ってた本がね、1週間に1通とか(笑)。本が売れててもですよ。ホント売れてるのかなー読んでるのかなーって(笑)。だから『マニア倶楽部』っていうのは、本当に読者に期待されてる本なんだなと思いましたね。もちろん文句書いてるのもあります。リニューアルして欲しくないって意見もないわけじゃなかった。それでも来たっていうのは嬉しいです。やる気が出るっていうか。だから次の、新装刊第1号が出た時のアンケートは期待してますね。細かい部分で色々工夫してるんです。アンケートも今までは前のを流用していたんですけど、読者と交流していくように、色々な意見を聞けるように、アンケートの内容も毎号変えるつもりですし、質問も細かくしてます。読者層がどんな人たちかはすごく気になりますしね。読者との直接のやり取りには力を入れていきます」
←非常に多岐にわたる質問が列記されているアンケートページ。ちなみにこれは裏面で、表面にも質問事項がびっしりです。 |
そしてそんな読者からの要望が非常に多いのは交際欄だという。
マ:「交際欄をかなり充実させました。おそらく今後どこかに真似されちゃうかもしれないんですが、SM系のレディコミと提携しまして。そこで“S男性を募集したい方”というアンケートをとったら、たくさん返ってきたんです。もうね、そのレディコミの担当にいつか嫌われるだろうと思って(笑)。嫌われないように必死なんですけどね(笑)。でもそのおかげで交際欄はかなり活発になると思ってます。充実させましたから。出会いを求めてる人ってものすごく多いんです。だからいい加減な作りにはしたくなかった」
三和出版が発行するレディコミ誌『タブー』との提携。この提携により、今までよりさらに充実した交際欄を目指すという。そして二宮氏は交際欄こそマニア誌の要だと考えている。
←「気になる女性がいたら是非送ってください(笑)」と筆者にも交際欄への投稿を勧めてくださった二宮編集長。パワーアップするという交際欄はマニアならずとも期待しちゃいます。図版は提携するレディコミ誌。 『レディースコミック・タブー』7月号 発行=三和出版 毎月28日発売 定価420円 |
マ:「交際欄を充実させるというのは、リニューアルのひとつのテーマだったんです。地味なページなんですけど、ホントに出会いを求めてる人が大勢いる。結局本が売れなくなったというのも、ひとつにはそれがあると思う。交際するためのツールがネットに取られてしまったというのが大きなことだと思うんですよね。ネットのほうは交際できるけど本はダメだと、それがすごくイヤだった。絶対に本には……ネットよりも深い人がいるんだということをアピールしたかった。いま、マニア誌が減ってきてますよね。でも結局三和出版のことで言えば、やっぱりマニア性が薄くなっちゃったから減ったんだと思うんです。マニア性の低いものをやってきてしまった」
――それはマニア誌を作れる編集者がいないってことなんでしょうか。
マ:「そんなだいそれたこと、僕には言えないですよ(笑)。でもやっぱりスパンキングのものを作るってときに、そのことを知らない人が作ってしまうとダメだと思う。なんとなく叩いてればいいんだろうと思ってそういうものを集めても、やっぱり好きな人はそのために2000円、3000円払うわけですから。それがこの世のなかに一冊しかないならみんな買いますよ。昔のマニア誌はそうだったと思うけど、今はインターネットで色々ね……。インターネットの映像なんてつまんないものですよ。ホントにつまらない。でもこっちも同じようにつまらないものを作ってたら、みんなタダのインターネットのほうで満足しちゃいますよね。でもね、本当にいいものを作れば、本のほうがね……僕はいいと思います。だってやっぱり本は大勢の人が取り組んでるものですから。インターネットなんかのハメドリ写真とは全然レベルが違うものだと思いますから。インターネットにはない深みがあるんです」
(続く)
インタビュー・
文=編集部・五十嵐彰
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07.05.31更新 |
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