『マニア倶楽部』リニューアルの秘密に迫る! 【4】
『S&Mスナイパー』の数少ない競合誌、三和出版発行の『マニア倶楽部』。つい先ごろ発売になったリニューアル新装刊号から、隔月の発売になりました。弊誌の読者の方も、もちろんマニクラの読者さんも、そして全国のマニアみんなが気になるリニューアルの詳細を二宮編集長へ伺ったインタビュー、最終回です!
――値段設定はおいくらにされたんでしょうか。
マ:「2000円ですね。リニューアル前は1500円でした。僕はずっと3000円とか2800円の本を作ってきたので、それぐらいにしたかったんですホントは。でも僕の中で以前の『マニア倶楽部』の発行部数に近づけたいという気持ちがある。最近落ち込んでしまったんですけど、僕はこれからの一年間で一番良かった当時の発行部数を目指したいんです。みんなが笑いますけどね(笑)。一回沈んだものは無理だろうって。でもやっぱり目標は発行部数を増やすってことなんです。単純にコレで儲かるかっていったら儲かるんですよ。僕は今までずっとムックを作ってきて、何冊か売れた本があるんですけど、ちゃんと経費を節約して本を作れば、絶対に黒字になるってのはわかってるんです。特に『マニア倶楽部』のようにここまで名前がある本だったらね。でも単純にココでプラスになってもしょうがないと。この本が僕の作る最後のマニア誌になると思う。これで失敗したら、もうマニア誌をやらなくてもいいですよ(笑)」
――それはこの『マニア倶楽部』を受け入れてもらえなかったら、マニア層読者に対して失望してしまうということでしょうか。
マ:「読者に失望するっていうよりも、自分の中ではベストの形を出してるつもり。だからコレでダメだったら、むしろダメなのは僕っていうふうに思っているんですよ(笑)。自分の方法が間違ってるわけで、マニア誌には向いてなかったんだなあと。コレが売れなかったらですけどね。リニューアル前のほうがよかったのかなあって……。でも二つを比べてみたときに、僕は絶対コッチなんです。僕はリニューアル前が理解できない。僕の中ではこれしかないんですよ。こっち作れって言われても作れない。もしも全然売れなくて、また戻せって言われても作れないんで(笑)、そのときはもうマニア誌をやめようと思ってますけどね。自分が作る最後のマニア誌ですから、最後に残るマニア誌でありたい。そう思うから、発行部数を上げなきゃいけない。そのために、より多くの人に買ってもらうために2000円にしたんです。ただ営業の話を聞いてると暗いんですよね、マニア誌に関して。でも僕は、制約とかいろいろあっても発行部数をとりあえずは倍にしたい。先日、東販にはじめて行きましたよ。20年近く編集やってますけど今まで行ったことなんかなかった。思ったよりも対応は優しかったです(笑)。そこで“今までがあまり芳しくなかったんで発行部数は上げられない”って話をされまして、しょうがないかなとも思ったんですけど“でも売れたら倍にして下さいね”って話はしてきたんで(笑)。僕はそのつもりでもちろん作りますけどね」
実はお話を伺ったのはリニューアル号の校了直後。ようやく終わったと思っても、早速次号の進行準備に取り掛からねばならない時期でもある。
マ:「今回正直不満もあるんですよ。不満はあります、もちろん。足りなかったなあと思うこともあれば、やりながらもっとマニア性を深めなきゃと思って作り込んだところだとか。コレ僕にとって、初めてやる定期誌なんですよ。昔はね、ムックはその一冊に懸けるしかないんで、もうそのためにすごくいろんな人に迷惑をかけましたけど。これからはちょっと、ゆとりじゃないけど、次の号でやろうって思うようになりましたね。もちろん『マニア倶楽部』には全力投球してますよ。普通は定期誌って、次の号が出ると、前の号っていらなくなっちゃうじゃないですか。でもそういうような本にはしたくない。2月号、3月号が出たら、古いのはいらないと。僕はそれが非常に残念なんですよね。古いものも置いておきたいと思わせるような本にする努力を、これからもしていきたいですね」
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この本が、僕の作る最後のマニア誌になると思う―― 新装刊『マニア倶楽部』 二宮英次編集長 ロングインタビュー 第4回 協力=三和出版『マニア倶楽部』編集部 ←『マニア倶楽部』最新号より |
――値段設定はおいくらにされたんでしょうか。
マ:「2000円ですね。リニューアル前は1500円でした。僕はずっと3000円とか2800円の本を作ってきたので、それぐらいにしたかったんですホントは。でも僕の中で以前の『マニア倶楽部』の発行部数に近づけたいという気持ちがある。最近落ち込んでしまったんですけど、僕はこれからの一年間で一番良かった当時の発行部数を目指したいんです。みんなが笑いますけどね(笑)。一回沈んだものは無理だろうって。でもやっぱり目標は発行部数を増やすってことなんです。単純にコレで儲かるかっていったら儲かるんですよ。僕は今までずっとムックを作ってきて、何冊か売れた本があるんですけど、ちゃんと経費を節約して本を作れば、絶対に黒字になるってのはわかってるんです。特に『マニア倶楽部』のようにここまで名前がある本だったらね。でも単純にココでプラスになってもしょうがないと。この本が僕の作る最後のマニア誌になると思う。これで失敗したら、もうマニア誌をやらなくてもいいですよ(笑)」
――それはこの『マニア倶楽部』を受け入れてもらえなかったら、マニア層読者に対して失望してしまうということでしょうか。
マ:「読者に失望するっていうよりも、自分の中ではベストの形を出してるつもり。だからコレでダメだったら、むしろダメなのは僕っていうふうに思っているんですよ(笑)。自分の方法が間違ってるわけで、マニア誌には向いてなかったんだなあと。コレが売れなかったらですけどね。リニューアル前のほうがよかったのかなあって……。でも二つを比べてみたときに、僕は絶対コッチなんです。僕はリニューアル前が理解できない。僕の中ではこれしかないんですよ。こっち作れって言われても作れない。もしも全然売れなくて、また戻せって言われても作れないんで(笑)、そのときはもうマニア誌をやめようと思ってますけどね。自分が作る最後のマニア誌ですから、最後に残るマニア誌でありたい。そう思うから、発行部数を上げなきゃいけない。そのために、より多くの人に買ってもらうために2000円にしたんです。ただ営業の話を聞いてると暗いんですよね、マニア誌に関して。でも僕は、制約とかいろいろあっても発行部数をとりあえずは倍にしたい。先日、東販にはじめて行きましたよ。20年近く編集やってますけど今まで行ったことなんかなかった。思ったよりも対応は優しかったです(笑)。そこで“今までがあまり芳しくなかったんで発行部数は上げられない”って話をされまして、しょうがないかなとも思ったんですけど“でも売れたら倍にして下さいね”って話はしてきたんで(笑)。僕はそのつもりでもちろん作りますけどね」
←リニューアル号の背表紙。手に取ってみると雑誌自体厚くなった印象を受けます。実際のページ数も16P増えていて、付録DVDも収録。それからリニューアル前のカラーページとモノクロページの構成比が逆になったとのこと。具体的には160Pがカラー、モノクロは64P。大幅なカラーページ増となったそうです。 |
実はお話を伺ったのはリニューアル号の校了直後。ようやく終わったと思っても、早速次号の進行準備に取り掛からねばならない時期でもある。
マ:「今回正直不満もあるんですよ。不満はあります、もちろん。足りなかったなあと思うこともあれば、やりながらもっとマニア性を深めなきゃと思って作り込んだところだとか。コレ僕にとって、初めてやる定期誌なんですよ。昔はね、ムックはその一冊に懸けるしかないんで、もうそのためにすごくいろんな人に迷惑をかけましたけど。これからはちょっと、ゆとりじゃないけど、次の号でやろうって思うようになりましたね。もちろん『マニア倶楽部』には全力投球してますよ。普通は定期誌って、次の号が出ると、前の号っていらなくなっちゃうじゃないですか。でもそういうような本にはしたくない。2月号、3月号が出たら、古いのはいらないと。僕はそれが非常に残念なんですよね。古いものも置いておきたいと思わせるような本にする努力を、これからもしていきたいですね」
(おわり)
インタビュー・
文=編集部・五十嵐彰
実体験告白誌『マニア倶楽部』新装01号 奇数月27日発売 特別定価2000円 発行=三和出版 問い合わせ=03−5907−7014 |
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07.06.01更新 |
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