老舗SMメーカー情報第2弾!
SMの王道を歩き続けるために 【2】
「シネマジック」のビデオがSMとの出会いだったと語るマニアは少なくない。特に80年代終わりから90年代前半にかけて、従来の暗く陰湿だったSMのイメージを払拭して登場した「シネマジック」の美麗なパッケージの数々。レンタルビデオの店頭で思わず手を伸ばした読者の方も多いのではないだろうか。SMビデオの王道とも言えるスタイルを貫き通し、マニアの人気を「アートビデオ」と二分する業界トップブランドの秘密に迫る!
浣腸もムチも汚く見えるかもしれないけど、
映画みたいに綺麗に撮る、それがコンセプト。
関連リンク
シネマジック公式サイト=http://www.cinemagic.co.jp/
『シスターL 3部作』を公式サイトで確認する
SMの王道を歩き続けるために 【2】
「シネマジック」の初期作品『浣腸ホテル』。横組のパッケージは現在であれば難しい選択となる。販売店やレンタル店が陳列を嫌がるためだ。シネマジックの創業当時がどのような時代だったかを示す端的な例である。 |
インタビュー・文=安田理央 老舗が誇る「シネマジック」クオリティの秘密に迫る! トップブランド「シネマジック」の社長兼 名匠・吉村彰一氏ロングインタビュー!! |
「シネマジック」のビデオがSMとの出会いだったと語るマニアは少なくない。特に80年代終わりから90年代前半にかけて、従来の暗く陰湿だったSMのイメージを払拭して登場した「シネマジック」の美麗なパッケージの数々。レンタルビデオの店頭で思わず手を伸ばした読者の方も多いのではないだろうか。SMビデオの王道とも言えるスタイルを貫き通し、マニアの人気を「アートビデオ」と二分する業界トップブランドの秘密に迫る!
浣腸もムチも汚く見えるかもしれないけど、
映画みたいに綺麗に撮る、それがコンセプト。
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吉:「シネマジック」を立ち上げた頃は、ちょうど通販とレンタルの端境期だったんだ。レンタルショップがどんどん増えてきて、通販の売り上げが落ちてきた。でも、いい作品を作っていたからアイ信(大手問屋)が独占契約してくれた。
ここから「シネマジック」の快進撃が始まる。もともと映画試行の吉村氏は、「美しい映像」に徹底的にこだわった。 吉:当時のAV、特にSMモノはしょぼい映像のものが多かったけど、それじゃダメだと思ったんだ。浣腸にしてもムチにしても、そのまま撮ったら汚く見えるかもしれないけど、映像的に綺麗に撮ることは出来るはずだからね。照明やセットにもお金をかけて、ヨーロッパ映画みたいに綺麗に撮ろうよ。それがコンセプトだったんだ。 1985年にリリースされた『シスターL』は「シネマジック」最大のヒット作にして最高傑作の呼び声も高い名作だ。ミュージシャン/作家の大槻ケンヂも自分がAVにハマるきっかけとなった一本だとあげているこの『シスターL』は、すでに裏ビデオでは人気の高かった巨乳美少女・菊池エリのAVデビュー作である。デビュー作にもかかわらず、菊池エリはハードなバイブ責め、足指舐め奉仕、洗濯ばさみ責め、鼻責め、スパンキング、アナル責め、そして浣腸責めにまで挑戦している。 その豊満なボディを責め立てるのは「シネマジック」の常連男優であった中野D児。菊池エリのマゾっぷりとハードボイルドな中野D児のコンビネーションは素晴らしく、『シスターL』は3作までシリーズ化され、いずれも大ヒットした。 この作品のハイライトである浣腸シーンではソラリゼーション効果を使うことにより、吉村氏の言うところの「汚いものでも綺麗にとる」コンセプトを見事に実現している。 |
※この記事はS&Mスナイパー2006年12月号に掲載された記事の再掲です。
また記事中の画像の著作権は、全て株式会社シネマジックに帰属します。
関連リンク
シネマジック公式サイト=http://www.cinemagic.co.jp/
『シスターL 3部作』を公式サイトで確認する
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07.04.15更新 |
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