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onanistic pacifism by "maestro"Endo Yusa.
私はテレビっ子なので一人で家にいるときはだいたいテレビ(日テレ)をつけているのですが、先日こんなニュースをやっていて、思わず「はァ!?」と声をあげてしまいました。
「82歳無職男性、裏ビデオ購入。告訴取り消しに手数料1700万円要求」
なんでも、82歳の男性が弁護士を装った男に「裏ビデオを買った罪で訴えられている。告訴を取り消したかったら金を払え」と言われ、結局1700万円払ってしまったんだとか。
......おいおい。
男性は「20~30年前に裏ビデオを1回購入したことがあり、妻に知られたくなかった」と話しているという。
......おいおいおい。
嫁に裏ビデオ買ったことを知られないために1700万て。
そんなことで逮捕されてたら、私なんて前科何犯かわかったもんじゃありませんよ。ああ、無知って恐ろしい。
裏ビデオを買っていることは15年前親にバレたけど、別にどうってことなく生きているオナニーマエストロ遠藤です。
などと考えてニヤニヤしつつ、素人女性・まなさんへのオナニーインタビュー第3回目です。
エロ関係の仕事をしてるというわけでもないのにオナニー話が好きで、今年の7月からは一人で女子オナニー対談のUst放送まで始めてしまったまなさん。オナニーは好きだけどまだイッたことはなく、20代半ばまで彼氏もいなかったという彼女がハジけたきっかけは......?
■好きな相手じゃなくてもセックスできるんだと思ったら、ハジけました
――でもこうやって話を聞いてると、まなさんのオナニーライフって子供の頃からそれほど大きな変化がないですよね。Ustをするほどオナニーに興味があるのに、意外。これまでこんなエロにカルチャーショックを受けたとかいうのあります? 例えば彼氏ができて思い出しオナニーするようになったとかは、けっこうビッグな変化だと思うんですけど。
まな「うーん。彼氏ができたこともですけど、そう考えると一番大きいのは25歳のときに初めてペッティングをしたことかなあ。男の人とキスもしたことがないっていう時期が長かったんですけど、広告会社に勤めてたときにある講座に通っていて、そこで知り合った10歳くらい年上の人と映画を観に行こうってことになったんですよ」
――おお、デートですね!
まな「いや、デートとかいう意識さえなかったです。『YOYOCHU』って映画があったじゃないですか。あれを観たいってツイッターでつぶやいたら、その人が「興味あるから観たい」ってリプライしてきたんで、じゃあ行きましょうってことになって」
――『YOYOCHU』って聞けば、普通の人はAVのエロい映画だと思いますよ。
まな「でも実際はドキュメンタリーじゃないですか。それにまあAVは出てきますけど昭和のAVでしょ。そんなにエロくないだろうと」
――はははははは。昭和のAV!(泣) まあそうですよねえ。
まな「あ、す、すみません......。でもチャネリングセックスとか、どっちかというと面白い内容でしょう。エロさにおいてはピンとこなかったんですよ」
――でも、相手の方は昭和世代ですから、まあエロを期待しますよ。
まな「そうなんですね。で、ムラムラしたのかその後ネットカフェに行っちゃって、個室のペアシートなんか座っちゃって」
――おお、きましたね! ペッティングフラグ立ったッ!!
まな「私は初めてだったんで、ビビって途中でやめちゃったんですけどね」
――でもまあ、それがオナニーでハジけるきっかけになったと。
まな「うん。妄想に自分が入るようになりましたね。それまでは第三者として客観的にエロを観てたのが」
――大学時代もなんかしらエロいことありそうですけど、ほんとになかったんだ。私が言うのもなんですけど、今どき珍しいというか、すくすく育ってきたんですねえ。
まな「その経験があるまでは、好きな人以外とはエッチなことしちゃいけないと思ってたんですよ。好きな相手はいたんですけど片思いだったり、向こうから言ってきてくれる人がいても私が好きじゃなかったりして、付き合うことがなかったんですね。でも25歳のときに予想もしてない人とそうなってから「あ、別に好きな相手じゃなくてもいいんだ、できるんだ」って。
――ハジけるというか、飛び立つきっかけになったんだ。
まな「そうですね」
――その頃はまだオナニーUstもやってなかったんですよね。だとしたらそのペッティングは大きな一歩ですよ。
まな「その頃からツイッターでヘンなことはよく言ってましたけど」
――あの、私それも面白いなって思うんですよ。若い女の子がツイッターでエロいこと言うときって、ちょっと「釣り」みたいな部分もあるもんじゃないですか。でもまなさんはそういうんじゃないでしょ。たぶん、仕事でやってるわけでもモテたいってわけでもないのに、わざわざ東京まで来てUstまでやってるっていうのが、ありそうでないなあと。
まな「うーん。今って遠藤さんのコラムみたいに、エロだけど面白いものがネット上に転がってるじゃないですか。そういうのを見るのが前から好きだったので、私もエロ面白い話がしたいなーと思って」
――あ、わかった。エロい話っていうより猥談ですよね。
まな「そうですそうです。猥談がしたいんだけど現実社会ではそうそう言えないので、ネットで言って憂さ晴らししてたっていうのが近いかも」
――エロが好きだけど処女で、25年間ムンムンムラムラオナニーを続けてたっていうとすごい溜まってる感があるんだけど、まなさんて鬱屈したものを感じないんだよなあ。なんでだろ。
まな「いやいや、溜まりまくってますよー!」
■エロというより、楽しく猥談したいんですよね
――そんなに力説するほど溜まってるとなると、オナニーに道具を取り入れてみようとかいうアグレッシブな欲望も出てきそうなもんですが......。
まな「不思議とそういうのはなかったですね。ずっと自分のやり方で、惰性でやってました。でもやっぱりイクのも経験したいなと思って、ローターを使いだしたのが25歳の頃」
――イクためにローター買ったの?
まな「はい。ラブピースクラブっていう女性向けアダルトグッズショップの通販で、これぞローター!みたいなのを買ったのが最初です。今はインスピレーションを導入したので、それはもうほかしちゃいましたけど。やっぱり静かっていうのが大きいんですよねえ、実家暮らしとしては」
――まあねえ。電マなんて超うるさいですからね! ちなみに家族構成は?
まな「一人っ子なので、両親と私の三人暮らしです。でも、母親が専業主婦でだいたい家にいるんで、どうしても気になっちゃうんですよ」
――あー、のんびりした感じ、しますもんね。
まな「大事にはしてもらったと思います」
――そんなまなさんがドカンとはじけて、オナニーUstまでやってしまうっていうのが面白いんですよね。どういう流れでそうなったんですか。
まな「もともと、その手のイベントに行ったりするのが好きだったんです。あと、前の会社がCMの制作関係だったり、大学のときに映画サークルに在籍してたりしてたので、映像発信には興味があったかもしれない」
――エロと映像とイベントと......って、好きな物がうまくはまったわけですね。
まな「はい。猥談をみんなで楽しくやって、それを観て楽しんで......っていうのが好きなんだと思います」
――周りの人の反応ってどうですか。っていうか、リアル友達もこういう活動のことは知ってるの?
まな「知ってますよ。地元の友達もこういうことしてるのは知ってるし、オナニーUstに出てくれた子もいます。インスピレーションていうローターがいいってつぶやいてたら『私も買う!』って言いだしたりとか。何も知らないのは彼氏だけです(笑)」
――彼氏は知らないんだ。うわー、バレるのなんて絶対時間の問題ですよ!
まな「彼氏はすごい真面目で冗談が通じない感じの人なので、どうなるのか想像がつかないなあ」
――彼氏と、いつも妄想してる痴漢プレイみたいなことをやってみたいとか思いません?
まな「うーん。実際のセックスはノーマルなので、あんまり突飛なことしたいとは思わないんですよ」
――普通だ! 淡々としてる! 今までオナニー話を聞かせてくれた女子はどっちかというと突飛なことをする人が多かったから、そういうセリフって新鮮だなあ。もしかしたら、一般世間ではそういう淡々としたタイプのほうが主流なんですかね。エロいことは言うけどセックスはノーマルで彼氏は真面目な人が一番、みたいな。
まな「ほんとにいろんな人がいますよ。Ustやって思ったのは、パターンなんてないっていうこと。いろんな人がいていいし、やりたい人はやればいいんじゃないですかね。本当にオナニーに興味なくて、一度もしたことないっていう人ももちろんいるし」
――女の子って、モテない女と思われるのが恥ずかしいから「オナニーしてます」って言わないんじゃないかなと思ってたんだけど、そうでもないのかな。
まな「うーん、私も今の彼氏ができるまで全然モテなかったけど、オナニーの話はしてましたよ。あ、でもそうしたら男友達に『オナニーオナニー言いすぎるからモテないんだ』って言われました(笑)」
■今は彼氏がいるので、アクが抜けてるのかも
Iさん「性的なことって誰でも興味があることだと思うんですけど、さらに突きつめたいと思うかどうかは人それぞれですよね。例えば遠藤さんなんかは、オナニーが気持ちいいと思ったら中イキするぞと決めてバイブを買って訓練したりしてるじゃないですか。まなさんはもっと突き詰めたいって思ったりはしませんか」
まな「イッたことがないっていうのと、挿入が苦手っていうのは克服したいと思いますね。特に挿入はなんとかしたい!」
――挿入が苦手だとセックスが大変ですもんね。まあ、無理はしなくていいと思うけど。
Iさん「ずっと話を聞いてきて思ったんですけど、まなさんてエロ好きな女性にありがちなタイプのどれにもひっかかりませんよね。例えば、この業界には『自分にとっては性的なものがすごく重要』って考えている人が多いんですけど......」
――まったく逆ですね。「普通な女の子だけどエロい」っていうのを計算して売りにするパターンもあると思うんだけど、そういう感じでもないし。
まな「あんまり考えてないんですよね......」
――そこがいいんですよ。モテ非モテとか余計なことは考えず、なんのエクスキューズもこだわりもなく「オナニーしてます、でもしたっていいよね?」って言えちゃうのが。
まな「いやいや、モテるモテないは気になるし、こじらせてますよ。今は彼氏がいるのでちょっとアクが抜けてるんです!」
――ははは。是非このままあんまり考えず、楽しくオナニーUstを続けていってください。私も引きこもりながら聞きますから! あと、今後の活動予定ってあります?
まな「予定っていうほどのものはないんですけど、11月末にさっき言った大阪の紅鶴でオナニーイベントをやろうかと思ってます。遠藤さんにもゲストで出てもらえることになったんですよね」
――そう。大阪楽しみだなあ。たこやき! 串カツ!!
Iさん「イベントも『みんなオナニーすべき』みたいな啓蒙意識ない感じになりそうですね」
まな「すべきとは言わないけど『オナニーしてるって言ってもいいじゃん、みんなでオナニー話しようよ!』みたいな空気が作れればいいなと思ってます」
――じゃあ最後に、オナニーマエストロに質問あります? なんでも答えますよ!
まな「えーと、コラムいつも呼んでます。私、実験系の回が好きなんですよ。バイブ作るのとか、タンでオナニーするのとかすごいですよね!」
――あ、ありがとうございます......。じゃあ、今度は実家暮らしの女の子のための消音オナニーについて実験してみようかなあ。
Iさん「今、iPhoneアプリで騒音計るのとかありますから使ってみるといいんじゃないですか」
――あ、いいですねえ。次のネタができた!(笑)
というわけで、最後は女子オナニストとして次のテーマまで与えてくれたまなさん。
「みんなで楽しく猥談したい」という気持ちは、わたくしもよくわかります。オナニー話って、オナニーと同じくらい楽しいもんなあ(いや、それは言い過ぎか)。
さーて、私はとりあえず大阪で何を食べるか考えなきゃですよ。やっぱりお好み焼きははずせないよな。あと豚まんとうどんとイカ焼きと......。
(続く)
12.11.10更新 |
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