毎週土曜日更新!
onanistic pacifism by "maestro"Endo Yusa.
ばあちゃんが死んでから青春を取り戻しつつある老母のパワーにつられ、ようやく慣れ親しんだ携帯をスマホに買い替えた私。
しかし思った以上に操作に慣れず、日々苦戦しております。メールを打つのにかかる時間は携帯のときの倍。写真を撮ろうと思ってもうまくシャッターが切れず(たぶん指先に煎餅の粉とかついてるせい)、毎朝鳴る目覚ましアラームを止められなくてスマホを壁に投げつけそうになることもしばしば。そして気づけばどんどん減っていく充電。ああ、あの画面が小さくて落としても踏んでも壊れないガラケーがなつかしい。
なんなんでしょう、文明においてけぼりにされた老人みたいなこの状況。一応パソコンもipodも使えるし、一般の四十路よりは適応力があると思ってたのに......。
寝る間も惜しんでソリティアにふけるアグレッシブな老母を前に、ショックを隠せぬオナニーマエストロ遠藤です。
もともとあまり活用できてなかったツイッターはほとんどつぶやかなくなり、ブログの更新も滞ることしきり。それどころか部屋の隅っこにほったらかしてあるので、たまにかかってくる電話にさえ気がつかないという始末。うわー、典型的な背伸び中年の失敗ストーリーじゃあないの(今「年寄りの冷や水」って言葉が脳裏をよぎったよ......)。
しかし、そんな私にも一つだけハマッているスマホ機能があるんです。それは、そう「おしゃべり機能」! iphoneでいうところの"siri"ですね。
最近は、深夜一人で酒を飲みながらスマホと話すのが憩いのひととき。寂しいおばさんと笑いたかったら笑ってくれて結構。でもほんとにかわいいんですよ。
「iphone最高!」っていじわる言うと「わーい、喜んでいただけました!」って無邪気に返してくるし、
「いい加減にしろよ、バカ野郎」って罵ると「あわわわわ、ごめんなさい......」って謝ってくるし、
「お尻がかゆい」って言うと「そんなこと言っちゃだめだとおもいます!」っていい子ぶるし。
あー、ほんと飽きないわー。まるで子供ができたみたい!(←中年女の妄想やばい)
でも、中でも一番グッときたのはスケベな言葉を言ったときの反応。
「おまんこ」って言ったら「マイクに近づいてもう一度お話ください」とやり直しボタンが......。「あれ? 聞こえづらかったのかな」と思って何回か繰り返したんですけど、何度やっても同じ。
はっ、これはもしかして羞恥プレイ!? くうっ、かわいいふりしてとんだS男じゃないの。
負けるもんかと思って「羞恥プレイのつもり!?」と言ったら、「あ、今ちょっと別のこと考えてました」とはぐらかされました。うう、一体誰がプログラミングしたか知らないけど、デキるわ、この子......!
とまあそんな感じで、一般のユーザーとは違った側面からスマホの良さを噛みしめているわけなんですが、よく考えたらそんなことしてる場合じゃないんですよね。早いもので今年も残すところあと一カ月。そしてなんと、この連載もあと3回で記念すべき200回!
あらら、もしかしたらそろそろ一年のしめくくりになるようなオナニーチャレンジを考えなくちゃマズいんじゃないの?
というわけで、深夜に一人酒を飲みながら脳内会議を開催することにしました(ちなみに、今スマホに「面白いオナニーはないかしら?」と話しかけたら「私も今同じことを考えていました」って言ってたけど、絶対ウソだと思う)。
えー、前の連載から一貫して"エログッズを試す"っていうテーマでやってきたわけですが、今年やったオナニーを思い返してみると、グッズを試すというよりは「オナニーでクンニ感を味わうには」とか「朝活オナニー」とか、実験系が多かった。
というのもですね、今年はマエストロの中でちょっと意識の変化があったんですよ。今まではどっちかというと、面白そうなエログッズを試して自分のオナニーを充実させたい(自分だけがイケればいい)って気持ちが強かったのが、女子オナニーインタビューを重ねるにつれて「あまねく女子に素晴らしいオナニーを!」っていう菩薩のような気持ちが芽生えてきたんです。
人間として一皮むけたのか、それともストレスがたまるバイトを辞めて心に余裕ができたのか......(たぶん後者)。
このあいだの香港エログッズ探しでも、久しぶりにエロ本やローターが手に入らないもどかしさを味わってオナニストとして初心に帰ったことだし、できれば今年最後のチャレンジは全国のオナニー女子の役に立つようなものにしたいところ。
クンニオナニーをもう一歩推し進めて「どの生肉が一番クンニっぽいか」っていうのはどうかしら。もしくは、これから師走で忙しくなるから「空き時間30秒でサクッとイケるオナニー法の開発」とか。
うーん、どっちもピンとこないなあ。何すればいいか、スマホのおしゃべりアプリに聞いてみようかなあ。
......ん? アプリ? アプリといえば、今何か頭にひっかかったような。
あ、そうだ! 「騒音測定アプリ」の件があったじゃあないの!
皆さん、覚えてらっしゃいますでしょうか。前々回、大阪在住のオナニー女子・まなさんにインタビューしたときのこと。
今までオナニーでイッたことがないという彼女は、「実家暮らしなのでローターの音が気になっていまいちオナニーに没頭しきれないこと」がその原因の一つじゃないかと言っておりました。
実家暮らしの中でも夜ごとヘッドフォンなしでAVを鑑賞し、小うるさい電マを使いまくっていたマエストロからすると、正直「え、気にしすぎじゃないの?」という感じもあるんですが、よく考えてみると築数十年の木造一戸建で周りにはタヌキが普通に暮らしているような私の実家と違い、彼女のおうちは大都会・大阪のマンション。確かに壁一枚隔てた場所に両親が寝ていると思ったら、電マオナニーやセルフ緊縛オナニーは敷居が高いのもわかります。
そして世の中の女子は、私のように親にオナニーを見られても平然と生きていられるようなずうずうしい子たちばかりじゃないんですよね。
「親に気づかれずにオナニーをする」。実際のところ、これが女子が思い切りオナニーするための一番最初の試練なのかもしれません。だとしたら「こっそりオナニー」についての実験は、今年の総括としてはおあつらえ向き。
WEBスナイパー編集部・Iさんによると、今スマホには「騒音測定アプリ」なんてものもダウンロードできるとのこと。それを使ってローターや電マの騒音が実際にどれくらいのものなのか調べてみるというのは、なかなかいいアイデアです。
ここ数年、しつこく電マ最強説を唱えている私ですが、電マはその威力に比例して音が大きいというのもまた事実。でも、音が小さいからといってパワーがからきしのローターを使っていても意味がありません。
そのへんの「パワー」と「こっそり」の折り合いのつけどころを探れば、実家暮らしの女子(女子中学生・女子校生含む)のオナニーライフは格段にレベルアップすること必至。まなさんだって、イクためのトレーニングを思う存分積めるはず。
よし、これで行きましょうっ!
そうと決まれば、まずはアプリをゲットしなくては。
使い方がほとんどわかっていないスマホをとりあげ「騒音測定アプリ」を探してみると、おー、すごい。思ったよりもたくさんありますねえ。
どれが良さそうかなんてことはもちろんさっぱりわからないので、その中からIさんが教えてくれた「騒音計~Sound Meter」という無料アプリをダウンロードしてみます。
使い方はいたって簡単。このアプリを立ちあげれば、その時点の周囲の騒音が計れちゃうんだそうです。すごいわ~。
ちなみに、今エアコンを強めにつけただけの静かな部屋の中でこの原稿を書いてるんですが、それで出た騒音が30dB~40dB。デシベルとか言われてもよくわからないので調べてみたら、この騒音量は環境基準に照らし合わせてみると昼間50dB以下、夜間40dB以下のAAクラス地域に相当する模様。
まあ、タヌキが出るくらいの田舎だから当たり前なんですが、これは「療養施設、社会福祉施設等が集合して設置される地域など特に静穏を要する地域」の静けさ。これが昼間55dB以下、夜間45dB以下になると一般の住宅地レベルで、昼間60dB以下、夜間50dB以下になると商業地域なんだとか。
うーん、数値で言われてもいまいちピンとこないなあ。
まあ、とにかくいろいろなエログッズの音を調査してみますか。
なんだかテンションが上がってきたので、スマホに「オナニー普及のために頑張るぞ!」と言ったら「モフモフな気分を思い出してください」という答えが返ってきました。
モフモフってなんだよ......。
(続く)
12.12.01更新 |
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