毎週土曜日更新!
onanistic pacifism by "maestro"Endo Yusa.
一進一退している胃の具合が最近ようやく回復してきたので、たまりまくったストレスを解消すべく居酒屋に飲みに行ったところ、こんなメニューが出てきて思わず脱力。
"上戸彩味"のハイボールってどんな味よ。おばちゃん、上戸彩食べたことないんだけど......。
せっかくだから試してみるべく「松潤ひとつください」と言おうとしたものの、恥ずかしくてどうしても言えませんでした。
だって、四十路女が「松潤ひとつ」なんてイタすぎるもの......!
結局生ビールとホッピーでお茶を濁したため、松潤ハイボールがどんなものかはわからずじまい。心臓に毛が生えてるくせに、こういうとこだけヘタレですみません。オナニーマエストロ遠藤です。
体調が悪いのもなんのその。現在私の中では"iroha旋風"が絶賛吹き荒れ中。
というのも、何年も前から待ち望んでいたTENGAの女性向けアダルトグッズがようやく発売になっただけでなく、都内某所にある㈱TENGA本社に伺って"iroha"についていろいろ聞かせていただけることになったから。いやあ、これがテンション上がらずにいられましょうか!
まあ私も、日本一のオナニスト......とまではいかないまでも杉並区でベスト100に入るくらいではあるという自負がありますし(微妙に小さい......)、なんてったって発売前からこれだけ注目度の高いアダルトグッズはありませんからね。
オナニスト女子の代表として恥ずかしくないよう、何度か"iroha"でオナニーを重ね、iroha に興味があるという友人達にもリサーチして伺った次第です。
対応してくださったのは、irohaプロジェクトメンバー一員として開発にも携わってきた、広報の伊藤さん(♀)。
まず、irohaという商品について聞いてみました。
伊藤 "柔らかい質感"と"音の静かさ"、そして繰り返し使う製品なので、充電もでき、衛生面もきちんと考え、洗い易く"防水加工である"、この4つがポイントです。最終的には洗って乾かしてケースに入れて保管してもらうというところまで考えて作っています。3種類の色と形で展開していて、こちらの白い"ゆきだるま"は先端が飛び出ていて浅く挿入できる。緑の"はなみどり"は全体に当てる感じ、そしてピンクの"ひなざくら"は先端が二つに分かれていて、いろんなところをつまんで楽しめるというのがそれぞれの特徴になってます。
――私も"ゆきだるま"を使ってみたんですけど、今までのローターとどこが違うのかといったらやっぱり触感ですよね。柔らかい、フィットする感じが今までにない感じでした。
伊藤 ありがとうございます。
――実を言うと私、普段から非常に頻繁にオナニーをするほうで、けっこういろんなエログッズを使ってきてるんですよ。ですからあのTENGAが女性向けのアダルトグッズを出すというニュースを聞いて、どんなものなんだろうっていろいろ想像を巡らせてたんです。オナニー好きの友人は「TENGAがオナホだから竿(バイブ)だと思う」とか「今までとは全然違った未知の世界を教えてくれるものなんじゃないか」って言ってたし、私自身は電ママニアなのでパワー重視のものならいいなあと思ってたんですよね。女性向けアダルトグッズというと、それこそいろんなパターンのものがあると思うんですが、その中でなぜローターにしたんですか。
伊藤 マーケットを研究する為に二千人程のリサーチをしまして、それによるとマスターベーションをしたことがある人が女性全体の7割くらい。で、好きなポイントはやっぱりクリトリスだという回答が多かったので、参考にしました。
irohaのメインターゲットは、アダルトグッズ初心者なんです。すでにアダルトグッズを使ったことのあるユーザーやヘビーユーザーと言われる方ではなく、今までこういったグッズに興味はあったけれども、従来の商品に抵抗があったり、不安で手を出しづらかったりという方に対して、手にとりやすい商品を目指しました。そうするとやっぱり挿入する形のものよりは、外性器に当てて使うほうが手軽ですよね。多くの人にグッズを使用したマスターベーションの気持ち良さを体感して欲しいという想いを反映させたら、こういう形になりました。
――そうなんですか......(薄々感づいてはいたものの、自分のようなコアユーザーがターゲットではないと分かって若干へこむマエストロ)。そういった基本方針や開発は、やはり伊藤さんのような女性スタッフが中心になって考えてるんですね。
伊藤 そうです。開発は女性4人のチームが中心になっています。コンセプトや開発、プロモーションも全部女性スタッフ中心ですね。
――なるほど。まず「オナニーは恥ずかしいことじゃないんだよ、自然な欲求なんだよ」っていう考えを根付かせたいっていう理念があると。
伊藤 まさにそうですね。
――うーん、そうすると気になるのは、価格や販売経路、買いやすさ等ですよね。TENGAはドンキや薬局で売ってるから入手しやすいし、使い捨てだから値段も安い。でも、HPやなんかを見てるとiroha はそういう売り方じゃないように思えます。例えば6800円という値段は、irohaと同じような安心感と機能のある海外のアダルトグッズと比べると安いけど、500円くらいのローターを買いなれた人からすると若干高いような気が。
伊藤 価格面だけで考えれば安価なモノのほうが購入しやすいと思いますが、そういうものは故障しても保証がないとか、充電式じゃないせいで肝心なときに電池が切れてテンションが下がっちゃう......ということを聞きます(ああ、確かに私、ローターは消耗品だと思って箱買いしてますよ......)。
例えば、50万の時計も千円の時計も「時間をみる」という機能では同じですけど、じゃあどうして2種類あるのかといえば、安心感とかアフターケアとか心の満足感とか他の部分に価値観を置いてるんだと思うんです。
――なるほど。「オナニーすることは自然なこと」っていう理念を浸透させるには、逆にそれくらいの値段じゃないと駄目なのかもしれないなあ。
私はゴリゴリのコアユーザーですけど、TENGA さんが"セルフケア"って言い方をしてるように、こういうグッズって女子にとっては単なる道具じゃないっていうのもわかるんです。例えば100均のコスメと3000円のコスメ、効果が30 倍違うわけじゃなくても3000円のものを買うのが女子だと思うし、3000円のものを買うことでモチベーションが高まったり心が潤ったりすれば、その価格には意味がありますもんね。
では、販売場所についてはどうなってますか。ネット販売やアダルトショップだと、じっくり吟味してから買うのはなかなか難しいんじゃないかと思うんです。
伊藤 もちろん実際に手にとって触ってもらって買っていただくのが一番なんですが、先程のリサーチによると、現状女性がこういったグッズの購入先はほとんどがネットショップなんです。そういったことを考慮して、まずは自社通販や、女性にも馴染みのある大手通販サイトをはじめ、女性が安心して購入できるネットショップでの販売を中心に始めました。iroha公式ホームページのメニューにある"Where to Buy"ってところをクリックしていただくと、ネットショップと実物を見て購入できるお店が出てきます。
基本はオンラインですね。店舗ですと、なかなか女性一人でアダルトグッズショップに入るというのは難しいですし、そういう場所に並べることによって「キレイに作ってあってもやっぱりアダルトグッズなんだな。買うのは恥ずかしいな」という気持ちを持ってしまう方もいらっしゃると思うんですよ。
――安心感を大切にってことですね。こうしてみると実物を見て買える店舗もよく考えられてますよね。成田空港のターミナルにある薬局は思いつかなかった! 他にも、化粧品の通販とかビレッジヴァンガード通販とか、男性向けのオシャレ下着屋さんとか、恥ずかしくなく買えそうなところを非常にうまくついてます。
でもなあ。ワガママなのを承知で言っちゃうと、今回のirohaって3種類あるじゃないですか。私の財力では3つとも買うのは難しいので、違いをお安く試せるバージョンとかあると嬉しいんですけど......。
伊藤 これはまだ構想中ですが、TENGAにTENGA EGGという500円(参考価格)のエントリーモデルや繰り返し使えるモデル(6800円参考価格)があるように、女性向けでもいろんなバージョンを出していけたらとは思ってるんですよ。もう少し高いもの、安いもの、あと種類も変えて横のレパートリーも広げていきたいなあと。
――え、そうなんですか!? じゃあここにあるこの3種類が"TENGA発の女性アイテム"だというわけじゃなく、これを基本にして、男性用と同じように価格やスペックや種類なんかが増えていくと......。
伊藤 できるだけ早く皆様のニーズに合わせて、バリエーション豊富なラインナップをご用意できればと、すでに開発は始まっております。
――irohaじゃなくてirohaシリーズ、irohaレーベルってことなんですね! おお! そうするとゆくゆくはコアユーザー向けのものも出てくるかもしれないと!!
伊藤 そうですね。ユーザーさんの多くはこのディープスロート・カップをTENGAだと思ってるんですが、実際はEGGもホールもこのショールームにある全部がTENGAで、価格と種類をタテとヨコの軸にして数多く展開してるんです。
irohaも同じようにいろんな人といろんな嗜好に向けて展開していければと思ってるんですが、女性のオナニー事情を考えると、まずメインターゲットになるのはアダルトショップに一人では入れない初心者層だと思うので、今回のirohaのような形を最初にもってきたわけです。
――なるほど!(コアユーザーは眼中にないってわけじゃないとわかって、心の中でガッツボーズを決めるマエストロ)それを聞けただけでも、今日はお話を伺った甲斐がありました! でも、それはなかなか厳しい道ですよね。
女性用TENGAって聞いて興味を示すのって、現状ではコアユーザーか男性が多いんじゃないですか。
伊藤 そうなんですよね。現状では、裾野を広げるのが第一だと思っているので、最初の導入は男性からのプレゼントでも全然いいと思うんですよ。でもゆくゆくはセルフケアグッズとして浸透させていければと。そういえば話は違うんですけど、先日、色々な女性用グッズを使った経験のある人にirohaを使用して頂いたとき、「irohaを使ったら初心に帰った」って言い方をしてくださって、すごくいいなと思ったんですよ。
――ああ、それちょっとわかるなあ。irohaってオナニーの基本って感じしますよね。振動の強さや触感なんかも身体によさそうだし。電マばっかり使ってると指やローターじゃなかなかイケなくなるって話もよく聞くので、私もたまにはirohaを使って基本を振りかえってみます......。
では最後に、ツイッターで積極的につぶやいたりはしなくても、irohaの情報を耳にして実際に触ってみたいと思ってる女性ってけっこういると思うんですが、そういう人たちがirohaの実物に触れたいと思ったときはどうすればいいんでしょうか。
伊藤 ラブピースクラブさんとラブリーポップさんの2店舗(どちらも女性向けのアダルトショップ)はショールームをお持ちなので、そちらに足を運んでいただければ実際に手にとっていただけます。どちらも男性のみでの入店は不可のお店ですので、入りやすいんじゃないでしょうか。ただ、現状ではそういったお店も東京のみなんですよね。日本全国にも広げていきたいと思ってるんですが......。
申し訳なさそうに言う伊藤さんに、irohaへの愛を感じるなあ。
言いたいこと言ったのにもかかわらず、TENGAさんから直々にお土産まで貰ってホクホクのマエストロ。帰宅後なんと、残りの2種類"ひなざくら"と"はなみどり"もゲットしてしまいまいしたよ。
ああ、早く試したい......うずうず。その気持ちを抑えつつ、次回に続きます。
(続く)
【iroha関連イベント開催情報】
各会場にて実物をご覧頂くことが出来ます。この機会に是非irohaを手にとって、その性能をご確認ください。
関連リンク
TENGA(テンガ)公式サイト
iroha(イロハ)公式サイト
13.04.20更新 |
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