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onanistic pacifism by “maestro”Endo Yusa.
よく訳知り顔で「ザーメンて栗の花のニオイだよね!」なんてことを言う人がいますが、そういう輩に問いたい。君は一度でも栗の花のニオイを嗅いだことがあるのかと。
生粋の山国生まれ山国育ちである私でさえ、そんなの一度も嗅いだことがありませんよ。
あと「ザーメン=イカくさい」っていう図式も正直どうかと思うんですよね。イカリングとかサキイカのニオイならわかるけど、イカ自体に臭みなんてないでしょう。
え、じゃあ何のニオイなのかって?
そんなの“キッチンハイター"に決まってるじゃないですか! やだなあ、もう。
嘘だと思ったら今夜にでも嗅ぎ比べてみたまえよ。オナニーマエストロ遠藤です。
揚げ物と刺身を交互に貪り食いビールをあおりながら、和やかにチンコやマンコに関する打ち合わせをする中年男女。
なんとも平和な図でありますが、実は私の頭の中には一つの思いが渦巻いていました。
それというのも、前回の連載『ぶらりエログッズの旅』からマイナーチェンジしてはや10カ月。ダイソーに100円で買えるエログッズを探しに行ったり、極太ディルドを試したり、花津ハナヨ先生とオナニー対談をしたり、いろんなことをやってきましたが、正直言って最近のマエストロはちょっとテンションが下がり気味なんですよね。
「いろんなエログッズを試しながら、オナニーの素晴らしさを全国の女性に伝える」というのが当コラムの意図するところ。なのにここんところ全然新しいエログッズを試してないし、これはというオナニーもできてないじゃないですか。
うーん、こんなことではイカン!
まあエログッズに関しては、興味のあるパターンはある程度やりつくしちゃったから仕方ないかなって気もするんですけど、それにしたってこのままではダメでしょう。
何かこうテンション上がるような企画を立てないと、この連載の存在価値、ひいてはマエストロの存在価値というものがなくなってしまいます(っていうか、ぶっちゃけて言うと来週のコラムのネタがない)。
そこで私が取り出したのが、この一枚の紙切れ。
――Iさん、ちょっとこれ見てください!
Iさん「おやおや、何ですか?(←ほろ酔い)」
――見てわかりませんか。企画書ですよ。遠藤なりに今後の『オナニー平和主義』の展開を考えて、やりたいことをメモってきたんです。言ってみればプレゼンです!
Iさん「でもこれ、カレンダーの裏側に書いてありますよ……」
――い、いいじゃないですか! 大事なのは企画の内容でしょうっ。エログッズを試そうにも3年もやってると出尽くしちゃった感があるし、最後の手だった“自分語り"もやっちゃったし、次回からのネタがないんですよ〜(泣)。
Iさん「はいはい、わかりました。そうですよね、僕も何か次の展開を考えなきゃとは思ってたんです。遠藤さんが自分から考えてきてくれたんなら幸いですよ。
じゃあリストの上から検討していきましょうか。えーと、まず1つ目は……“男優さんのチンコの型をとってオナニー"ですね。ああ、この間ちょっと言ってたやつですか?」
――ええ。オナグッズマニアの友達に聞いたんですけど、ペニスの型をとってオリジナルディルドを作成するキットがあるらしいんですよ。それでマエストロお気に入りのAV男優のチン型を取って、オナニーするんです。すごいオナニーができそうだと思いません? ちょう贅沢!!
Iさん「ああ、これはいいですね! 面白そうじゃないですか、是非やりましょうよ。協力してくれる男優さんがいればですけど……。えーと、じゃあ次は……“肉食系女子にオナニー話を聞く"」
――あ、それはですね、今まで何人かの女子にオナニー話を聞いてきましたけど、皆さんわりとオナニー好きなタイプだったじゃないですか。今度は逆にセックス寄りの人のオナニー観を聞いてみたいと思いまして。おお、なんか今日の私すごくないですか? エッジのきいたアイデアが次々と! デキる女って感じ〜。
Iさん「いや、デキる女はいいですけど、なんですか次のコレ」
――あ、これですか。見てのとおり“TENGAの社員と合コン"ですが、何か?
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Iさん「ただ合コンしたいだけじゃないでしょうね」
――やだなあ、違いますよ。ほら、マエストロなんて虚勢を張っていても所詮一般社会じゃマイノリティ。なかなか異性の前でオナニーについて熱く語ったりできないじゃないですか。でも日本が誇るスーパーオナホール・TENGAを作ってる殿方だったら、電マがないと暮らせない私のような女の気持ちをわかってくれるんじゃないかと思って……。酒を飲みながら、TENGA愛と電マ愛を思うさま語り合いたいんです!
Iさん「誰が“異性の前でオナニーについて語れない"んですか。さっきから隣のテーブルの人こっちチラチラ見てますよ。遠藤さんがあんまりオナニーオナニーうるさいから」
――ちっ。
Iさん「じゃあ、100歩譲って“TENGAの社員と合コン"はわかりましたよ。でも一番下の“中学生と合コン"ってのは……」
――それも同じですよ。オナニーのことしか考えてないような中学生と遠藤がいろいろ熱く語り合うんです! うふふふふ。ファンタ飲みながら「女って穴が2つあるって本当ですか?」とか「カップヌードルにチンコ突っ込んだことある?」とか。うわー、すげえ楽しそう! うふふふふふふふ。
Iさん「……それ犯罪じゃないですか」
――な、何言ってるんですか! チンカス臭い中学生に手なんか出しませんよ。清く正しい合コン、いやお茶会ですよ!
Iさん「いや、だったらいいんですけど。ところでお相手の男子中学生達はどこで調達してくるんですか?」
――そんなの、土手かどっかで捕まえてきてくださいよ。無理だったらIさんの甥っ子かなんかでもいいですよ。
Iさん「絶対イヤです!!」
――ちぇ。じゃあコレどうですか。“遠藤が大嫌いな辛いものを食べて悶え苦しむ企画"!
Iさん「お盆の雨宮さんの動画のパクリじゃないですか。遠藤さんも辛い物苦手なんですか?」
――ちょう苦手! あと生魚もダメなんで、なんだったら“遠藤が大嫌いなお寿司を食べて悶え苦しむ企画"でもいいです。
Iさん「それ、完全に“まんじゅうこわい"のパターンですよね……。っていうか、遠藤さん知ってました? ここ刺身居酒屋ですよ。さっきから僕のホヤ奪ってガツガツ食べてるじゃないですか」
―― ……。
Iさん「ははあ。ってことは、この“香港のオナニー事情を取材"っていうのもそうですね。香港行きたいだけでしょう!」
――だって、香港は北京ダックが1500円くらいで食べれるんですよっ!!
Iさん「そういうのは却下! だったらこっちの“クンニ道場へ行く"っていうのにしましょうよ。クンニ道場ってのがあるんですか?」
――あー、なんか“クンニクマン先生"っていう方が、マンションの一室で講習会開いてクンニの仕方を教えてるらしいんですよ。もちろん実践込みで。でもなあ、それはなあ……。
Iさん「あれ、気が進まないんですか?」
――だって、クンニ苦手なんですもん。舐められるんじゃなくて舐めるほうだったらまだいいかもしれないですけど、お金払ってマンコ舐めるのもなんかくやしいしー。
Iさん「じゃあ、書かないでください!」
ちぇっ、いけずだなあ。せっかく無い知恵絞って考えてきたのに。
でも有能なIさん、香港に行くのはムリでも、きっとAV男優のチン型くらいは取らせてくれますよね。遠藤はあなたを信じてます。
あと、合コンをしてくれるTENGA社員の方、もしくは男子中学生の方。もしいらっしゃいましたらWEBスナイパー編集部まで是非ご一方くださいましね。待ってます☆
(続く)
09.11.07更新 |
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