毎週土曜日更新!
onanistic pacifism by “maestro”Endo Yusa.
現代日本はカード社会!
何を隠そう私も一応クレジットカードなどというものを持っているのですが、驚いたことに先日初めてカード詐欺にあってしまいました。オナニーマエストロ遠藤です。
カード会社「失礼ですが、遠藤様はそのようなお買い物の記憶はございますでしょうか」
遠藤「……えーと、ちょっとわかんないんですけど、ちなみにどんなものを買ったことになってるんでしょうか」
カード会社「深夜に海外のサイトを通じてお買い物をされてるようなんですが」
遠藤「……」
とりあえず何も買ってないと言い張りましたが、ごめんなさい。実はあんまり自信ありません。
深夜に海外サイト……正直、丸見えエロ動画をポチッとやってる可能性がないと言い切れないところが哀しい……。いや、そういえばなんか黒人がアヘアヘ言ってるところ見たような記憶も……あれ……?
……えー、とにかくよい子の皆さんもカード詐欺には気をつけてくださいね。
「貧乏だから大丈夫!」だなんて妙な自信を持ってると、ケツの毛までむしられちゃいますよ。怖い怖い!
さて、前回に引き続き淫語AVサイト管理人・淫語魔さんへのインタビュー。4回目でございます。
――淫語魔さんは、いちユーザーとして売り手と買い手の温度差に心を痛めたりしてるわけなんですけど、そういう話を聞くと“淫語AVマニュアル"ってサイトは昔の裏ビデオ屋のオヤジみたいな役割を担ってますね。私、そういうイイ話に弱いんですよ〜。
淫語魔「そうなんですかね。あ、そうだ。サイトやってて一つわかったのは、自分はおちんちんとかマンコが主流だと思ってたんだけど、意外に『キンタマが聞きたい』って奴は多いんです」
――ああ、キンタマですか……(ちょっと感動してたのに……)。
淫語魔「キンタマはレア! オメコと同じくらいレアなんです。タマキンじゃダメなんですよ。あくまでも“キン・タマ"!」
――はあぁぁぁ……。
淫語魔「以前“キンタマ"がある・ないでこだわってる淫語マニアの人がいたんで、サイトに『冬月かえでさんがキンタマって言ってるからこれは買いです』みたいなことを書いたんですよ。そしたら、それを読んでくれた人にDMMのレビューで『「タマ」や「タマタマ」ではなく、「金玉」発言あり。 正確には、「金玉さん」だけど……』ってコメントされたことがあります」
――ははは。彼としてはそれは不満だったんですかね。
淫語魔「“キンタマ"だとベストだったんでしょうけど、まあそれに準じる“キンタマさん"でもいいだろうと思ったんでしょうね。好意的なコメントでした(笑)」
――深いわぁ。
淫語魔「それを見たとき『サイトやっててよかった!』って思いましたよ。達成感を感じましたね」
――それはすごい大事なことですよ。別に誰にも教えず自分だけの知識にしてもいいんだけど、同じエロを愛する同志には教えてあげたいもんですよね。ちなみに私が個人的にグッとくる淫語っていうのは、村西とおる監督とかゴールドマン監督みたいに「オマンコべろべろピョ〜ン」みたいなことを大威張りで命令されて言わされる、S男がM女を淫語で責めるっていうパターン。そう言えば主観で「気持ちいいんでしょう? チンポギンギンよ〜」みたいなのはそんなに興奮しない。
淫語魔「僕も村西監督やゴールドマン監督みたいな責め淫語が好きなんです。でもいつからか『この男優、あんまり淫語責めうまくないな』って思うことが多くなっちゃって。SMビデオで淫語のちゃんとしたのを観たいんだけど、ことごとくはずれてるんですよねえ……。SMビデオの言葉責めって自分からするとまだ甘いの」
――ほーう。
淫語魔「言葉の順番がなってないんです。さっきのマリオンさんの話でもそうだけど、僕は順番がすごく大事なんです。映像に必ず寄りと引きがあるように、言葉にも距離感があると思うんですよね。アロマ企画でもたくさん淫語物を撮ってくれる監督がいたけど、途中から淫語の羅列になっちゃって、ちょっとおかしな感じになってきちゃった。作り手としてはいろいろ制約があるのはわかるけど、でももっと何かできるんじゃないのってSMビデオには思ってしまうので、かえって観れないんですよ」
――期待が大きすぎちゃうんですね。
淫語魔「そんなことを踏まえた上で今日はちょっと実験をしてみたいなって思ってるんですよ……ちょっと見てもらえます? これ遠藤さんに読んでもらおうと思って考えてきたんですけど」
(淫語がびっしり書かれたプリントアウトを見せられる)
――す、すごい。なんですかこれ!(ちょっとビビる遠藤)
淫語魔「淫語の種類としてこういうのがあるよっていうのをまとめてみたんです。この、最初の一頁目にあるのは本当に淫語の羅列ですね。まあ、ちょっと遠藤さんに読んで貰って、みんなで聞いてみましょうよ」
――(……淫語魔さんの趣味?)はぁ。えーと、普通に読めばいいんでしょうか……。
淫語魔「はい」
――おちんちん…チンポ、おちんぽ、まんこ、おまんこ、きんたま……。
(若干ニヤニヤしながら読む俺。どんどん過激になっていくので照れて笑ってしまうあたりが我ながらカワイイ。誰も言ってくれないので自分で言うよ!)
【1】 FLV形式 2.97MB 01分31秒
淫語魔「はいはい、ありがとうございました。まあ淫語マニアだったらこれだけでもイケると思うんですけど、自分の感覚からすると今みたいな羅列だけだとそのうち飽きるんです」
――はあ(飽きるのかよ! 恥を偲んで読んだのに!)。
淫語魔「それはどうしてかっていうと、言葉の醍醐味って本来リズムや流れにこそあるからなんです。今度はちょっと20行くらいあるんですけど、ここから読んでもらえます?」
――はーい、読めばいいんですねっ! えーと、「大事なところ、女の子の大事なところ、下のほう、Hなところ、お股、アソコ、ヴァギナ、おまんまん、おまんこ、クリ、クリちゃん……」(だんだん恥ずかしくなってくる)
【2】 FLV形式 1.57MB 0分48秒
淫語魔「……こんな感じです(笑)。なんでこんなことをさせたかっていうと、今度の場合は言葉の羅列ではあるけど、だんだん“おまんこ"に近づけようとしてたんですね。最終的に“遊佐のおまんこじゅるじゅる"っていう恥ずかしい言葉にまでもっていったけど、言葉って遠いところから近いところへ行ったり、近いところから遠いところへ行ったりするものなんです。音楽みたいなもんで、意識の上げ下げを行なっていくことによってグルーブ感が生まれるの。わかります?」
――ほう!(←実はよくわかってない)
淫語魔「これは単語にしてるので伝わりにくいかもしれないけど、もっと文章的にすると『君が感じるところはどこなの』『大事なところ』『大事なところってどこ?』『女の子の大事なところ……』ってなっていく」
――……ああ、なるほど。AV見てるとよくそういう流れがありますよね。
淫語魔「で、言い方にも気持ちを込めて言ってくと、グルーブ感が生まれるんですよ。たとえば『遊佐のおまんこ』っていうのは、名前を入れて所有格にしてるでしょ。これも、『私のおまんこ』よりは『遊佐のおまんこ』のほうが距離感が縮まるんですよ」
――へぇ、そうなんですか?
淫語魔「だって『遊佐の』は個人名だから! 『私』っていうのは所詮代名詞に過ぎないですからね。おまんこも、私のおまんこなのか、私のこのおまんこなのか、私のこのじゅるじゅるおまんこなのかで言葉が違ってくるんですよ。そこを上げ下げしていくと非常にいやらしいなと思うわけ!」(←ヒートアップ)
――なるほど確かに。こりゃもうレポートとか書いて発表したほうがいいですよ。淫語魔さん!
淫語魔「そういうことまで考えて台本を作って欲しいんですよ。単に『おまんこ気持ちいい』って言わせて終わりだったりするんで、もうちょっと工夫してくれるといいなあ。痴女AVによく出る女優さんで桐原あずささんて人がいるけど、彼女なんかはこういうことがナチュラルにできるんです」
――元・伊藤あずささんですね。いいですよねえ。
淫語魔「『先生のおまんこ』って最初は言ってたのに、そのうち『あずさのおまんこ』って言い出すの。社会的な地位をまとっての『おまんこ』なのか、それとも個人の『おまんこ』なのかでは違うんですよ!(熱く語りだす淫語魔さん……)意識的にやってるのかどうか知らないけど、彼女はそういう言葉の入れ替えをするんですよねえ〜。遠藤さんは文章を書く人ですけど、文章でも、流れが悪いなって感じると言葉を入れ替えたりするじゃないですか。形容詞を書き加えたり、体言止めにしたりね。淫語だって文章、言葉なのにそれをやってくれてない。SMビデオではそういうのを観たいんです。その人の日常的な立場が淫語によってだんだん非日常的に崩されていって、最後は人には言えない秘密まで暴露されていって人生が狂うっていうような……」
――SMってあえて淫語ってジャンルに焦点当ててないですよね。羞恥責めみたいなくくりになるのかなあ。
淫語魔「SMってトランス状態になるでしょ。それと同じで、言葉でトランスさせることもできるんですよ。淫語を使うことで自分もどんどん興奮していくし、相手もMだから責められてわけわかんなくなっていく。一緒に別世界に行くことで、共犯関係みたいな意識も湧いてきますよね」
というわけで、気がつけば白昼のスナックで淫語原稿を読んでいたマエストロ。
何故……? これも淫語魔マジック!?
ともあれ、わざわざ用意してきてくれたプリントアウトの束に溢れる淫語愛を感じつつ、次回最終回に続きます。
(続く)
10.04.10更新 |
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