毎週土曜日更新!
onanistic pacifism by “maestro”Endo Yusa.
祖母(96歳・趣味は通販とネイルアート。好きなタレントはキムタク)が「死ぬ前にもう一度善光寺にお参りしたい……」と訴えるので、親戚一同でジャンボタクシー借りて行ってきました。
おみくじ引いたらもちろん“凶"!
「縁談は焦るな」ですって……。今さら焦ってねえよ、ばか!!(泣)オナニーマエストロ遠藤です。
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七味唐辛子マカロンですって。なんだその無理矢理なコラボ……。
いや、私も女子のはしくれなのでマカロンみたいなおしゃれスイーツにはもれなくグッとくるクチなんですけど、いくら流行ってるからってどうなのそれは。あまりに短絡的なのではありますまいか。
せめて甘いのか辛いのかぐらいははっきりしてほしいところです。どんな味か気になって、つい買っちゃったじゃあないか。(←いいカモ)
ちなみに正解は“甘いけど後口は辛い"という、そりゃそうだよなって味でした。でもけっこう旨かったから許す!
後から善光寺の近くに住んでる弟に聞いたところによると、この店って七味唐辛子屋なのに妙にアグレッシブで、七味MP3プレイヤーとか、七味スノーボードとかを精力的に開発してるんだそうですよ。わけわかんなくてイイなあ。
ところでちょっと気づいたんですけど、マカロンて見るたびに「あれ、案外小さい」って思いませんか。
けっこうなお値段のせいか「甘食くらいの大きさはあるはず!」ってイメージが抜けないんだけど、それって私だけ?
最近ではがっかりしなくてすむように「マカロン=大きめの乳輪くらいの大きさ」と自分の中で再確認して、それからエイッと箱を開けるようにしています。
って、どうでもいいですかそうですか。ははは……。
さてさて、そんなことはさておき。
個人的にはビッグプロジェクトだった“催眠オナニー"で明確な結果が出せず、日頃のイマジネーション不足を実感したマエストロ。
この状況を打破するために、いつもオカズにしている裏DVD(洋モノ)とは逆の“妄想をかきたててくれるようなエロ"を体験してみようと思いつきました。
それは……そう、ピンク映画。
ピンク映画というと、正確には「日本のポルノ映画のうち、大手以外の映画製作会社によって製作・配給された作品」のことを言うらしいですが(Wikipedia調べ)、まあ呼び方は何でもいい。要するに、チンコとかマンコとか生中出し20連発とか接合部丸見え騎乗位とかいうものがなく、劇場で公開できるストーリー重視のHな映画のことですね。
インターネットでちょいと検索すれば、お若い女子のチンコやマンコがザクザク出てくるこのご時世に、あえて映画館に赴いてピンク映画を鑑賞する。自分の部屋で過激なAVを観るのとは違って、たとえムラムラしても即電マでオナニーってわけにはいきません。そうしているうちにどんどん募る性欲、膨らんでいくイマジネーション……。
うんうん、これはイイ! いかにも妄想のトレーニングになりそうです。
さらに、平成生まれのヤングにはわからないでしょうが、おばちゃんが初めて性に目覚めたニ十数年前にはAVなんてものはまだなく、エロといえばもっぱら雑誌かピンク映画(かの有名な、にっかつロマンポルノってやつです)。
田舎の中学生だった私はもちろん映画館でピンク映画を観るなんて大それたことはできませんでしたが、父親が押し入れに隠していたビデオコレクションを盗み見することで、ときどきお世話になってました。あー、懐かしいなあ。
そんなこともあって、ピンク映画にはちょっと甘酸っぱい思いもある私。なんというか、少ないエロで一生懸命妄想を膨らませていた頃のことを思い出しちゃうんですよ。おお、こりゃなおさらおあつらえ向き!
というわけで、中学生時代のあのエロ・イマジネーション能力を取り戻すべく、ピンク映画鑑賞をすることに決めたマエストロ。
まあそうは言っても、実を言うとピンク映画なるものはまだ一度も観たことがないわけで、どんなところなのかとか、上演作品はどうやって調べるのかとか、そういった基本的なことからしてよくわからない(『ぴあ』や『ムービーウォーカー』には載ってない模様)。
その他、おすすめの映画館や鑑賞作法なんてのもリサーチしておいたほうがいいだろうと思ったので、まずそっち方面に強そうなネッ友さんに聞いてみることに。
――あのさ、私今度ピンク映画観に行こうと思ってるんだけど、初めてだから勝手がわからないんだよね。いろいろ教えてよ。
ネッ友さん「え、観たことないの? 昔上野に観に行ったことあるって言ってなかったっけ」
――え? ……そうだっけ。
ネッ友さん「うん。エロ映画館に行ったら女子トイレがなくて苦労したって言ってたよ、絶対言ってた!」
え~? まじで? おばちゃん全然記憶にないんですけど。
上野かあ。上野で映画観たことなんてあったかな。上野、上野……
あ!
あったあった。そういえばその昔ありましたよ、上野でピンク映画観たことが!
でも、それってピンク映画はピンク映画でも、ゲイ映画だったんだよな……(ああ、我ながら何やってんだ、私)。
そう。言われてみれば20年近く前にそんなことがありました。
東京で大学生をしていた頃、『ぴあ』の映画欄を見て(当時はまだエロ映画も排斥されてなかった)無性にゲイ映画というものが観てみたくなり、嫌がる友達を誘って女2人で上野の映画館に出かけたのです(もちろん2人とも処女)。
その映画館の名前は、忘れもしない“上野世界傑作劇場"。
成人映画なんて観るのは初めてだったし、ゲイのハッテンバにもなっていると聞いていたので少々ビビリながら出かけたのですが、思いのほか普通というか、イイ場所だった記憶が……。
窓口にいたモギリのおばちゃんが「あら、女のお客様! 女の人大歓迎!」なんつって、女性割引で入れてくれたからそう思うのでしょうか。
ああ、20年も前なのに、こうやって思い返すとけっこう覚えてるなあ。
切符を入って中に入ると、中は今のシネコンなんかとは似ても似つかないような冷たく薄暗い雰囲気(まあ、昔ですからね)。そして客席にお客はちらほらという感じ。
友人と2人、中央のスクリーンが見やすそうな席に陣取ってゲイ映画をみっちり鑑賞いたしました。
確か上映作品は『青春野郎』と『薔薇の葬列』の2本。
なぜタイトルまで鮮明に思い出せるのかといえば、それはこのゲイ映画が私にとってはトラウマ寸前の作品だったからに他なりません。
さっきも書いたように、女子トイレがなかったとか(いや、あるにはあるんだけど、施設の性格上「ここに女はいない」ってことになってるらしく真っ暗で使われてなかった)、客席に全然客がいないのにもかかわらず通路にはハッテン目的でのゲイの方々がびっしりいて怖かったとか、後ろのほうでベルトをはずすカチャカチャって音がして気になってしょうがなかったとかいろんなエピソードはあったんですが、やっぱり一番強烈だったのは映画自体のインパクトでした。
まあ、1本目はよかったんですよ。高校のラグビー部を舞台にした、『青春野郎』ってタイトルそのままの汗と笑いとエロ満載のホモ映画。
ピンク映画ってことでチンポは出せないらしく、代わりに魚肉ソーセージをチンポ型に削ったものが出てきたりして非常に面白かった。
しかし、問題は2本目。
ご存じの方もいらっしゃると思いますが、この『薔薇の葬列』という映画は池畑慎之介ことピーターのデビュー作。確かにゲイバーで働く美少年の話ではあるんですが、明るく愉快なホモ映画とは似ても似つかない、バリバリの実験映画なんですよね。
見てくださいよ、このポスター!
これを観た後は一週間くらいうなされました。まじで。
厚化粧のピーターが自分の目をナイフで突いたり、血まみれのネグリジェ姿で歩いたり、アナルに薔薇の花突っ込んだり、なぜか淀川長治がいきなり出てきたり、とにかく怖かった……。寿命が3年は縮まりました。
あんまり怖いんで途中で出ようと思ったんだけど、通路には品定めに余念のないゲイの皆さんがひしめいてて逃げられない。ここにいれば血まみれのピーター、動けばハッテンゲイ。もう前にも後ろにも進めない状態です。
いやあ、しんどかった……今思い出しても泣きそうになるよ……。
うーん、そうか。忘れてたけどマエストロも一応ピンク映画経験があったんだなあ。
っていうか、あの時の恐怖を思えば一人でピンク映画館に行くくらいどうってことない気がしてきました。
まさか2010年の今、モノクロのピンク映画もないでしょう。それに血まみれのピーターに比べれば痴漢の一人や二人へっちゃらです!(そうなのか?)
というわけで、次回はいよいよ妄想の園へ突入します。ハッテン上等!
ところで、あのとき映画館にいたゲイの皆さんは『薔薇の葬列』怖くなかったんでしょうか。あんな恐ろしいものを見ながらエロいことを考えられるなんて、今でも不思議でなりません……。(←意外にセンシティブ)
(続く)
10.06.12更新 |
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