毎週土曜日更新!
onanistic pacifism by “maestro”Endo Yusa. |
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onanistic pacifism by “maestro”Endo Yusa.
先日、友人とタイ料理を食べに行ったときのこと。
隣にあるお茶屋さんの店先で、こんな張り紙を見つけました。
カレンダーに店の休みの日を書いてあるんですが……明らかに休み過ぎです。やる気がないとしか思えない。
「ちっ、これだったら営業日を書いといたほうが早いんじゃねえの!」
なんてことをブツブツつぶやきながらも、すかさず写メする39歳。
ああ、VOW世代ど真ん中……オナニーマエストロ遠藤です。
ちなみに当時女子校生だったマエストロが送ったネタはこちら。
さて、高校時代はラーメン屋の看板見ただけでムラムラできてたはずなのに、20年が経った今、丸見え洋ピン&電マがオナニーのデフォルトになってしまった私。
一昔前のピュアな気持ちを思い出し、地に落ちた妄想力を強化しようと、今回は単身ピンク映画を観に行くことにいたしました。
いざ向かったのは、新宿は“新宿国際劇場"。
ピンク映画をやってる映画館は都内にいくつかあるようなんですが、そういや駅のそばで見かけたことがあるなーと思い出したので、とりあえずそこへ行ってみることにしました。なんてったって南口から徒歩2分。近い!
あ、「手近なところで済ませたな!」と思うかもしれませんが、一応東京に来るまでに片道4時間、バス代4000円かかってますのであしからず。オナニーのために県境3つ超えてます。
日曜日なので人が多いけど、恥ずかしいとかいう可愛らしい気持ちは一切わいてきません。ああ年とってよかったなと思うのはこんなとき。
週末デートにうつつをぬかすカップルどもを尻目に、そそくさと映画館の前に立つと……おお!
『和服みだら濡れ』に『豊乳願望 悩殺パイズリ締め』『巨乳家政婦 内緒の裏メニュー』……ああ、豊乳なんて言葉聞いたの何年ぶりかしら。
そして『馬を愛した牧場娘』! AVじゃこうはいきません。
よく見るとこちらの映画館、地下と2階にスクリーンがあり、2階が“国際劇場"地下が“国際名画座"と分かれているらしいんですね。
ちなみに“国際名画座"のほうのラインナップはこちら。
うーん、うーんとひとしきり迷った挙げ句、2階の国際劇場に入ることにしました。
愛染先生の引退記念作にもかなり惹かれたんですけど、この作品が目に入っちゃしょうがない。
そう。前回挑戦して、かかったんだかかからなかったんだかはっきりぜず悶々としたのが催眠オナニー。
そして、目の前にあるのが『催眠エクスタシー』。似てる!っていうかほぼ同じ!
タイトルを見た限りでは、催眠術をかけられた女がアヘアヘになっちゃう話としか考えられませんよね。だとしたら、まさに私のためにあるような作品じゃあないですか。
こ、こいつを観ればエロ催眠のなんたるかが理解できるかもしれない……。そんな淡い期待を抱きつつ、古い階段を上がります(しかし、日曜の夕方だっていうのに客いないなあ)。
ちなみにチケットは1800円……ちっ、ロードショー料金か。
ゲイ映画館と違って女性割引はないようで、ちょっとがっかり。
でも入替制ではないので、居たかったら朝から晩まで居られます。
モギリの兄さん(わりとイケメン)にふてぶてしくチケットを渡して中に入ると、お客さんはポツポツという感じ。
「ジロジロ見ちゃだめ! 知らんぷりするのがエチケットよ!」
と思いながらチラチラ横目で人数を数えたら、ちょうど20人でした。しかも客層はほとんど中高年のお父さん&おじいちゃん。ぶっちゃけマエストロが一人で平均年齢下げてる状態です。
エロ業界では「AV買うのは30代以上の男性」なんてことが言われておりますが(それより下の人は無料エロ動画やダウンロードが中心)、ピンク映画はそんなもんじゃありません。見たところ基本50代以上。40代さえいないかも。
うー、まあ、そうだろうなあ。
わかるんですよ。お若い人はわざわざ1800円払って陰毛すら出てこないエロを観ようとは思いませんもの。
私も子供の頃ピンク映画に興味を持ったのは、それが当時あるものの中では結構エロ度の高いものだからであって、あのときギリギリモザイクとかあったら絶対にそっちを観てたはず。
「おじいちゃん、向かいのラムタラ行けば1980円でS級素人のAV売ってるよ!」
思わずそんな余計なことを教えてあげたくなってしまう私……。すみません、余計なお世話ですね。
でも、この客層を見た途端「もしかしたらハッテンしちゃうかも。いや~ん」という懸念は綺麗に消え失せました。ぶっちゃけ「したくてもチンコに添え木が必要なのでは……」という感じの方もちらほらいらっしゃる。
ゲイ映画館のときと違って、通路に並んで品定めをするようなガッツは微塵も感じられません。
一気に気が大きくなり、観やすい場所を求めてウロウロするマエストロ。お父さん方はあからさまに「ちっ、小娘が俺たちの憩いの場に!」という顔でこっちを見てますが、そんなこたあ知らねえよ。おばちゃんだって1800円払ってるんだもん。
ちょうど真ん中あたりに陣取ったあたりで上映開始。
3本立てで、1本目は期待の『催眠エクスタシー』です。ストーリーはこんな感じ。
夜の街をさまよう不眠症のヒロインは、眠れないせいで自分は人の2倍の速さで生きていると思っている。そんなある日、彼女は“チンコが縮んでなくなってしまう"という妄想にとりつかれた男と出会い、彼にどっかの住宅地にある“リバース研究所"なる場所に連れていかれる。
そこは催眠術による生まれ直しでセックスのトラウマを解消しようという場所で、マンコが締りすぎて男を殺してしまうんじゃないかと怯える女(←ずうずうしい)や、窒息マニアの男などが集い、日夜治療という名のセックスを繰り広げている。
不眠症なだけでなく不感症でもあるヒロインは、研究所で変態さんたちとの3Pに身を投じていく――。
ぐぐぐいっと画面に見入るマエストロ。上映時間は60分程度だったでしょうか。
――はぁ〜。
やっぱりといえばやっぱりなんですが、催眠術のかかり方についてはまったくもって得るものがありませんでした。まあ、そうだよな。
エロ妄想のほうに関しても、かなり気合を入れて頑張ったつもりなんですけど、うーん……なんといいますか。
マンコもチンコも出てこない、挿入も擬似とわかってるってことが、こんなにムラムラ力を低下させるとは思わなかった……。
いや、正直もうちょっとイケるだろうとたかをくくってたんですよ。鼻血は出さないにしても、ちょっとジュンってくるくらいのことはあるだろうと思ってたんですけど、ダメでしたねえ。
(終わった後にマンコに指突っ込んでみたけど、変化なし)
思うに、これはピンク映画がエロくない云々の話じゃなく、毎日AV観て生マンコに慣れてるってところが問題なんじゃないかと。どうしてもAVと同列で比べちゃうんですよ。
あと、笑いの要素が強いんですよね。
一般映画でもたまにムラムラくるようなのがあるんですけど、それってチンポマンコじゃなく、ストーリーとかキャラにムラムラしてるわけじゃないですか。でもピンク映画っていうのは、ギャグ寄りだったりシュールだったりするストーリーが多い。で、基本的にオーバーアクション。
つまり、チンポマンコの面でもストーリーの面でも、がっつりエロじゃないんです。
だからムラムラのヌレヌレにはならない。でも映画としては結構面白いからこれまた始末が悪い(笑)。
――いや待てよ。むしろ面白くないピンク映画のほうが妄想力が膨らむってこともあり得るな……。
とにかくこのままでは帰れません。なんてったって県境3つも超えて来たんですもの。
というわけで、いかにも面白くなさそうなタイトルの『和服みだら濡れ』に勝負をかけることにしました。
今度はちょっとでもムラッときたら、その場オナニーも辞さない所存です。
頑張れ、俺。集中、集中ッ!!!
(続く)
10.06.19更新 |
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