毎週土曜日更新!
onanistic pacifism by “maestro”Endo Yusa.
個人的に一番すげえなと思ったのは、アイドル漫画家・神無月ひろ嬢の「5万円で声かけられて援交しようとしたらどんどんダンピングされて、最後にはツケにされた」というエピソード。天使のようなひとだ……。
常日頃から「木こりになりたい……」とか「どうせあたいなんてひきこもりだし……」なんてことばっかりブツブツ言っている私ですが、実は結構アクティブな一面も持ち合わせております。
その証拠に、先日もパートをずる休みしてこのようなものに行ってきました。
その名も『ヤリワン・グランプリ』!
5人の肉食獣どもがガチでそのヤリマン度を競うという、世にも素晴らしいイベントです。うーん、ファンタスティック!!
場内特設の“ヤリマン席"にはワンドリンクサービスがあるというので、ちゃっかり座ってしまいました。タダ酒大好き、オナニーマエストロ遠藤です(だって自己申告だったんですもの……)。
各自のヤリマンアピールにヤリマンビンゴ(なんだそれ)、口説き&フェラテク実演、そして最後はこれまでヤッた男のイニシャルトーク。
舞台上で魚肉ソーセージを舐めしゃぶる熟女!
次々発覚する竿姉妹関係!
えっ、あの男性にそんな性癖がッ!?
ああ、もうこれ以上は書けない! 秘密エージェントに消されちゃう!!
いやー、笑った笑った。
「ブログやツイッターに書くの厳禁」と念押しされるネタもボロボロ出てきたので、気になる方は第二回を待ってロフトプラスワンに足を運んでみてはどうでしょう。胸焼け必至です。
ちなみに場内には“出演者とヤッたことのある男性席(ワンドリンク付き)"もあったんだけど、こっちは出演者のチェックあり。
カメラごしに男性席をチラ見しては「あ、これOK。あたしヤッてま~す!」とかこともなげに言ってました(化粧の手は決して休めないのがポイント)。
さてさて、そんなセックス・アンド・ザ・シティな皆さんとは真逆な方向に全力疾走するマエストロ。
前回に引き続き、新宿ロフトプラスワンから徒歩5分の『新宿国際劇場』にて、一人地味にピンク映画を鑑賞中であります。
当初は「3本立てだけど、まあ1本観ればいいかな」と思ってたんですが、1本目の『催眠エクスタシー』にあんまりムラムラこなかったので、急遽2本目も居座ることに。
1本目が終わった途端に響き渡る幕間のBGMは、もちろん演歌。
間違ってもPerfumeとかはかかりません。やっぱり客の年齢層に合わせてるんでしょうか。この映画館、どういうわけか大衆芸能の佇まいがあって、ついつい長居しちゃいそうなんだよなあ。ああ、なんか昭和の時代に戻ったみたい……。
「さあ、今度こそは鼻血を流さんばかりに興奮してみせる!」と気合を入れるマエストロ。
時計を見ると2本目の『熟女訪問販売 和服みだら濡れ』が始まるまでにちょっと時間がありそうだったので、念のためトイレにいっとくことにしました。ほら、イイところで尿意をもよおしたりしたら大変ですからね。
しかし。
トイレの前まで来てハッとしました。
や、やっぱり女子トイレが……ない……。
えーー。
20年前に行ったゲイ映画館に女子トイレがなかったのは、まあ仕方ない。ゲイ映画館は男色家の園、いわゆるハッテンバですし。
でも、ピンク映画は女子も来るでしょう。っていうか、どうも女子が使用するときは従業員に一声かけるシステムみたいなんですよね。まじっすか。ブーブー!!(←ブーイング)
モギリのお兄さん(ややイケメン)に「おしっこするんでトイレ独占させてください」と頼むなんて、私にとってはピンク映画を見るという行為よりもよっぽど羞恥プレイです。
しかも、外でおじさま方が行列作って順番待ちなんてことになったらどうしたらいいんですか。おちついてウンコもできやしねえよ……。
幸いトイレはそう混んでなかったので、おじさま方がいなくなったのを見計らって大急ぎで用を済ませました。はあ、落ち着かない。
そして席に戻ると、ちょうど2本目が始まるところ。
でも、あれ? なんかさっきまでと様子が違うような。
……あ。
1本目の上映中にはもっと前方に座ってたはずのご老人(竹村健一風のどや顔一九分け)が、グググイッと下がってきてる!
こ、これはもしや……ハッテン!? いやまさか。きっとスクリーンに近すぎて見づらかったから場所を変えたのよね。
でも、もしかしたら次の映画が熟女モノだから、リアル熟女を見てムラッときちゃったってことも。ポルノ映画館で絡み合う老人と熟女。ああん、どうしよう~。
まあ、普通だったらちょっとビビって席を変えたり映画館を出たりするところですが、ここは老人パラダイス。
なんかあってもタイマン張ったら勝てそうだし(←ひどい)、血まみれのピーターが出てくる映画を観させられることを考えれば、こんなの怖くもなんともありません。
それよりも問題は、次の『熟女訪問販売 和服みだら濡れ』。
これはどう考えたって、古き良きエロ映画でしょう。なんてったってタイトルからして官能がにじみでてる! そう思ってたんですが……。
やられた。ええ、またやられました。
冒頭シーンに出てきたのは、なぜか和服じゃなくライダースーツを着た熟女と70年代丸出しのひょうきん(としか表現しようがない)おっさん。
ストーリーをかいつまんでいいますと、ヒロインの青山さんは伝説の元ヤンで、今は昔の舎弟が始めた会社で訪問販売レディーをしてるんですね。会社は全然うまくいってないんだけど、姉御と呼んで慕ってくるバカな舎弟のために一肌脱いで枕営業を始めるわけです。でもそれを知らない舎弟は街金に金を借りてしまい――と、まあこんな感じ。
ギャグだらけだし、アクションシーンはあるし、バズーカは出てくるしで大騒ぎ。まあ一応エロシーンもあるんだけど、擬似&オーバーアクションで当然のごとくエロくありません。
ちなみにこの作品、脚本段階では『ドラ猫バズーカ あばれあばずれ』ってタイトルだったとか。なんだよ、全然違うじゃん!(笑)
それでも一箇所だけちょっとムラムラくるシーンがあったんですが、よく見たら元AV女優の持田茜ちゃん(現在は“しじみ"名義で活躍中)が街金の性欲処理係にされるくだりでした。ああ、やっぱり私はAVから離れられないのか。
そんなこんなで2本目も終了。
『催眠エクスタシー』以上にハジけた面白い作品だったんですが、やっぱり股間はピクリともせず。まあしょうがないよな。『ドラ猫バズーカ あばれあばずれ』だし……。
せめて老人じゃなくて、年ごまかしてエロ映画観にきた純情な高校生でも隣に座ってくれたらよかったんだけど、そういう子はきっとおうちのプロードバンドでエロ動画をダウンロードしてるんでしょう。ちっ。
さすがに3本目を観る体力はなかったのでそそくさと映画館を後にしましたが、暗闇の中では最初からいた中高年の客達がまだぼんやりスクリーンに観入ってました。
ピンク映画は入替制じゃないから、きっとこの人たち、朝から夜までずっとここでこうやってるんだろうなあ。
思っていたよりも面白かったし笑えたけど、ピンク映画はもう完全にオナニーツールではなくなってしまったんだなあ。
そんなことを思うと、ちょっと寂しい気持ちになってしまった昭和生まれのマエストロなのでありました。
(こっちの勘違いだったらしく、結局どや顔老人も迫ってこなかった。まあ、そんなもんですよ。ふん!)
(続く)
【追記】
私は足を運ぶ機会がなかったのですが、奇しくもこのすぐ後、これまで多くのファンを魅了し続けてきたピンク映画館「上野オークラ劇場」が8月上旬に59年の歴史に幕を閉じるとの情報が入って来ました。
ああ、また一つエロの灯りが消えるのか……。
「やっぱAVじゃないとヌケない」とか言ってはみたもののそう言われるとなんだか淋しい……と思いきや!
なんと、同じ8月上旬に、「上野オークラ劇場新館」がオープンするらしいです。
古くからある一般の映画館さえ閉館を余儀なくされている今、ピンク映画館の新館を建てるなんて、ちょいとビックリ。
しかもシネコンばりのバリアフリー環境を設置して、若い人や女性もどんどん入れるようにしていくそうですよ。もう次の人を気にしながらオシッコしなくていいんですね! ありがとう上野!
8/1にはオープニングに先駆けて女性限定の上映会なんかもあるそうなので、興味のある女性は是非どうぞ。ピンク映画、面白いですよ。
関連リンク
「上野オークラ劇場」公式サイト
10.06.26更新 |
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