↑発泡酒を飲みながら、読者の方にいただいた『元祖国際秘宝館』のDVDを観るのが、最近のマエストロの唯一の楽しみです。“馬の交尾ショー”や館内のエロ蝋人形をただぼんやり見つめるだけというユルユルな内容がたまりません。自分が85歳のエロジジイになったような気分になれます。
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onanistic pacifism by “maestro”Endo Yusa.
朝晩はずいぶん涼しくなってきて、秋の兆しもちらほら感じられる今日この頃。
「ようやく夏バテから逃れられる!」と喜んでいたのに、どういうわけか真夏以上にバテバテです。
どれくらいバテバテなのかというと、ここ1週間はオナネタを考えるのすらめんどくさいので、ずっと同じ裏DVDの同じシーンを使ってるくらいです。ああ、息をするのもめんどくさい……。
あ、そういえば全然関係ないですけど、フィリピンではオナニーのこと“バテバテ”って言うらしいですよ。役に立たない雑学王・オナニーマエストロ遠藤です(ちなみにフェラチオは“チュパチュパ”だって。そのままじゃん!)。
さて、そんな具合で最近のマエストロのオナニーは完全にルーティンワークと化しているわけですが、毎回毎回同じオナネタを使い、同じように電マを股間に当てていると、ふと考えてしまうことがあります。
それは、「最強のオナネタとは、何なんだろう」ということ。
この連載を始めてから、妙齢女子とオナニー対談をさせてもらう機会が何度かあって、そのつど彼女らに「どんなオナネタを使ってるのか」と聞いてきたんですけど、ほんとに千差万別なんですよね。
ある人は、やおいマンガ。
ある人は、凌辱AV。
ある人は、官能小説。
もちろん“妄想一本槍!”という人もいる。
どんなネタを使ってるのかによって、その人の性癖や性格って見えてきちゃうと思うんですよ。「やおいが好きな人はロマンチストでスケベ」とか、「妄想でしかしない人は道具もあまり使わない」とか。
「今でも永井豪のマンガに一番興奮する」というライターの安田理央さんや、「子供の頃のオナペットは『怪物くん』」という花津ハナヨ先生なんかは、私の中ではこのうえなくピュアな人に認定されていて、それだけでもう好感度が急上昇。
逆に「オナニーする時も過去のいやらしいセックスを思い出してネタにする」なんてのは、もー全然ダメ! 人間の可能性ってものを放棄していると申し上げたいですね。いや、別にうらやましいなんてないですよ。ないですってば!!
『けっこう仮面 フォーエバー』 監督:鈴木浩介 価格:4,935円 収録時間:70分 ASIN:B000REYK1E 販売元:アートポート |
そういえば、遠藤は昔高田馬場のうどん屋で永井豪先生を目撃したことがあります。うどんをすするサラリーマンを尻目に、昼から一人でしゃぶしゃぶ食ってらっしゃいました。ダンディだなあ。
……まあ、それはいいんです。何にエロを感じるかというのは結局のところ人それぞれの好みだったりしますからね。
オナニーマエストロの目から見て意外に気になるのは「どんな形状のネタを使ってるのか」ってこと。
これって、けっこう重要じゃないですか?
少なくとも「ローターを使うのか、それとも電マか」というのと同じくらいには重要。
自分にとって最高のオナニースタイルを確立するためには、どんな形状のネタが自分にふさわしいか知っておいたほうがいいんじゃないかと思うわけです。
考えてみると、一口にオナネタといっても、いろんなものがありますわな。
もちろん、マエストロもオナニー歴十数年。ひととおりの形は試してきました。
そこで、私が思う“オナネタの長所と短所”を列挙してみたいと思います。
【\x87@ 妄想】
これは一番手軽でポピュラーだけど、一番高度なものです。
多くの人にとって、最初のオナネタになるのはまず妄想でしょう。オナニーは妄想に始まり、妄想に終わると言っても過言ではありません。
物語を紡ぐようにゼロから作り上げる妄想もあれば、ヨン様や、ジャニーズの虫みたいな子供たちや、海原雄山との痴態を思い描く妄想もある。風呂場から兄嫁のパンティを盗んできて鼻に押し当てながらシコシコするのも、まあ一種の妄想です。
どれだけいい妄想ができるかによって、どれだけオナニーが極められるかが決まるのです。
なんといっても良いところは、いつでもどこでも気軽にできちゃうところですね。刑務所の中にいてもOK。お金もかからないので一文無しだって大丈夫!
さらに現場目線で言わせていただくと、両手がまるまる使えるというのは大きなメリットです。ほら、リモコンやマンガを持ってしまうと、片手しかつかえないから乳首とマンコを両方いっぺんにいじれないじゃないですか。
反面悪いところは、使いこなすのに集中力が要るということ。
今のマエストロのようにバテバテで注意力が散漫だと、妄想だけではなかなかオナニーできるほどエロい気持ちになれません。風情はあるけど刺激の面では一歩劣っている、それが妄想。
マエストロ的には、大人になっても“妄想”を使いこなしている人は達人だと思います。
【\x87A 紙モノ】
ビニ本に、着エログラビアに、官能小説に、エロマンガ。たぶん多くの人が“妄想”の次に行くのがこの“紙モノ”です。
私は“紙モノ”を、動画と妄想の中間であると認識しております。
妄想のように、自分の中から湧き出るエロを一から育てていく面倒くささがない。でもAVほどダイレクトじゃないから、想像の余地がある。両方のいいところを取っているわけですね。
考えてみれば、ふたなりとかパロディとかいった創造的なエロはAVよりマンガのほうが先。ヘビーオナニストの皆さんから、最も支持されているネタだといえましょう。
ただ、そんな“紙モノ”にもオナニーする際には大きな欠点があります。
それは、重さ。
本って、とにかく重いんですよね……。特に最近の単行本エロマンガ! なんですかあれは!
今量ってみたら500グラムもありましたよ。あれを片手で持ってなおかつページをめくるなんて、おばちゃんの細腕には荷が重すぎます。
ちなみに私がよく使うアナルとうんことお尻のムック本『お尻倶楽部』、これも量ってみたら400グラムありました。うう。
『お尻倶楽部vol.101』 月号:2009年9月号 価格:2,300円 発売:2009年8月7日 発行:三和出版 |
ちょっと前は、女子のオナネタといえばレディコミと言われていましたが、これも不思議でしょうがありませんでした。あんな重そうなものを華奢な娘さんたちが片手で持ってオナニーしてるなんて……腱鞘炎になるのは目に見えてるでしょうに。
ああ、そんなことをつらつら考えるにつけ思い出されるのは、私の高校時代を華麗に彩ってくれたフランス書院の“コミック文庫”。あれは本当に素晴らしい発明だったなあ。
↑あがた有為とか出井洲忍とか森山塔とか、近所の本屋をハシゴして買い漁ったものですよ。ああなつかしい。
ちなみに一冊の重さは170グラム。なんと現在のエロマンガの3分の1ですよ!
これならオナニー中に腕がプルプルしちゃって没頭できないなんて心配もありません。まさにオナニーのための本。
どこぞのエロ出版社で、復活させてくれないものですかねえ。ていうか、大洋図書さんどうですか! まじで!!
【\x87B 動画】
マエストロが一番頻繁に使うのがコレ。いわゆるAVです。
私はもっぱら自室のテレビ画面で観ておりますが、今はパソコンの液晶画面で観る人も多いんだとか。まあ、ちょっと探せば無料の丸見え動画がいくらでも見つかりますからね。
動画の長所は、なんといっても視覚・聴覚両方にダイナミックに訴えかけてくる情報量の多さでしょう。やっぱり音声と映像の両方から来るっていうのはダイレクトにエロ心に訴えかけます。まあ、想像力を働かせる遊びの部分が小さくなるという一面はあるけど、そのかわり空振りに終わる危険性も少ないわけです。
紙モノと違って、リモコンを手元に置いておきさえすれば、どうしてもあの場面をもう一度見たいというとき以外は、流しっぱなしにしておけるのもいいですな。両手が自由に使えるというのはやはり大きい。マンコしか触れないのと、乳首とマンコの両方が触れるのとでは、天と地ほどの差があります。
あと、お恥ずかしい話なんですが、やっぱり私くらいの年齢のオナニストにとっては“AV”って特別な思い入れがあるんです。
観たくても観られなかった時期が長かったせいか、なんとなくありがたい気持ちになって「どうせヌクならAVで!」って思っちゃうんですよね。
うーん、こうやって見ていくと、個人的にはやっぱりAV(動画)に軍配を上げたくなってしまうなあ。
皆さんはいかがでしょうか。
あ、そういえば、マエストロが大学時代にハマってた“ダイヤルQ2”なんてのもあるか……。
でもあれはおすすめしません。電話代のためにバイトするようなことになりますからね(くどいようですが、月に8万払ってた時期があります。青春ってほろ苦い……)。
(続く)
(c) 花津ハナヨ
遠藤遊佐 AVとオナニーをこよなく愛する三十路独身女子。一昨年までは職業欄に「ニート」と記入しておりましたが、政府が定めた規定値(16歳から34歳までの無職者)から外れてしまったため、しぶしぶフリーターとなる。AV好きが昂じて最近はAV誌でレビューなどもさせていただいております。好きなものはビールと甘いものと脂身。性感帯はデカ乳首。将来の夢は長生き。遠藤遊佐ブログ=「エヴィサン。」
09.09.19更新 |
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