女王様・M男動画サイト 1 本家三行広告 1 イエローキャット ミストレスランド 2
最新記事20件
「抜けない」ジャンルが楽しめる不思議なエロ本研究――『エロメディア大全』は戦後ウラ出版史のメルクマール/『エロメディア大全』(三才ブックス) 著=安田理央 文=小林昌樹(『近代出版研究』編集長)
絶叫しながらの連続オーガズムに悶絶ケイレン!『チャレンジ!タイマー電マ もも れな』(大洋図書)発売!!
インターネットラジオ番組「安田理央と遠藤遊佐のダメダメ60分」リターンズ!第8回
読者代表変態仮面がイク! 鶯谷「上野Mフェチ・アブノーマル専門店 マニア東京」凛香-Rinka-さん【2】
読者代表変態仮面がイク! 鶯谷「上野Mフェチ・アブノーマル専門店 マニア東京」凛香-Rinka-さん【1】
全身を突っ張らせて叫ぶ激イキ乙女たちのノンストップ・アクション!『チャレンジ!タイマー電マ ひなの なぎさ』(大洋図書)発売!!
WEBスナイパー アーカイブスセレクション  「セックス・ムーヴィー・ブルース 」【5】初体験とエロすぎる女・ぐんにゃりな夜
脳までトロける魔振動にビクンビククンと痙攣するリアル絶頂ドキュメント『チャレンジ!タイマー電マ ゆか らん』(大洋図書)発売!!
読者代表変態仮面がイク! 東京・池袋「踏み活」桜木しおんさん【2】
読者代表変態仮面がイク! 東京・池袋「踏み活」桜木しおんさん【1】
コントロールできない快感の嵐に翻弄される緊迫の絶頂ドキュメント『チャレンジ!タイマー電マ ゆい みいな』(大洋図書)発売!!
WEBスナイパー アーカイブスセレクション  濡木痴夢男の猥褻快楽遺書 【31】私に『シェイム』は難解だ
美しすぎる美淑女が敏感すぎて初回起動から絶頂連発! 「イキすぎてお星さまが見えました...」『チャレンジ!タイマー電マ あん』発売!!
WEBスナイパー アーカイブスセレクション  芳野流人生相談 10代からの飲酒案内【26】
オリジナル同人誌即売会という魂と魂が握手する場の歴史/『コミティア魂 漫画と同人誌の40年』(フィルムアート社) 著=ばるぼら+あらゐけいいち 編=コミティア実行委員会 文=三木学
タイマープログラムに翻弄されっぱなしの連続絶頂連発アクメ!『チャレンジ!タイマー電マ しゅほ まり』(大洋図書)発売!!
WEBスナイパー アーカイブスセレクション  ゴールドマンのロックンロール・エロ漫画【27】『オトナペット』 著者=中山哲学(茜新社)
ふたり揃ってずーっとずーっとイキっぱなしの限界アクメ!『チャレンジ!タイマー電マ さらら まち』(大洋図書)発売!!
【サーバーメンテナンス完了のお知らせ】
【サーバーメンテナンスのお知らせ】
アクセスアップ
新刊情報
カテゴリー
特集記事
体験取材記事
お尻の学校
アーカイブス
フォトギャラリー
ニッポンの年中行事
食卓リンガフランカ
御菓子司 なゝた
あぶらいふ
雪村春樹・現代成熟交合
濡木痴夢男の猥褻快楽遺書
芳野流人生相談
官能小説
口中の獄
百鬼女衒とお化け医師
稲荷山デイドリーム
赤い首輪
監禁志願アリス
セックス・ムーヴィー・ブルース
セックス・マイナス・ラヴマシーン
レビュー
美少女ゲームの哲学
現場から遠く離れて
エロティカルパレード・ジャポン
オナニー平和主義!
やる夫がSM風俗に興味を持ったようです
カヲリチャンネル
青山正明の世界
舞姫爛漫
イベントレポート
女性向けAVの現在形
Twitter
2009.11.01.sun-2009.11.13.fri at Vacant
アートディレクター・大類信が収集したヴィンテージ・ピンナップ写真の数々!

『the far fog〜The Collection of 60's-70's Vintage French Pin-ups』展フライヤー

1930〜70年代にパリで発行されていたヌード・グラビア誌『PARIS-HOLLYWOOD』。そこに掲載されていたピンナップのオリジナルプリントを肉眼で拝むチャンスが到来。さあ急げ! ところでコレクションの所有者である大類信は1980年代日本におけるボンデージ・ブームの仕掛け人であったが、そういや当時の日本のボンデージ・ブームって、どんな構造を持っていたのだろうか? 展覧会を訪ねたネットワーカー・ばるぼら氏が、思索の網を広げて日本におけるボンデージの受け入れられ方を俯瞰します。前後編の前編です。
 | 
11月1日から13日まで、原宿VACANTにて「the far fog」が開催されている。展示されているのは、1940〜70年代にパリで発行されていたヌード・グラビア誌『PARIS-HOLLYWOOD』のためのヴィンテージ・ピンナップが約150点ほど。初日に足を運んだところ、薄暗い会場の壁に貼られた写真とショーケースに並べられた古雑誌がかもし出す怪しげなムードは楽しかったが、それほど広くないスペースなので思っていたよりもあっけなく観終わってしまった。戦前戦後の男性を奮わせた、豊潤な肉体と曲線を強調するポージングは、もはやエロティークというよりもロマンティークで、古典的である。昨今、こうした古いピンナップ写真はファッション/アートの要素としてコレクターズ・アイテム化しており、現物を見る機会がなかなかないため、興味のある方は気軽に立ち寄ってみるといいだろう。

『Plusieurs Possibilites』 発行=1985年

ジョン・ウィリー撮影の写真

『THE BOUND BEAUTIES OF IRVING KLAW AND JOHN WILLIE vol2』 発行=1977年

『THE FIRST JOHN WILLIE BONDAGE PHOTO BOOK』 発行=1978年

アービング・クロウ撮影の写真

『SALE2』28号 出版社=フィクション・インク 発行=1986年

『SALE2』29号 出版社=フィクション・インク 発行=1986年

さて、この展示のコレクション提供者にある「大類信」の名前に見覚えのあるスナイパー読者も少なくないのではないだろうか。日本の80年代雑誌デザインのフォーマットを作り上げたデザイナーの一人であり、80年代中盤に日本にボンデージ・ブームを起こした張本人である。恋人同士のプレイの一要素として「ソフトSM」なる言葉まで生まれるほどの大衆性を得た現在のSM状況は、間違いなくあの時代に始まったものだ。あのブームは一体何だったのだろうか?

それまでも日本にボンデージ情報が輸入されることはあったが、『プレイボーイ』『ペントハウス』に駆逐された50年代のオールドスタイルな下着姿のセックス・ビジネスとして、もしくは日本の緊縛に対する海外の拘束具、つまりSMやセックスの関連物としてであった。それらは決して間違ってはいないものの、しかし1985年にフランスで発行された、ボンデージ・アートの創始者ジョン・ウィリーの写真集『Plusieurs Possibilites』は、70年代までのウィリーの写真集の背徳的なムードとは違う、あえてビザールな世界観を打ち出さないポップな装丁と魅せ方だった。この写真集が日本の洋書店で販売されたことで、行為としてのSMとは切り離された、フェティッシュな香りを残すファッション・アイテムの一つとして、ボンデージが再発見された。

前史として、それを日本で紹介したのは『GS 楽しい知識』2号(1984年11月発行)のポリセクシャル特集における伊藤俊治の論文「セックス・シアターのフリークス」が比較的早い。このテキストには、ジョン・ウィリーやアレン・ジョーンズの絵画からフェティシズムとは何かを考察し、ボンデージを思想面からバックアップした箇所がある。80年代前半の日本のアンダーグラウンド・シーンでは、映画『フリークス』や『ピンク・フラミンゴ』がカルト・ヒットしたことで、異形・身体改造への注目が集まっており、その下地があっての身体変形=ボンデージへの興味と思われる。この視点を下敷きにしたであろう大類信編集の雑誌『SALE2』28号(1986年)のフェティシズム特集には、ボンデージ・イラストが複数掲載されていた(この号は即完売し増刷されている)。

そして満を持して世に問われた『SALE2』29号(1986年11月20日発行)のボンデージ特集は、そうした流行を充分に反映しつつ、理論武装で固めた日本最初の本格的ボンデージ入門書であった。「BONDAGEとはあくまで束縛状態や緊縛状態に対するフェティシズムであり、相手を傷つけることによって快感を得るといったようなサディズムとは、まったく性質を異にするものなのである」「ボンデージ・アートはあくまでフェティシズムのコンテクストの中で生まれたビジュアルなのだ」といった幾分過激な発言による「ボンデージ宣言」から始まるこの号は、先のジョン・ウィリーをはじめ、ボンデージを商業ベースにのせた初のプロデューサーとして知られるアービング・クロウ、ウィリーに影響を与えた画家カルロ、有名ボンデージ・コミック作家のスタントンやエネグなど、重要人物はあらかた紹介している(ここにベティ・ペイジの名前がないのが現在からすると不思議だ)。

また大類は同年11月28日に世界初のボンデージ専門店「BONDAGE: TOKYO JAPAN」をオープンし、まだ日本では入手困難だった、ベリエール・プレス、センチュリアン、ドミニク・レオイといった出版社のボンデージ写真集やコミックスなどを販売。日本でのビジュアル面でのボンデージ普及に一役買った。1987年1月には早くも『BRUTUS』と『宝島』がボンデージ記事を掲載、若者のニュー・トレンドとして注目している。

この勢いは強まるばかりで、『SALE2』が出した特別号「ジョン・ウィリー・ボンデージ」(1987年9月25日発行)は三刷を数え、イベント「ボンデージ・ランデヴュー」(同年11月21日)は200人の観客のうち女性が六割という盛り上がりを見せた。1988年4月16日には深夜番組「11PM」でボンデージが大々的に取り上げられ、村上龍がSMクラブを舞台にした小説『トパーズ』(1988年10月初版)を出すなど、この頃までに流行は最初のピークを迎えたと見ていいだろう。1989年には山崎慎二・水谷友美によるイギリス直輸入のボンデージ専門ショップ「AZZLO(アズロ)」が開店し、コルセット、ラバー/エナメルウェアなどの本場モノを日本で手軽に入手できるようになり、情報と実物の両方が整った。

この若者中心のビジュアルをメインにしたボンデージ・ブームは老舗SM雑誌にも飛び火し、我らが『S&Mスナイパー』および『S&Mスピリッツ』でも、縄による緊縛が主であるにせよ、ボンデージ関係も徐々に掲載されはじめている。


(続く)


Vacant
「『the far fog〜The Collection of 60's-70's Vintage French Pin-ups』展」


開催日時=2009年11月1日(日)〜11月13日(金)
時間=13:00〜21:00
料金=500円

協力=大類信/ YO+the deep paris

会場・問い合わせ先=
東京・原宿『Vacant 』2F
東京都渋谷区神宮前3-20-13
電話=03-6459-2962

関連記事

8,500人を超えるアーティストが世界中から大集結!インターナショナルアートイベント!
デザイン・フェスタ vol.30開催中!  文=ばるぼら

2009.8.23 Sun.at 有明・東京ビッグサイト西1ホール
2009年8月23日(日)開催 COMITIA89!! 文=ばるぼら

“本”と私たちの新しい関係を巡って
海外雑誌との付き合い方 文=ばるぼら

本”と私たちの新しい関係を巡って(2)
“ZINE”≠ART BOOK? 文=ばるぼら

“本”と私たちの新しい関係を巡って(1)
“ZINE”≠同人誌・ミニコミ? 文=ばるぼら



man.gif
ばるぼら ネットワーカー。周辺文化研究家&古雑誌収集家。著書に『教科書には載らないニッポンのイ ンターネットの歴史教科書』『ウェブアニメーション大百科』など。なんともいえないミニコミを制作中。
「www.jarchive.org」 http://www.jarchive.org/
 | 
09.11.04更新 | WEBスナイパー  >  イベント情報
文=ばるぼら |