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全ての国民は2年間、国に全てを捧げて奉仕する義務がある――。日本によく似た、しかし異なる某国で「奉仕者」の立場に転落した女たちが辿る、絶対服従の日々。飼育・調教が法律によって認められた世界で繰り広げられる、
異色エロティックロマン!「増田さん、真弓がいないんだけど」
宮本はインターフォンで職員に話しかけた。
「真弓ですか。さっき所長の部屋に呼び出されていたようですが」
宮本は露骨に舌を打った。
「ああそう。じゃあ、しょうがないね」
インターフォンの向こうの増田は、慌てたようだった。
「すぐに呼び出しましょうか?」
「いや、いいよ。所長もお楽しみなんでしょ。真弓はみんなの共用奴隷なんだから、しょうがないよね」
明らかに不機嫌そうな声で、宮本はインターフォンを切った。
「なんだよ、あいつまだ真弓に未練があるのか」
そう呟いて、宮本はベッドの上に勢いよく体を投げ出した。就寝室の荷台のような固くて狭いベッドとは違い、スプリングの効いたセミダブルのベッドだ。収容所職員に与えられているものよりも高級である。
すっかり自分の所有物のように思っていた真弓を、所長が自分の部屋に呼んでいると聞いて、宮本はいらついた。すっかり自分に従順になったと思っていた所長が、反抗して来たように感じられたのだ。
今頃、所長と真弓はどんなプレイをしているのだろうかと想像する。真弓からは色々聞いている。所長はロリコンなので、真弓にブルマーや子供っぽい服を着せて、年齢よりも下の少女らしく振舞わせるのだという。小柄で幼児体型の真弓には似合いそうだ。おそらく、似合いすぎて宮本などは引いてしまうだろう。
まるで小学校高学年くらいに見える格好の真弓の体を撫で回し、首筋をペロペロと舐める所長の姿を想像してみる。真弓の話によれば、所長はまともなセックスはほとんどしないらしい。フェラチオもあまりさせずに、せいぜい勃起したペニスをこわごわと触らせるくらいのほうが好きらしい。
脂ぎった中年男が、擬似小学生相手にニタニタしながら自分のペニスを握らせているシーンを想像して、宮本はうんざりした。
そしてその想像の中の女は、いつしか真弓から、真紀へと変わっていった。本来、成熟した大人の女が好きな宮本にとっては、同世代である真弓よりも、真紀のほうに断然興味があるのだ。
ほとんどその姿を見ていないという状況が、宮本の妄想をさらにかきたてる。想像の中の真紀は、かつて宮本が調教していた女教師の麗子の記憶とも重なっていく。宮本のサディスティックな責めのひとつひとつに激しく反応する豊満な肉体。思い出すだけでも、興奮が高まる。下半身が熱くなっていく。
自然と宮本の手が股間に伸び、スラックスの上から固くなったその部分を擦る。
その時だった。宮本の部屋のベルが鳴った。訪問者は所長、そして真弓だった。
「ああ、宮本さん。真弓をお探しでしたか?」
所長は卑屈な笑みを浮かべてペコペコと頭を下げていた。
職員の増田から、宮本が真弓を探しているという連絡が入ったのだろう。慌ててプレイを中断して、真弓を連れてきたというわけだ。
「いや、別に……。所長さん、プレイ中だったんでしょ。おれはいいから、最後まで楽しんで下さいよ」
「いえいえいえ。とんでもない。私のほうはプレイなんてとてもとても。ただ、ちょっと真弓と話していただけですから。公務奉仕者としての心構えをちょっとね」
そして、所長は後ろにいた真弓を宮本のほうに押し立てる。
「ほら、真弓、何をしてるんだ。宮本さんにご奉仕しないと」
「は、はい……」
「それでは、私はこれで。まだ業務もありますので」
所長は、そのまま宮本の部屋を出て行った。
「なんだ、あれ」
宮本は所長のあまりに媚びた態度に呆れてしまった。本来、自分は所長に虫けら扱いされている収容者なのだ。単に北尾事務次官に気に入られて、その仕事を手伝っている立場に過ぎない。宮本自身には何の力もないのだ。
しかし、北尾の権力に擦り寄ることで、保身を図ってきた所長にとっては、少しでも北尾の機嫌を損ねることに繋がる要素は全て排除しておきたいのだ。北尾のお気に入りである宮本が、つまらない話でも耳に入れたら、それは大変なことだ。
「宮本さんが、私を探していたって連絡が入ったら、もう飛び上がって驚いて、プレイを中止しちゃったの。それまで、ものすごくノリノリだったのに、おかしいの」
真弓が、宮本に寄り添って、そんな話をする。
「今日はどんなプレイをしたんだ?」
「いつもと同じよ。子供みたいな服を着せられて、ずっと頭を撫でたり、お尻を触ったりして……。しつこいくらいに『真弓ちゃん、可愛い、可愛い』って。やっぱり気持ち悪いですよね」
そう言いながら、真弓は宮本の前に跪き、股間へ指を伸ばす。スラックス越しに触れると、そこはまださっきの余韻で固いままだった。
「あ、もうこんなになってます。うれしいです……。宮本さん、真弓にご奉仕させていただけますか?」
宮本がぶっきらぼうに首を縦にふると、真弓は嬉しそうに宮本のスラックスを脱がしていった。
しゃがみこんで、丁寧に自分のペニスに舌を這わせている真弓を、宮本は冷静に眺めていた。ぎこちないばかりだった舌技も、ずいぶんと慣れてきていた。宮本の性感帯のツボをすっかりと飲み込み、的確に攻めてくる。あまりの快感に、宮本のほうからストップをかけることもあるほどだ。
しかし、今、宮本は真弓に舐めさせながらも、別の女のことを考えていた。真紀だ。あの女も、北尾に調教されて、従順なM女へと変わっているのだろうか。嬉しそうに北尾のペニスをしゃぶるのだろうか。
「ああ、そういや、あのジジイはインポなんだっけ……」
そんなことを思い出す。糖尿病で不能になってしまったことが北尾をサディズムへと向かわせたのだと聞いたことがあった。
射精のないプレイ。そこに満足感はあるのだろうか。真弓の愛撫を受けながら、宮本はぼんやりと考えていた。
真紀に会いたい、真紀とプレイがしてみたいという宮本の思いは、意外と早くかなうこととなった。
真弓と共に特別プレイルームに呼び出されると、そこには北尾と真紀がいたのだ。
どっかとソファに座る北尾の隣に真紀は立っていた。宮本と真弓が驚いたのは、真紀が服を来ていたことだ。グレーのシンプルなデザインのツーピース。地味な分、真紀の美しさは余計に引き立っていた。しかし、その首にはしっかりと奴隷の身分を示す赤い首輪がはめられていた。
所長が真弓に着せるようなプレイ中のコスプレなどを除いて、この収容所にやってきた奴隷は、一切の服を着用することは認められないはずだった。真紀の着ている服はコスプレにしては地味過ぎた。
「小僧は、真紀を見るのは初めてか?」
「いや、一度、講堂の公開調教で……」
「おお、そうだったな。最初にやったあの時か。しかし、近くで見るのは初めてだろう。どうだ、美しいだろう」
北尾が自慢するのも、無理はなかった。整った顔立ちに、どこか陰りのある表情。そしてどこからか奥の深い色気が匂い立っているのだ。この収容所に来る前よりも、明らかに真紀は美しさを増していた。
真弓もまた、呆然と真紀を眺めていた。かつて北尾に責められる真紀を見た時は、全裸だったし責められて表情が歪んでいた。このように、きっちりとした服装で化粧を整えた真紀は初めてだ。
そして、真弓は自分が全裸であることが急に恥ずかしくなり、手で胸と股間を隠した。
「ワシは観客がいないとプレイをしても楽しめないタチでな。いつもは所長に見せてやってるんだが、たまには趣向を変えようと思ってな。この宮本は、若いがなかなか見どころがある奴で、今はワシの仕事を手伝ってもらっているんだよ」
北尾は真紀に話しかける。真紀は陰りを秘めた表情を変えない。
「そしてこいつはこの若さで、SM趣味のほうも大したものでな。中学生の時に、自分の学校の女教師をメス奴隷に調教したというんだ。ははは。面白いだろう」
北尾の言葉に、真紀は少しだけ反応して、宮本の顔をチラリと見た。
「今日は、一緒にお前を責めてもらおうかと思ってな。どうだ、こんな年の若い奴に責められるのは……。プライドの高いお前には、たまらないだろう」
「プライドなんて……、もうありませんわ」
ようやく真紀が口を開いた。そう言って悲しげに目を伏せる。
「ふふふ、そうかな。よし、まずは小僧にご挨拶をしてやれ。お前の恥ずかしい部分をしっかり見てもらえ」
真紀は、うつむいてしばらく黙っていたが、小さい「はい」と答え、そしてソファに座っている宮本の前へと近づいていった。
「失礼します……」
スカートの裾を持つとゆっくりとめくりあげる。白く細い腿が露になっていく。その艶めかしさに、宮本はゴクリと唾を飲んだ。
真紀は臍が見えるほどスカートを高く持ち上げた。鋭角的なデザインの黒いショーツに包まれた下半身が宮本の目の前で剥き出しになっている。
「ま、真紀のパンティを脱がして下さい。お願いします」
声が震えていた。自分よりもずっと年下の男に、こんなことを頼まなければならないという屈辱と羞恥。真紀の目にはうっすらと涙さえ浮かんでいた。
「いいんですか、真紀さん。恥ずかしいところがおれに丸見えになってしまいますよ」
宮本は、わざと敬語を使うことで、真紀の屈辱感をさらに高めようとしていた。
「はい。真紀の恥ずかしいところを見ていただきたいのです」
搾り出すような声で、真紀はその言葉を口にする。
「そうですか。そんなにおれにおまんこを見てもらいたいんですか。でも、レディの下着を脱がすのはマナー違反ですよね。同性にしてもらったほうが恥ずかしくないでしょう。ほら、真弓」
言われて真弓が慌てて、真紀のショーツに手をかける。
「あ、あの、ごめんなさい……」
同じ奴隷の、しかもずっと若い女に脱がされるのは、あまりに屈辱的だった。真紀は唇を噛んで耐える。
その様を、北尾は満足そうに眺めていた。
「おやおや、真紀さんのアソコはツルツルなんですか」
ショーツが引き下げられると、無毛の股間にくっきりと刻まれた肉の亀裂が現われた。大人の美しい女性という雰囲気が強い分だけ、その無毛の恥部は強烈なミスマッチだった。
「真紀さんは、もともと生えていなかったんですか?」
「い、いえ、北尾様に、剃っていただきました……」
「どうして剃っちゃったんですか?」
「それは……おまんこを、よく見ていただきたいからです」
これまでに北尾に、何度も言わされたのだろう。すぐに言葉は出てくる。しかし未だに抵抗があるのは、その声の震えからもわかる。
その屈辱に耐える姿はサディストたちにとっては最高の甘美な果実なのだ。
そして真紀は、さらに恥辱の言葉を口にしなければならないのだ。
「真紀のおまんこの、もっと奥まで見ていただけますでしょうか?」
「へえ、もっと奥までですか。どうやって見せてくれるんですか?」
「お、お願いします。真紀のおまんこを、指でいっぱい開いて下さい」
すると、宮本に命令された真弓が、その部分へと、手を伸ばした。
(続く)
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