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最近、世間は健康ブームの流れで、腸洗滌は良いことずくめだという風潮があります。しかし、完全なる腸洗滌を志す我らケッツ派の輩にとって、その理論は通用しません。腸洗滌時、我々はその目的の崇高さゆえに失う重要なものを補う必要があるのです。直腸及び肛門を用いて快感に浸るためには、事前処置として大腸(上行結腸以下の諸結腸)並びに直腸の完全な洗滌が必要不可欠だと説いてきました。
一晩かけての長時間の直腸や肛門のプレイでは、昼や夕方に食べた物が、夜、洗滌の時にはまだその液の届かぬ胃や小腸にあり、大腸だけをいかに完全に洗滌しても、時間がたてば、小腸から新たな汚物の素が送り出されて来ますから、それがプレイ中に排出されますので、興が殺がれます。
そのために小腸も大腸も、すべてを全く空にする方法として、事前に最後の食事の後で小さなボタンを一つ飲み込んでおいて、洗滌にはうんと時間をかけて、そのボタンが排泄されるのを見届けるまでやるようにと説きました。そのように行なえば、腹中は本当の空になる訳で、こうしてこそ、腰を落ち着けての本格的なケッツの秘儀が行なえるのです。
さて、そこまでしっかりと洗滌すると、腹中はさっぱりした気分になり、ケツツの穴に指を突っ込んでも、鼻を近付けても、ぐりぐり掻き廻しても、全然臭くはありませんし、やるほうもやられるほうも快適そのものです。
そこで、世間では大腸の洗滌は健康・美容に非常に良いから、度々やるのが理想的だ、などと唱える人がおりますが、それは半分は正しくて、半分は間違っています。
■第二課 その訳は
今それを説明します。
食物は口から入り、胃の中で胃液によって消化(こなす)され、それが小腸に送られて、そこで吸収され、栄養分は取り入れられます。そして残ったドロドロのカスが、大腸(上行結腸)へ送られて来ます。
送られて来るのは全くのカスですから、これが逆戻りしてはいけません。よって小腸から大腸へ行く境には一方通行の弁があり、一旦大腸に送られた物は、逆流しないようになっています(この弁があるため、洗滌液は大腸一杯までは何とか入りますが、小腸までは中々入らないのです)。
さて、大腸に送られたカスは、大腸の始まりである上行結腸から、次に続く横行結腸、さらにその先の下行結腸へと、嬬動運動で送られる間にその中の水分が吸い取られ、腎臓へ送られて尿になり、カスは段々に固形化して便になり、S字状結腸を通って直腸へ下りて来て、便意を催すようになっているのです。つまり、大腸(諸結腸)は食物のカスの水分を吸収して便を練り上げるところです。
さて、その便ですが、これは身体にとっては全く良いところは一つもない物で、一刻も早く体外へ出してしまうのが一番という代物です。NHKラジオの医学番組で言っていましたが、便の内容はほとんどが大腸菌と腸粘膜の剥離したカスと食物のカスで出来ており、これが長時間腸内に留まっていると発癌作用を起こす可能性が高いのだそうです。
こういった方面から見ると、腸洗滌によって発癌性物質を体外へ流し出すことは、非常に良いことだといえます。
だが、ここでもう一点、大変に重要なことがあります。それは、人間の身体には自分の力で闘って生きてゆく力も、自然に、生まれながらに備わっているということです。腸内には腸内常住菌と呼ばれる様々な細菌が住んでいて、健康な人はそれらが上手にバランスを取り合っているので、上手に便(屎)を製成して、病気に罹るのを防いでくれているのです。
腸内常住菌には様々なものがいますが、大別すると、人間の身体に悪さをしようとする悪玉菌と、その悪玉菌と戦って我々を守ってくれる善玉菌の二つになります。
悪玉菌の代表はウェルシュ菌といい、毒素を持っていて、これが発癌物質を造る奴で、これと戦ってくれる善玉菌の代表がビヒズス菌です。普段、我々の腸内ではこの二つの菌が戦っていて、ビヒズス菌が悪玉を抑えてくれているから健康でいられるのです。
それを、度々徹底した腸洗滌を日課のように常習することになると、この常住菌をすべて体外へ洗い流してしまうことになるのです。
悪玉のウェルシュ菌を洗い流すのは、いくら流してやってもいいのですが、ビヒズス菌も共に流出するところに問題があるのです。
それだけではなく、この二つの菌の増殖する力にも大きな問題があり、悪玉のウェルシュ菌はビヒズス菌より何倍も早く大きく増えるので、このバランスを崩すと大変なことになるのです。
半分は正しく、半分は誤りと言ったのはこのことで、腸内の糞便(の素)を早く体外へ排出することは良いことで、しかし、善玉菌のビヒズス菌を流失してしまうことは良くないことなのです。
(続く)
12.08.08更新 |
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