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本来ならばそろそろ必殺の大肛門訓練法を伝授する段階を迎えつつあったのですが、驚くべき情報がテレビで流されていたのです。見逃して先を急ぐのも一つの道ですが、私はそれを良しとしません。重要なことは、後回しにしない教育放心なのです。完全な大腸洗滌は、腸内に常住(又は常在)する有用菌をも洗い流してしまうので問題があるということを先講でお話ししましたが、皆さん、常住(常在)菌については、もっと知るべきことが多いのです。
これもテレビで昼観たのですが、今年の5月30日、昼12時30分、何チャンネルかは分からないけれど、有用なニュースを報じていました。
最近、ブロッコリーの中には、ピロリ菌を殺す働きのある"スルフォラファン"という物質が多く含まれていることがアメリカで発見され、今日本に伝えられたとのことです。
ピロリ菌とは正しくは"へリコバクター・ピロリ菌"といい、胃潰瘍を起こす原因になる菌です。
ピロリ菌は日本成人の約70パーセントがすでに感染しているが、これだけでは病気にはなりません。ストレスが重なると、それにこの菌が力を得て、人間の胃に穴をあけるのだそうです。
さて、さらに言うと、ブロッコリーよりもさらに数倍の強力な胃の味方は、実はブロッコリーの新芽である「スプラウト」で、この中にはスルフオラファンが実に豊富に含まれており、しかもこれは熱に強いので、炒め物などで食べやすく、すでに国内でも普及しつつあるそうです(食べた人もいるはず)。
胃に悪さをするピロリ菌を殺すには、今までは抗生物質の投与でやっていました。これでピロリ菌は殺せますが、同時に胃の中に居ていい菌(常住菌)まで殺してしまうので、そこに問題があったのですが、今、ブロッコリーの新芽で、かいわれのようなスプラウトの中に、こんなに有り難い、ピロリ菌だけ殺してくれる物質が豊富に含まれていることが分かったのです。皆さん、今日からブロッコリーの新芽を食べまくりましょう。
さて、ここで私が問題にするのは、定時に食事をしないと、分泌した胃酸は、胃が空だと自分(胃)の粘膜をさえ溶かしてしまう程の強力な酸であり、菌でもウイルスでも、ほとんどそこに入ればやられてしまいますのに、そんな中にも生きている"常住菌"がいて、しかも胃の為に役に立つ働きをしてくれているということを初めて知った驚きです。
さらに皆さん、話は飛びますが、ケッツの穴にも常住して、人間の役に立ってくれている菌がいることを知っていますか。これも最近知ったことです。
産経新聞社刊行の月刊誌「正論」の6月号を見ていると、「読書の時間」という項があり、為になる新刊書の紹介をしているのですが、その中にかの有名な寄生虫博士の藤田紘一郎先生の『寄生虫はつらいよ―右も左も抗菌グッズ 清潔病で世界一ひ弱になった日本人へ』(PHP研究所)の紹介があり、その中で博士はケッツの穴にも常住菌がいて、人間の健康を守ってくれているということを書いておられます。
博士のおっしゃるには、過度の清潔は人間を弱くしてしまうので良くない、黴菌とも上手につき合うのが一番理想的な生き方だとのことです。
現在は、ウォシュレット付きのトイレが増えて、排便のたびに肛門を洗う人が増えたが、そのように肛門を洗っていると、肛門を守っている皮膚常在菌まで洗い流されて人間が弱くなるというのです。
常在菌は皮膚の脂肪を食べて脂肪酸にし、肛門を酸性に保ってくれているのですが、この菌がいなくなると肛門は中性になり、そうすると悪い黴菌にやられることになる、黴菌の侵入しゃすいケッツの穴になるというのです。
但し、肛門の洗いすぎも悪いことばかりではなく、「痔」の人には、ウォシュレットは大変有用だとのことです。
皆さん、常住菌(常在菌)は本当に有り難いものですね、「オメコ」の中の常住菌については、さらにいい話がありますが、それは次の機会にゆすりましょう。
※この記事は2002年に掲載されたものを再掲載したものですので、情報は当時のものとなります。
(続く)
12.09.12更新 |
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