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私の可愛い生徒である読者には「羞恥」の事実ですが、ケッツは素晴らしく便利なものです。しかし、その便利さ故に、現代の日本にもケッツを悪用する輩が急増しているのです。今後の日本、そして人類は、すべてケッツ次第。冒涜すれば、我々に未来はありません。口内に含んだり、内股に挟んだり、髪の毛の中に忍ばせるのは、一寸した身体検査で、すぐ露見します。
日本でも昔、遠方の味方に通信文を運び届けるのに「髻奉書」(もとどりほうしょ)というのがありました。
これはトランプくらいの小さな和紙に極く小さい文字で通信文を書き、それを紙捻(こより)にして、髪を結った髻の中に忍ばせるもので、南北朝や戦国の時代には、孤立した城から、敵の重囲を越えて遠くの味方に連絡する時などに用いられたものです。
私の小学校時代、NHKラジオは、後に『笛吹き童子』や『紅孔雀』、『オテナの塔』に至る「新諸国物語」のシリーズの第一弾の『白鳥の騎士』というラジオ・ドラマの放送を始めました。
物語は、大陸のゴビ砂漠の或る王国が敵に亡ぼされ、その遺臣たちが日本に落ちのびて、力を合わせて王国の再建に立ち上がるというものです。ドラマの始まりの頃、戦に敗れて国が亡ぶ時、最後に残った忠臣が、皇子の太股を短刀で切り割って、皇位の証の『白鳥の珠』をその中に埋めて落ちのびさせるシーンがありました。
又、これもラジオで聞いた講談の『國定忠治』の中で、忠治が賭場荒しを見破るシーンでは、子分たちに、「こいつ、差し込みをやりやあがった、裸にして調べてみろ」という台詞があり、講釈師はその差し込みのことを、「サイコロを擦り替える方法で、不正が暴かれそうになった時、巧みにその不正の証となる細工したサイコロを自分のケッツの穴に押し込んで隠す方法」と説明していました。
江戸時代の箱根の関所では、有名な「入り鉄砲と出女」という言葉の通り、厳しい検査がありました。入り鉄砲とは江戸府内に持ち込まれる武器のことを言い、出女とは江戸から地方へ出る女性のことで、女性にはオメコという立派な隠しポケットがあるので、それを用いて将軍家に関わる秘密が外へ洩れることへの恐れを言ったもので、このため女性の身体検査をするベテランの係を置いたのです。
係は、巨大遊廓の遣り手婆の中の一番腕の良いのから選択したものですから、この婆に睨まれたらもういけません。今の税関の職員よりもっと厳しいもので、怪しいと思われたら個室で、髪を解いて、全裸にされて、オメコの中やケッツの穴の中、口の中まで徹底的に調べ上げられたのです。
関所の検査婆は、幕府の仕事をするのですが、幕府では関所の他の役人達のようには給料を払いません。こいつは無給なのです。
それが徳川幕府の幕府らしいところで、諸大名の奥方や側室が旅をするのですから、検査に匙加減をしてもらうように、婆には高額な袖の下が入るのです。幕府はそのことを考慮に入れて無給にしているのです。
同じようなパターンは、高家という制度にも表われています。高家とは、格式の高い家、つまり由緒のある名家のことです。これは三河地方の武士の出であった徳川氏が、国の全権を握りはしたが、京都の公家に対して家格や血筋で劣ることへの反動から、武家の名家(源・平・藤・橘)の子孫を重用して、礼法や故実を司る家として定めたのです。
高家は、格式は高く尊敬される家柄ですが、俸給は極く少なく、その不足分は、諸大名が礼法等の教えを受ける時に奉られる御礼の金に依っていたのです。
だから関所の遣り手婆が、女性を検査する時、一糸まとわぬ全裸にさせて、オメコやケッツの穴まで剥いて指を挿入して念入りにネチネチと調べるのは、時の相場の金額の御礼を支払わぬ不届き者に対してのみ、でした。
(続く)
12.10.17更新 |
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