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軍事・情報・経済・娯楽のみならず、性の先進国としても知られているアメリカでは、三十年も前に革新的な性の研究報告が発表されています。その名も『マスターズ報告』。全国のM女性の皆さん、心してこの事実を知り、博士の意思を受け継いでゆくのです。先講ではアメリカのマスターズ博士による人間の性行動の報告書である『マスターズ報告』について述べましたが、これは中々有意義な報告書でありますので、もう少しこれに関連したお話をしてみましょう。
マスターズ報告の凄いところは、沢山の男女の性行為を、完全に記録しようとして、映画に撮り、音声を録音することの外に、男女夫れ夫れの脳や身体の各所に電極感知の装置を貼り付けて、血圧や呼吸の回数、肺活量、体温の変化その他、身体各部位のあらゆる微少な変化を、すべて記録することを試みたことです。
この記録の対象となったのは、博士の募集に応じて来た普通の男女で、夫婦や恋人同士が最も多いのですが、その外に、別個に採用された、それまでは一面識もない異性同士に性交をさせて、その反応を記録しました。
男女を、夫婦とか恋人とかいう、今まで性交をしても社会的に肯定されてきた関係の枠から一歩進めて、動物的に「男」と「女」として見て、それが初めて全裸で対決した場合、どんな反応を示すものかを研究しようと試みたのです。
専士のこの試みを理解して幾人もの男・女がこれに応募し、協カしました。だが夫婦外の性交はまだ公然とは認められていませんし、それに応募者に支払う謝礼とて、博士の研究室だけではそれ程沢山の予算がありませんので、博士が望む程の膨大な数の記録は、中々困難なようです。
学術研究のために、女或いは男と無料で性交が出来るということであれば、アメリカでも日本でも志望者・協カ者は沢山集まると思いますが、ただ男と女が集まったから次々と性交させて録音・録画すれば済むという訳ではなく、応募して来た人物の病気や素生や、色々と精細に調べなければなりませんし、その結果男女一対になって性交してもらっても、夫婦・恋人関係以外の、初対面の男女を任意に性交させることは世の中の一般の常識倫理・道徳の許すところではありません。
まして学術研究の府がそれを高々と公表するまでには至っていませんので、当時(東京オリンピック前後)のアメリカに於いてでも中々困難なことであったのです(今なら日本にでも、無料でやりたいだけ自由にやってよろしいというのであれば、応募者は男・女を問わず沢山集まるのではないでしょうか)。
それにもう一つこの報告では、男・女の自慰行為の各種形態の記録も行なっています。
男・女の自慰について、人それぞれ色々な方法があり、決して誰もが同一パターンで行なっている訳ではありません。
これについてなるべく多く(出来たら全国民、否世界中の全人類)のパターンが詳細に記録化出来れば、性科学は革命的に進歩するはずです。
(続く)
13.09.18更新 |
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