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軍事・情報・経済・娯楽のみならず、性の先進国としても知られているアメリカでは、三十年も前に革新的な性の研究報告が発表されています。その名も『マスターズ報告』。全国のM女性の皆さん、心してこの事実を知り、博士の意思を受け継いでゆくのです。このマスターズ報告は日本にも報道されて、暫くして本になりました。
といってもそれはマスターズ博士の膨大な研究の概略を文章で紹介しただけのもので、具体的な内容は、男女が性交や自慰をしている写真などは生々しすぎて、一部であっても、当時とても発表出来るような物ではありませんから、詳しく知りたい我々にとっては、満足のいく物ではありませんでしたが、その本の表紙のカバーには、若い男女(白人)の全裸の愛撫行為中の写真が大きく載せられていて、それが他のポルノ写真や八ミリ映画(当時ビデオはまだ)に比較して、もの凄く生々しかったのを未だによく憶えています。
それは全裸で絡み合う男女が、顔面(眼の下あたり)や胸や尻に、肌の色白な人が飲酒するとポーッと紅がさすように発紅していて、モデルか単にポーズをとっただけとか、プロのポルノスターたちが絡んだだけとかいうのではなく、普通の男女の行為中を想像させる迫力充分の写真であったからです(古書店で見かけた人は一見の価値あります)。
さて、この本が出た頃、同じ『マスターズ報告』を主題にした映画が出来、日本にも入って来ました。
前述の本を読み、又週刊誌で報告書のことを知っていた私は、報告書の内容が部分的にでも見られるかと思って、映画館へ走りました。
映画の内容は、『マスターズ報告』を学術的に紹介したものではなく、同報告書がアメリカでも当時非常にセンセーションを巻き起こした、その話題性を借りたコミカル仕立ての一種の軽い助平映画に過ぎませんでしたが、マックス君の登場では、日本でも大変な話題を提供しました。
映画の内容は、次のようなものです。
主人公は、その辺のどこにでも居るような若い男女のカップル(夫婦なのか同棲中なのか)で、男のほうが夜になって女性に体を求めに寄ってゆくと、或る日以来女性のほうが男を拒絶するようになるのです。そして睡眠中に女性が何度も、「おおマックス、私のかわいいマックス、素敵よ、待ってて、明日も行くから......」などと寝言を言うようになるのです。
男は、これはきっと俺の外にいい男が出来たので、それで俺の永めを拒むのだろうと推測し、翌日から密かに女の後を尾行して、相手の男(マックスとやらいう)を見つけ出して、やっている現場を押さえてやろうとするのです。
女が入って行ったのは、「マスターズ博士の研究室」という表札のある、地味なビルの一室であり、予想していたようなラブホテルではないので、男は奇異に思い、窓の外で聞き耳を立てて、中で何が行なわれているのかを探ろうとします。
すると中からは、まぎれもない自分の彼女の声で、「おお、マックス、素敵よ、タフなんだから......、ああ、もう果てちゃう......うふん、ああん......」と嬌声が絶えません。
これはもう間違いなし、「間男見つけたり!!」と男は研究室に飛び込み、「俺の女に手を出すな!!」と言いかけたところが、中には女は確かに居ることは居たのですが、何と全裸の女は、仰臥して股を拡げて立膝をし、その股間には銀色に光る、設計事務所の人が図面を入れるような太い筒型の機械が据え付けられており、そこから隆々たる太くて長くて逞しいディルドオが、規則正しいリズムで、女の股間に出入りを繰り返しているのです。
ディルドオが押し入って来て、ズルッと抜け、又潜り込んで来る度に、女は「ああ、マックス、私のマックス素敵よ」と叫んで亡我の境です。
博士の説明で、彼女はアルバイトも兼ねて、博士の研究に協力していたのだということが分かり、彼女に男が出来たのではないということにひと安心した彼ではありますが、自分が今まで一度も与えられなかった極限のエクスタシーを、器機であるマックス君が毎回彼女に与えていたことを知り、計り知れぬ屈辱感と敗北感を受けた彼の心は、どうにも癒されることのない、大きな心の傷を受ける、というものでした。゜
私が何時もいっているように、男の値打ちは頭の良さや金ではありません。チンボが大きくて逞しく、それで女を極限のエクスタシーに送り届ける能力を持っているか否かで決まるのです。マックス君は無敵です。
映画は上述のような単純な「お笑い」を主に軽くまとめた物でしたが、本物の『マスターズ報告』は凄いです。どう凄いかというと、マスターズ博士は、今回の発表では、夫婦・恋人以外の初対面の赤の他人同士の性交反応まで研究したが、これから先、男子及び女子同性愛の性愛実態反応の研究から、サディスト・マゾヒストの性能反応まで研究して発表したいと表明していることです。
だが、あれから三十年以上経て、未だにその発表はありません。それは博士の研究の道にはまだ障害が多くて、中々その成果が得られないからでしょう。
だからいうのです。全国の(否全世界の)S女性諸君、先講で説いたように、M男のデータをとりなさい、そして発表しなさい。博士を助けて人類平和に貢献するために......。
(続く)
13.10.02更新 |
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