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前講に引き続いて、在りし日の真珠チンボの威力、効用について探っていきます。怪しげな古書店を営む謎の夫婦の正体とは、そして、彼がいかに"相棒"を用い、失っていくのか。順を追ってをレポートしていくことにしましょう。この夫婦の凄いのは両者が名器の持ち主で、しかも共に精力絶倫の好色者だというだけではありません。書店経営はむしろ表向きの顔で、実は裏に別の顔を持っていたことです。
書店の外に、小玉さん自身はスーパー・マーケットの警備員でもあり、夫婦はその二つの表の顔を食虫植物のように利用して、秘密の裏の事業をしっかりと経営していたのです。それは「猥褻」という名の下に、地下に潜らされた世界のことです。
先に見せてもらったレジの所にあった『奇譚クラブ』の分譲写真はまだ初級クラスのもので、二階の個室の書棚のアルバムに見るように、世に公表不可能な写真や映画(十六ミリ)、それにSMや性交の実演等を専らにする人達で、書店は私のような学生や若いサラリーマンをモデルとして探すために、そして警備員は、女子大生や若いB・Gや人妻をモデルにするための建て前の表の顔だったのです(当時は若い女性事務員のことを、ビジネス・ガール、略してB・Gと呼び、オフィス・レディ、略してO・Lという語はまだ生まれていませんでした)。
店内で、これはと思う若い男の客が一人入ると直ぐに出入り口の鍵を掛けるのと、雑誌の頁の間に秘密写真を一枚わざと挿入しておくのは「手」で、これを見た若い男は必ず密かにその写真を自分の服のポケットに入れるそうで、これを待っていましたと夫婦で身体検査して性器を調べるのです。
スーパー・マーケットの警備員の仕事も、万引き女性の身体検査からモデルを選ぶためで、これも、女性のバッグの中に、巧妙に商品を滑り込ませて無実の女性を調べることも多く、警備員の仕事には、小玉さんが、元予科練(海軍航空予科練習生)であったことが有利に働いています(旧軍経験者がこのような職種には求められていたのです)。
さて、このような真珠人リチンボがどんな末路を迎えるのか、次号に続きます。
(続く)
14.02.05更新 |
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