毎週水曜日更新!
多くの若きマニヤを生け捕りにして楽しんでいた神田古書店の好色夫婦ですが、彼らは、その独特の痔治療法により、多くの男女の心をも捕らえていたのです。やはりケッツの快美が全てを決定します。人生を賭ける価値が、そこにあるのです。彼や彼女らが、事後二~三日のうちに又来るのは、秘密の写真を公表されるのを怖がって来るというよりも、見せられたアルバムで痔の治療をされている先輩たちが、すっきり治ってゆく経過がそのアルバムに歴然と示されているので、この夫妻の命令する通りに従っていれば大丈夫だという確信が生じているからです。
彼らが出頭すると、奥さんは店の表のガラス戸の鍵を掛け、カーテンを引いて閉店の姿にして、獲物を奥の勝手場に入れ、術後検査に入るのです。
獲物たちは男も女も、されることは分かっていますから、素直に着衣を自発的に全部脱ぎ、簀の子(すのこ)板の上で、奥さんにお尻を向けて立ちます。
当時映画館や屋台の飲み屋でよく見た、四本脚で、座る所が円盤形をした木の椅子を持ち出して来てそれに座った奥さんは、「どれ見せな、おケツの穴どんなになったかなあ」と言って獲物の尻を両手でこじ開けて検査に入るのです。
獲物は前に組まれた鉄パイプをしっかり握り、尻をかかげて両足を大きく開いて、全てを開陳します。
そうやって覗くと、あの大きな疣痔も見事、疣が姿を消し、ピンク色の新鮮なケッツの穴に生まれ変わっているものです。
裂肛の場合も、焦げ茶色のカサブ夕が縮んで小さくなって、もうすぐ取れそうになっているものです。
この検査の現場写真を撮るのは主人の仕事で、私はよくその助手をしました。
丸い椅子に座った奥さんは、煙草を銜えて、手術用の薄い手袋を嵌めた手で、獲物の両尻たぶをギュウと掴むと両方の栂指(おやゆび)の先に力を込めて、メロンパンを二つに割るように、左右にグリッとめくるように拡げ、「ほらほら、ケッツの穴の力弛めな!!」と命令し、穴の周りとめくって露出した内側の縁の部分を点検します。
手際良く調べた奥さんは、ゴム手袋を嵌めたままの右手の示指(ひとさしゆび)の先に唾を垂らして湿りをくれると、その指を獲物のケッツの穴へ真っ直ぐに突っ込むのです。
突っ込む時捻ると摩擦が起きるから、あくまでも真っ直ぐに、素直にズンと突っ込むのが上手に入れる要領だと奥さんは笑っています。その手際の良いこと......。随分手慣れているのです。
こうやって指を深くケッツの穴へ突っ込むと、先日うんと熱い目に遭ったケッツの穴は、「ドッキン、ドッキン」と大きく勢い良く脈打っている状態を伝えてきます。奥さんは笑いながら、「横ちゃん、こいつしおらしくしてるけど、今おケツはズッキンズッキン脈打って、とっても雄弁だよ」と括約筋の状況を教えてくれます。
私も時々試しに指を入れさせてもらいますが、本当に誰のケッツも、ドッキンドッキンと力強い脈動を指先に伝えてきます。獲物が若い女性の場合、尻たぶまで赤くさせて恥ずかしがりますが、それでもお尻の穴の紐(括約筋)が、雄弁に脈動してカッカと熱く火照っています。
検査して、尻穴の紐が勢い良くドッキンドッキン脈打っていれば合格です。その者の痔は確実に治りつつあるのです。
奥さんは示指を抜くと今度は右掌を仰向けにして、中指をブスッと根本まで深く挿入し、外に残った栂指で、獲物の尾てい骨の辺りを押さえて、右腕をぐいと挙げて、「一丁上がり」と叫びます。
直腸の中に入っている中指は鉤の手に曲げられているのです。奥さんは獲物のケッツの穴を、釣り上げた池の大鯉の口よろしく、宙に吊り上げようというのです。吊り上げられて獲物は大きく開いた両足を浮かせて爪立ちしています。その情態のすべてを夫のほうはせっせと大判カメラで撮るのです。
(続く)
14.06.04更新 |
WEBスナイパー
>
お尻の学校
| |
| |