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深遠雄大なケッツ快楽への第一歩とは、私のような天性の肛門熟練者を除いて、よき指導者によって導かれるべきものです。神田で古書店を営んだ好色夫婦こそは、痔治療後の若者を羽ばたかせる、まさにその道のベテランコーチでありました。疣痔にしても切れ痔(裂肛)にしても、痔持ちは大変苦労するものです。
切れ痔はパックリ裂けた肛門輪の縁の、皸(あかぎれ)のように開いた個所に、真っ赤に焼いた太きなドライハーの先をキュッと押し当てて、傷口全体を丸ごと人為的に火傷にすることによって殺菌と手術とを同時に一瞬にやってしまうという、手荒に見えますか、旧軍隊でも広く行なわれていた方法で、一瞬凄く痛い目に遭い、数日で火傷の癒(かさぶた)が取れてケッツの穴がスペスペした新鮮なピンク色になり完治するのです。
これは単純な処置のように見られますが、そうではありません。これにもやはり上手下手があるのてす。
焼けた鉄を当てる時、ケッツの穴を、眼科医が眼球を診る時のように片手で、示指と栂指とでパッチリと開いて、裂け目の所をしっかり拡げて、よく狙いを定めて、しっかりその裂け目に真っ赤な鉄棒を当てるのか要点で、これが下手ですと、治った痕がいびつになったり、違う所と粘膜が癒着してしまって、ケッツの穴が狭くなってしまって、ちゃんと開かなくなることがあるのです。
この点この夫婦は実に巧者てす。彼らにやってもらった人のケッツの穴は、新しい粘膜が張って桜色して、綺麗なものです。
疣痔の処置も同しです。唯ケッツの穴を天に向けて、そこへ大量の艾(もぐさ)を積み上げて火を点ければ良いというのではありません。
灸の温熱により、アロエとニンニクの汁(エキス)を、ケッツの穴に一番吸収しよい状態にして吸い込ませるという妙法ですから、様子を注視していて、その者の痔の状態に応じて艾やニンニクやアロエの量を上手に追加しなければなりません。
その追加の時機が要点で、重症者に対しては、夫婦は素早く、ピンセットとスプーンとで、ケッツの穴の上で燃えている艾をすくい取って、新たにアロエ汁をケッツの穴へスポイトで注入し、輪切りニンニクの座布団の数を決めて、肛門に敷き直し、艾を置き、灸治を続行します。
そして切れ痔・疣痔両共通のもう一つの要点は、施術中の被術者を、ケッツの穴が天井を向く、一番いい姿勢のまま、しっかりと固定しておくことで、彼らは被術者を実に巧みに脅したり宥めたりして上手にことを完了させます(微動だにしないようにせねば、完全な処置は不可能です)。
第二課 二回目の検査
古書店々主夫婦の被術者に対する患部の第一回目の術後検診については先講でお話ししましたが、それから二~三日で二回目の検査が行なわれます。
二回目の検査時には、皆完治していて、新しい粘膜かピンクの桜色して(男でもピンク)、生まれ変わったようで、そうなると面白いもので、誰の顔も明るく別人のようになっています。
呼び付けられた彼らは土間に入ると、今度は自発的に衣服を脱ぎ、全裸になると、自分で夫婦に背中を向け、両の手で自分の尻たぶを左右に開いて上体を前に倒し、肛門を露呈するまでに変化しています。長年苦しんた痔が、言っていたとおり、完全に治ったことで、夫婦への強い尊敬の気持ちが生まれるのです。
奥さんがよく言っていましたが、一回目の検査を処置の三日くらい後にやるのは実は大切なことで、その頃、被術者の肛門は治りつつある登り路にあり、ズノキンズッキン脈打っていて、指や何か物に触れると、シーンと大きな刺激になり、過敏になっている時なので、この時を逃がしては駄目で、この時指や言葉で盛んに刺激してやると、肛門性感がうんと鋭敏になるのだとのことで、実にこの夫婦の非凡さ、観察の鋭さを、その言葉はよく物語っています。
ケッツの快感は、一つにはベテランのコーチによる、巧みな訓練が必要なのです(私のような天性の肛門熟練者というのは中々数少なく、多くは先達による適切な訓育か必要なのです)。
(続く)
14.06.18更新 |
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