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深遠雄大なケッツ快楽への第一歩とは、私のような天性の肛門熟練者を除いて、よき指導者によって導かれるべきものです。神田で古書店を営んだ好色夫婦こそは、痔治療後の若者を羽ばたかせる、まさにその道のベテランコーチでありました。一回目の検査は指先の動きの軟らかな奥さんのほうか王になって、先ず指診を行ないます。
両足を拡げ、上体を前傾した姿勢で、尻の穴を後ろへ突き出した姿勢をとらせ、そのピンクの穴の中心の背後に座った奥さんは、火鉢の埋み火を熾すように唇を近付け、フーッと長い息を吹き掛け、相手に快い予感を与えておき、その次の瞬間自分の示指を口に含んで唾液で濡らすと、それをピンクの穴の中心にそっと当てて、ズズッと軽く押し込みます。
指先は濡れているので、ヌルッと一気に入りますが、第二関節から後は乾いたままですから、そこで止まって少し抵抗があります。
奥さんは手をそれ以上深く入れず、そこで手首を「の」の字廻りに廻して、掌を上に向け、ケッツの穴の縁を、まるで中身のほどんとなくなったクリーム瓶をなぞるように、グリーッと捏ね始めるのです。
私はそれを見て昔のことを思い出して笑ってしまいました。
昭和二十年からニ十五、六年頃、自動車も少なく、ガソリンも手に入りにくかった頃、当時のバスやトラックは、「木炭車」といって、木炭を燃料にして走るものでしたが、それらがエンジンを始動する時は、助手が車の正面に廻って、エンジン部に前からの鉄の棒を挿入して、「の」の字廻りにグルグル廻すと、何回か失敗した挙句、やっとブルンブルンとエンジンが掛かるという代物で、走っていても途中でエンジンが止まることが多く、そんな時は又そうやってしてエンシンを掛ける(特に登り坂などではよく止まってしまい、客全員が降りて押したりしたものです)、そんな子供の頃を思い出させる光景が展開されるのですから......。
奥さんはまさに今、人間のケッツのエンジンを始動させようとしているのです。
グリーッグリーッと指で捏ねるのは、最初は小さくくすぐるように、そして段々大きくしていって、ついには乾いた第三関節まで、粘膜の摩擦に強引に逆らって押し込み、捏ね廻すのてす。
廻す時には要領があって、第三関節まで入れた時は動作は大きく、お盆の縁をなぞるくらいの大きさにグリグリ廻すのです。手首を曲げては動作が小さくなるので不可です。肘全体で廻せというのですから、それは昔の木炭車のエンジン始動そのままです。
そうやって大きく廻されると、括約筋そのものがグイグイ擦られて弛んできます。そうしたら中指も合わせて、二本の指を深々と入れて廻したり探ったりするのてす。
指が二本入れられる時、誰もが「痛い」と訴えますか、奥さんは言います。「痛いやて......何言うとるん、こんなの我慢出来んのか、何様やと思うとるの、もっと自分でケツの紐弛めなさい、甘えたらあかんよ!!」と......。
(続く)
14.06.25更新 |
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