第40講 横田教授、絶対絶命【1】 文=横田猛雄 イラスト=伊集院貴子 |
第一講 苦しうない、そのままそのまま
ああ何たることか、入り口の扉の前に立っている人影は、ランニングシャツにステテコ姿の、宵の口にビールでいい機嫌になって今は高鼾で伸びている筈の下宿の小父さんです。
ええ、まさか……、これは夢だ、そんな筈有るものかと眼をこすって見直してもやはり小父さんです。
ああ万事休す。こんな現場を押さえられたからにはもういかなる弁解も効かないのは分かっています。
元陸軍将校であった小父さんですから、これはもう凄い往復ビンタが飛んで来るに違いありません。姦通の現場を押さえられたのですから、それもケッツの穴を貫いている所を……。
私は本能的に結合を解こう、つまりチンボを小母さんのケッツの穴から抜こうとして自分の腰を引くのですが、余りの意外さと驚きのとめに、私のチンボの先端のトマトは逆上して、頭の中が真空になってしまっている分ここへ血液が全部溜まったと見え、痛いくらいに怒張してしまって、引っ張っても抜けません。どうも本物のトマトくらい大きくむくれてしまっているようです。こんなのは初めてです。今最高に充血肥大して小母さんのケッツの穴の紐の輪よりはるかに大きくなってしまっているので、何としても抜けないのです。全く言う事を聞かぬ息子です。
私のチンボの先端の亀頭は、普通挿入する時は稲荷寿司かゆで玉子くらいの大きさで、それでも入る瞬間は小母さんは眼を剥いて痛がりますが、小父さんに発見されるという異常体験による刺激のきつさから、中に入ってから最高の怒張を示したのです。これは引っ張って抜ける代物ではありません。あせればあせる程ギンギンにむくれて、ジンジンしてきたのは、これはゆで玉子が今はレモンくらいになっているからです。
私が必至に抜こうとするのに小母さんはまだ何が起きたのか知らず、激しすぎる快感にさかりの付いた雌猫のように喉を鳴らして畳に爪を立て、身をよじって痺れ切っています。
それでも私がチンボを引くので、ズルズルと引き戻されてふと顔を上げて振り返り、「あっ!!」と顔色を変えました。
その瞬間小母さんのお尻の紐がギュウッと強烈に締まりました。ああ、膣痙攣ならぬ珍しい肛門痙攣です。肛門があまりの驚きのために脳の指令を無視して造反を起こし必死の締め付けに入ったのです。これでは合体が外れる筈はありまぜん。もう駄目だ、現行犯を押さえられ、しかももうどこへも逃げ隠れも出来ないのです。怒った小父さんに殺されるかも知れません。
横田猛雄 1990年3月号よりS&Mスナイパーにて実践派のための肛門エッセイを連載。1993年ミリオン出版より『お尻の学校[少年篇]』発行。またアナル責めのAV作品にも多数出演しており、A感覚実践派の伝道師として他の追随を許さぬ存在。2007年5月号まで同誌上で『大肛門大学』を連載していたが、高齢と健康上の理由により連載終了。そしてWebスナイパーにて、膨大かつ偉大なるアーカイブの復刻連載開始です! |
08.10.01更新 |
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