world wide fetish journal on WEB sniper. 毎週木曜短期集中新連載開始! 欧米フェティッシュ・ジャーナル Fetish journal 【5】フェティッシュ・ゴシック 〜LES CAVES〜 取材・文= アニエス・ジアール フランシス・ドゥドブラー 翻訳=牡丹 |
「S&Mスナイパー」本誌でおなじみの在仏カウンターカルチャー専門ジャーナリスト、アニエス・ジアール&フランシス・ドゥドブラー。親日家でもあるお2人が、世界のフェティッシュ事情をお届けします! 9月にフランシスがオーガナイズした「フェティッシュ・ゴシック」。パーティが行われた聖サバン・カーヴをご紹介します。
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週に一度、聖サバン・カーヴは中世のパーティを開催する
飲み物は、陶器や牛の角に注がれて提供される
飲み物は、陶器や牛の角に注がれて提供される
パーティはヴォー・ル・ペニーユ城よりもずっと小さな場所、パリ(バスティーユ)の流行の地区にある、聖サバンというカーヴ(地下酒場)で行なわれた。
その場所は、彫刻の施された支柱、鉄のオブジェで飾られた重厚な扉を持つ17世紀の丸天井のワイン貯蔵庫だ。
パーティでは、ビールとフランボワーズ(木苺)ワインのカクテルが飲めるのだ。
飲み物は、陶器や牛の角に注がれて提供される。
女の子たちは中世の姫君、もしくは農家の娘の格好をし、男の子たちはトゥルバトゥール(吟遊詩人)、(剣を携えた)甲冑、もしくは毛皮を纏った貴族の格好をしている。
パリでは、刀剣類を持って道を歩くことが条例で禁じられている。
許可されているのはポケットナイフだけだ。
でも、パーティに来た人たちは大きな剣を持っていたが、警官は止めなかった。
警官はこう尋ねる。
「お前たち、聖サバンのカーヴに行くんだろう? そう? OK! さ、行った行った!」
奇妙な品々が専門の骨董屋なのだ。
ティエリーは、いつも私に自分のコレクションを見せたがっている。革のタロットカードやホルマリン漬けの奇形の胎児、ジバゴ(ネイティブ・アメリカンが作る「干し首」の入れ物)、等々。
私? 私はコレクションを見ることはいつも拒んでいる。
『フェティッシュ・ゴシック』の夜、ティエリーのコレクションを見てうんざりしたくないので、私はお手洗いに避難して、鏡越しに皆の写真を撮って夜を過ごしたのだった。
文・=アニエス・ジアール
関連リンク
FETISH GOTHIC : http://www.fetish-gothic.com
LES CAVES SAINT SABIN : http://www.lescaves.org
アニエス・ジアール - AGNES GIARD - 1969年生まれ。カウンターカルチャー専門のジャーナリスト。S&Mスナイパーにて “Fetish News Express” 連載。 フランシス・ドゥドブラー - Francis Dedobbeleer - 1961年生まれ。写真家。フランス最大のフェティッシュ・パーティ “la Nuit Elastique” オーガナイザー。 アニエス・ジアール=LE SEXE BIZARRE - Le site du livre |
08.12.18更新 |
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