The ABLIFE October 2011
あるマニア読者がノンストップで導くSMワンダーランド!!
山奥の古寺「変態寺」の地下に隠された伝説を巡り、月星製菓の社員たちが体験する信じられないアブノーマル行為の数々! 麗しのマドンナ、淫乱ビッチ、ド変態住職、プレイボーイが入り乱れ、誰も想像し得なかった卑猥でコミカルな冒険が幕を開ける――。待望の長編読者投稿ノベル第2弾!!2人の生け贄は裸の上に浴衣を羽織っただけの姿でショウが始まるのを待っていた。
足立ケイ子は相変わらずいらいらしていた。
「上杉さん、いつまで待たせるんですか、このバイブが獲物を狙って唸っています」
「ケイ子さん、お言葉ですが、先についているのはただの張り形で、バイブではありません。だからして唸ってはイマセンデス」
マイケルのその言葉を聞くと、足立ケイ子はニヤリと不敵に笑って、槍の穂先に視線を移した。
「これが唸っていないですって」
でかいウイナーソーセージみたいなものがのたうっている。
「和尚さんがなかなか来ないから、リモコンバイブに付け替えたのよ。へへへへへへへへへへへ」
「やだあ」
「やだあ」
2人の生け贄が恐怖と期待の入り混じった顔でその道具を見ている。
その時、どこかから「へへへへへへへへへへへ」というくぐもり笑いが聞こえてきたのだす。
「ケイ子、変な声で笑うなよ、気味が悪いじゃないか」
「いやだ―、ケイ子じゃないもん」
「えっ」
みんなは一斉に変な笑い声のする薄暗がりのほうを見た。すると、動物とも人間ともつかない、4つの影が刷毛を擦ったように走り去った。
「和尚さん、今のは何ですか」
「えっ、何が? この上杉、何も見えませんでしたが」
「いえ、確かに見えましたよ、ここにはあんなに大きな鼠がいるんですか」
「気の迷いでしょう、色即是空。さあ、鑞鞍の儀式を始めましょうか」
「そうですか」
これから始まる変態ショウへの期待に胸を膨らませていた中出とマイケル=フォークナーの2人は上杉住職の言葉を鵜呑みにして、ぬいぐるみの頭部をまた頭からすっぽりと被ると、違う銀河から来た異星人のように肘を直角に曲げ、上にあげると、足をがに股に開いて、起きあがりこぼしのように左右に揺れた。
その間に上杉住職が優美たんと木下ミキの2人に猿ぐつわをかませて、腕を後ろに捻り上げる。2人の様子はまるでかどわかされた箱入り娘だった。
そこへ、見たこともない男が入ってくると上杉はその男にペコペコと頭を下げた。
「先生、頼みます、きつく縛っても結構ですから」
2人の女は驚いた顔をして上杉とその男とを見比べている。
「みなさん、プロの縄師です」
住職がそう紹介した。
「こっちに来るんだ」
縄師の男が強い口調で短く言うと、2人の女の浴衣の襟を持って引っ張った。2人は不安に思いながらもヨロヨロと拘束台のほうに向かわされた。
「座るんだ」
縄師が2人を床の上にひざまずかせた。
社員のみんなは女を自在に扱う縄師の手腕に舌を巻いた。
お座りを命じられた2人の生け贄はそのまま脱力したように座っている。
「村人」
縄師がまた短く言葉を発すると、待ってましたとばかり、住職から天狗の面を奪って頭に載せた足立ケイ子がしゃしゃり出て来て、うんこ座りして木下ミキの顔をしげしげと見つめた。
「村人、浴衣を脱がせるんだ」
足立ケイ子の手が木下ミキの帯の結び目に触れる。木下ミキはすごい目をして足立ケイ子をにらみつけたが、猿ぐつわをされているのでうめき声しか出せない。その上にプロの縄師が浴衣の下のほうから手を差し込んで、彼女の大事なところをつねったらしく、木下ミキは苦痛にうめいた。
木下ミキの美しい裸体がすっかりあらわになり、たちどころに亀甲縛りをほどこされると、中出ひろしとマイケル=フォークナーの2人は、こんなことでもなければ見ることの出来ない凄惨な絶景に生唾を飲んだ。
「立て」
その場に立った彼女は恥ずかしさに下を向いたままだったが、さらにじっとしているようにと命令されて、耳を真っ赤にして震えていた。
縄師が今度は優美たんの前に立つ。足立ケイ子が助手よろしく、縄師のあとをついて回っている。
「先生、ひとつ、この女の服もひんむいてやりましょうよ」
足立ケイ子が山賊のような口調で言い、師匠の言葉も待たずに優美たんの浴衣をひっぺがしにかかった。と、優美たんが手足をばたばたさせて抵抗し、足立ケイ子を両足で思い切り蹴ったので、足立ケイ子は1メ―トルも吹っ飛ぶことになった。
「何すんのよ。あんた、ひひに犯されちゃう身なんだから、何されても文句言えないのよ」
足立ケイ子がいきり立って再び優美たんに挑んでいく。しかし太股に両手で抱きついたのはいいものの、抱きついているのがやっとで、まるでロデオ大会で荒馬に乗っているカウボーイのようだった。
「往生際の悪い奴だな。何か言いたいことでもあるのか」
縄師が優美たんの猿ぐつわをとると、
「浴衣を脱ぐぐらい自分でできるわよ」
優美たんはそう言ってストンと浴衣を床に落とし、裸身のまま、堂々と立ち上がった。海に住む哺乳類のように、海水に始終舐めまわされているような妖しい皮膚。神々しいまでに気高い姿を見て、中出ひろしが鼻血を出し、マイケル=フォークナーがのけぞった拍子に転んだ。
「ひどい、蹴っ飛ばすことないじゃない。このお返しは思う存分してあげるからね」
足立ケイ子が天狗の面を今度は股間につけて挑発的な腰振りダンスを踊っている。
「随分とぶざまな格好じゃないの、ミキ、下を向いてないで、みんなにそのきれいな顔を見せなさいよ」
足立ケイ子は木下ミキの尖った顎を掴むと、力ずくで顔を上に向かせようとした。
「いや、いや、ケイ子、あなたなんて熊のぬいぐるみとセックスしてればいいのよ」
「まあ、なんて憎たらしい子猫ちゃんなの。この天狗の鼻とバイブで悶え狂わせて、女の精を最後の一滴まで絞り出させてやるからね。へへへへへへへへへ」
足立ケイ子が槍の穂先についているバイブのスイッチを入れると、それは巨大なミミズのようにのたくりはじめ、天狗の鼻は左右に揺れた。木下ミキがなんとも言えない顔をすると、足立ケイ子は剥き出しになっているミキの乳房に口をつけた。
「ああああ、いや、ケイ子、やめてよ」
「すごく、いい感触」
足立ケイ子は止まらない。乳房から口を離すと今度は唇と唇を合わせて吸いたてた。
「可愛いわ、ミキ、へへへへへへ、たっぷりと可愛がってあげるからね。ぷりぷり」
足立ケイ子が、いつも上司に怒られるので封印していた得意の言い回しで言葉を終わらせると、
「そういう倒錯した感情を持っていたんだ」
中出ひろしが茶々を入れる。
「前から、ミキのことは可愛いと思っていたのよ。女同士だから、女の身体のことはなんでもわかるわ。ミキ、このケイ子ちゃんが何度もいかせて、立っていられなくしてやるからね」
足立ケイ子がシリコンゴム製のバイブで自分の頬を叩くと、木下ミキの首筋に顔を近づけて、耳たぶを柔らかく噛んだ。
木下ミキはそんなおぞましい行為に不快感を感じるどころか、足立ケイ子のことをたまらなく愛おしく感じてしまっている自分がいることに愕然とした。
「だめだめ。わたし、百合組になっちゃう。同僚と、しかも、同性相手にこんなことになっちゃうなんていやだわ。わたし、ノ―マルな結婚がしたいんだから、ケイ子、近づかないで」
「へへへへへへへ。ミキ、自分自身の感情に忠実になりなさいよ。あなただって、まんざら、わたしのことが嫌いなわけじゃないでしょう」
足立ケイ子は木下ミキの左の乳房に頬を押し当てながら、勃起し始めた乳首を親指と人差し指でもてあそんでいる。木下ミキはどうしようもない快感に息を乱さないではいられなかった。
「先生、そろそろ、はじめてください」
木下ミキと足立ケイ子がレズっているのをニヤニヤしながら見ていた謎の縄師は、急に名指しされてビクッとした後、いきなり怖い顔になって優美たんの手首をつかんだ。
「いやん」
今、拘束台の両面に木下ミキと優美たんが立たされている。
この拘束台の形は高さが1メ―トル60センチくらいのTの字をしていて、ちょうど磔に適した形になっている。
腕を固定する横木には頑丈そうな鉄の輪がいくつも付いていた。
「いい眺めだわ。ミキ、歯医者にかかっているんじゃないんだから、目をつぶっていないでよ。あなたが自分の姿を見られないなら、わたしが説明をしてあげるわ。ぷりぷり。先生は手首に巻くリストバンドみたいなものを取り出したわよ。バックルがついているやつね。それを開いて、あなたのその可愛い手首に巻き付けた。ほら、横木に固定されて両腕が下ろせなくなったでしょう。ぷりぷり」
足立ケイ子は言葉責めをはじめようとしている。
「足を閉じるんだ」
縄師に言われて木下ミキが足を閉じると、たちまち両の足首をきつく縛り合わされた。
「もう、終わったわよ」
木下ミキは手足がまったく動かなくなっていることを覚った。
「自分がどうなっているか、見たい? いいわ、見せてあげる。待ってらっしゃい」
足立ケイ子は手に持っていたバイブを床の上に置くと、大きな姿見を引きずりながら、持って来た。
「ミキ、目を開けてごらんよ」
木下ミキが恐る恐る目を開けると、両手を左右いっぱいに広げられ、両足が足首のところで柱と一緒にぐるぐる巻きにされている、みじめな自分の姿があった。
乳房もへそもデルタ部分も服をはぎとられているので剥き出しだった。
屈辱的な姿であったが美しかった。
木下ミキは恥ずかしさに顔を赤らめた。
「ミキ、恥ずかしがって、可愛いわよ」
「ううぅん」
自分でも思わず、たまらなく甘えるような声を出してしまったミキに、足立ケイ子はまた唇を重ねた。さらに片手で、木下ミキの右のおっぱいを優しく揉みしだいた。
「ミキ、ほら、乳首がこんなに立っている。指先ではじいてあげるからね」
「あああぁん」
「また、そんなに、いい声を出して。ミキ、ケイ子はミキにはじめて会ったときから、ずっと好きだったの。だって、あなたって可愛いんだもの」
「わ……わたしもよ」
「それって、恋の告白? ぷりぷり」
「これからもずっと、こういう関係を続けようね」
「今度は左側から、あなたにキッスしてあげる」
「ケイ子、下のほうも」
足立ケイ子も自分の浴衣をするりと脱いだ。
足立ケイ子の乳首の先もすでに立っている。
2人の女は乳首同士をこすり合わせた。
「好き、好きよ、ケイ子」
「わたしもよ、ミキ、ああん、気持ちいい、乳首がびくびくと感じるわ」
「わたしも、ケイ子」
2人の女は互いの乳首をこすりあわせ、口を吸い合い、舌を絡めて、互いに一体になろうとしている。木下ミキの首に足立ケイ子の左腕が絡み、右手はミキのデルタ地帯をまさぐっていたが、女の洞窟に達すると、たっぷりとした愛の証拠を確かめた。
「ミキ、すっかり、濡れているじゃないの」
「ケイ子、あなたのことが好きだから、感じちゃったの」
足立ケイ子の2本の指は蛇のように密林の奥の洞窟の中に進入して、人差し指でミキのデルタ地帯の一番敏感な突起物をこすり上げた。
「あああああ……ケイ子……あぁぁぁぁぁぁん」
ケイ子の指は木下ミキの心も身体も、バイオリンの弦のように、かき鳴らした。
木下ミキの甘い、鳴くような嗚咽は歓喜の調子を帯び、彼女が性的絶頂に向かっているのは明らかだった。
足立ケイ子はさらに激しく、木下ミキの舌を吸い、挿入した2本の指を激しく動かす。
「村人たち、来なさいよ、プリプリ。そんなとこでニヤニヤして見てないでよ。早く、それを持って来るのよ。プリプリ」
社員たちがズベ公、足立ケイ子に叱られて、中のひとりが彼女の作ったバイブ付きの槍を持っていくと、足立ケイ子は自分の脚をYの字型に広げて挿入を催促した。
「プリプリ、早くうぅぅぅ、早くうぅぅぅぅ。電源を入れて、それを私のあそこに押し当ててよょょょょ。プリプリ」
本堂で上杉住職から「エテ公」と呼ばれた男の社員が混乱した表情でバイブの電源を入れ、足立ケイ子の股間にバイブの先を押し込んでいく。
「ミキ、いくときは一緒よ。プリプリ」
「好き、好きよょょょょ、ケイ子―――――」
2人の女が同時に絶頂を迎えているのに、うんこ座りをしてバイブの先を足立ケイ子の股間に突き込んでいる社員は、あまりにも馬鹿みたいに見えた。
(続く)
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