THE ABLIFE July 2012
緊縛師・雪村春樹の鬩ぎ合う縄とその過酷なエロティシズム
男と女の絡み合いの断層を「縛る」という行為によって剥き晒し、溺れ込み、あらゆる瞬間に更新されるエロスを積極的に遊ぶ緊縛師・雪村春樹の最新クリエイション。成熟した交わりだけが作り出す、この世の天国と地獄とは......。孕まれたテーマを抽出したフォトギャラリー&雪村の言葉を散りばめたフラッシュで贈る特選緊縛フォトシリーズです。→【雪村春樹FLASH緊縛グラビアを見る】
【不可解な女 A mysterious woman 】
かつての愛奴・真樹を人に譲ってさくらと共に暮らし始めた男のところへ、ひとみという新しい女が転がり込んできた。
「あんた、惚れてた男に騙されたんだって?」
さくらはひとみを挑発する。
男に日々みっちりと責められて満ち足りているさくらは傲慢だった。凄みのある笑みを艶然と浮かべ、ひとみを自分の玩具にしようと手を伸ばす。
騙されていたショックに胸を傷めていたひとみは経験豊かなさくらになすすべもなく弄ばれ、徐々に抑え難い官能の高まりを覚えていく。男は、そんなひとみとさくらの様子をじっと見ていた。
果てしのない痴戯に興じていくひとみとさくら。そのやりとりは次第に意味や理由を失い、そばで見ている男にとっては極めて不可解なものになっていく。それはたとえば反射や衝動の連続であり、古代の生物が魅せる純度の高い本能そのものの露出だった。
ふたりは自分たちのしている行為の名称すら置き去りにして、ただただ、快楽に没入していく。方程式が生まれるよりも前の原理に則り、原始の海に溺れ、やがて溶けていくかのように。
[Yukimura Haruki bondage Photo Exhibition "A selfish woman"]
→【雪村春樹FLASH緊縛グラビアを見る】
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『悶絶の極意3』(赤ほたるいか/妄想族ブラックレーベル)
『360°マルチアングル緊縛黙示録』(大洋図書)
『緊縛スナイパー』第一号(大洋図書)
関連リンク
雪村春樹~縛りの世界~ yukimura haruki The world of Japanese bondage
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