THE ABLIFE August 2012
緊縛師・雪村春樹の鬩ぎ合う縄とその過酷なエロティシズム
男と女の絡み合いの断層を「縛る」という行為によって剥き晒し、溺れ込み、あらゆる瞬間に更新されるエロスを積極的に遊ぶ緊縛師・雪村春樹の最新クリエイション。成熟した交わりだけが作り出す、この世の天国と地獄とは......。孕まれたテーマを抽出したフォトギャラリー&雪村の言葉を散りばめたフラッシュで贈る特選緊縛フォトシリーズです。→【雪村春樹FLASH緊縛グラビアを見る】
【嫉妬深い女 A Jealous woman 】
"まただ......"とさくらは思う。主人を奪われるような気がしてならない。主人を所有しているなどという思い上がりを羞じる余裕もないままに、さくらは新たに屋敷へ転がり込んできた真子を責め立てるのだった。
屋敷の便所を使わせない。洗面器に放尿させ、全裸に剥いて首に縄をつけて屋敷中を引き回す。さらには同じ奴隷の身でありながら真子に自分の足指や秘唇を舐めるようにと命じるさくら。
真子は瞳に涙を浮かべながらも従順に責めを甘受している。しかしその可憐ないじらしさが尚もさくらの嫉妬心を掻き立ててしまうのだ。
「さくらさん、嫉妬深い女って、嫌われるの。知ってるでしょう?」
さくらの血の気が引いていく。最も恐れていたことが現実となったからだ。主人が真子に目をかけはじめ、そればかりかさくらを避けるようになったのである。激しい焦燥感の中でさくらは真子と自分の立場が逆転してしまったことを知る。
「だから、ほら......もっと素直に......」
真子の涼やかな声が耳にスルリと忍び込んでくる。怒りに頬を紅潮させながら屈辱のポーズで固縛され、真子の目の前で絶頂の淵へと追い詰められていくさくら。
惨めさを噛み締める。絶望という名の網に捕らわれて全身を痺れさせる。しかしその時、さくらは過去に味わったことのない凄まじいエクスタシーの愉悦に出会ってもいたのだった。
[Yukimura Haruki bondage Photo Exhibition "A Jealous woman"]
→【雪村春樹FLASH緊縛グラビアを見る】
→【雪村春樹FLASH緊縛グラビアを見る】
『悶絶の極意4』(赤ほたるいか/妄想族ブラックレーベル)
『360°マルチアングル緊縛黙示録』(大洋図書)
『緊縛スナイパー』第一号(大洋図書)
関連リンク
雪村春樹~縛りの世界~ yukimura haruki The world of Japanese bondage
関連記事
雪村春樹FLASH緊縛グラビア「現代成熟交合」
性悪女 A darling evil woman
わがまま女 A selfish woman
不可解な女 A mysterious woman
Sirao Reiji bondage photo works
白尾零二FLASH緊縛グラビア
「エアーコンディショナー」