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The ABLIFE January 2011
窮屈な毎日に縛られて気持ち悪くならないためのゆるやかな処方箋
黒い恥毛の奥深く、まばゆい女陰から迸る黄金色のオシッコを百薬の長と崇める稀代のネクタール(神の酒=おしっこ)愛飲作家が、自由闊達、繊細至極、奇々怪々、博覧強記の知性に加えて、百花繚乱の体験談を交えて読者諸兄からの質問・相談に答える新連載。内容・ジャンルは自由。ネクタール+言葉の免疫で、貴方が今を生きるためのヨスガを紡ぎます。
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Consultation of life to drink delicious urine. For boys and girls.
第17回の受付案件
78、「不倫相手に固執してしまう」
79、「レイプされた心の傷」
80、「芸術の意味」
81、「女性と接する時に気を遣うこと」
82、「自分の鼻くそを食べさせようとする彼」


78、「不倫相手に固執してしまう」
芳野先生、はじめまして。先生のコラムが大好きです。今、年上の男性と不倫しています。私とは、知り合って一年ほどなのですが、先日、彼が彼の長年の友人を奴隷にしたことを知りました(私と彼女に面識はありません)。ショックも受け、一度は別れたのですが、寂しくて死にそうだったので、今は、よりを戻し、別れるためのリハビリみたいな感じです。また、Twitterで、彼と、彼の奥さんと、奴隷の三人の行動を観察したり、二人の調教ブログなどを見て、それなりに楽しんでいます。悪趣味ですけど。もちろん彼には内緒です(笑)。こういうのは、やっぱりよくないことだと思いますか?(大学生/葉子 )
「愛することによって、執着が起こる。愛したら、自分のものにしたいと思うでしょう。そうすると欲が出る。これを離すまいとしますね。そして離さないために、いろんな悪いことをしてしまう。だから、まずその執着を捨てなさいとお釈迦さまは説きます。根本の、とらわれる心を捨てれば、自由になります」
瀬戸内寂聴『寂聴 般若心経―生きるとは』より
著者=瀬戸内寂聴 発行=1991年10月
出版社=中央公論
妻と離婚して、愛人を妻にしたら、前妻と後妻がレズになってしまって、二人の奴隷にされてしまった知人がおります。
私はスケベですから、三人同居の「観察」に出かけたところ、たちまち「奴隷に2号」にされてしまいました。
顔とお股へ同時に、二人の女王サマにまたがられると、どちらを愛してよろしいのか、気が散って、舌と男根がケンカしますので「おひとりずつ」とお願いしましたところ、
「いいわよ」
 で、翌日、知人が会社に出勤したあと、前妻と後妻に、知人が夜帰宅するまで、お二人のベッドはともかく、トイレやら浴室やらの身代わりに。
「ハイ、バトンタッチ」
ああ、クタビレタ。

愛もSEXも、なんでもありで、多様性があるから人生は楽しいのです。合掌。


79、「レイプされた心の傷」
高校生の頃に部活の先輩からレイプされました。向こうはちょっと強引だっただけと思っているようですが、私からすると完全なレイプで、今でも思い出すと怒りと悲しみと人間不信の感情が湧き上がってきて、生きていく気力を根元から崩されていくような気分にとらわれます。もう5年の年月が経っていて、忘れかける時期も何度かあったのですが、忘れた頃にまた思い出してという繰り返しになっています。友達は「時間が解決してくれるばす」と励ましてくれていますが、そうでしょうか。先生には、いくら時間が経っても癒えない心の傷はありますか?(事務員/しず)

別に、レイプされたわけではないと思いますが……
「ちょっと強引だった」だけ……
そんな男、たくさんいます。
ソーニューだけがSEXだと思っている。
ペニスなんて、単なる栓にすぎないでショ。

レイプされたのなら「部活の先輩」は、刑務所に入っているわけですから。

「心の傷」はどなたも持っていらっしゃると思いますよ。
ただ、その「心の傷」を、いつまでも大切に持っているか、あっさり忘れてしまうかは、ご自分の問題です。
どちらでもお好きなように……。

フジテレビの「僕らの時代」で東山紀之さんが、
「傷をエネルギーにしています」
とおっしゃっていました。
すばらしい言葉ですネ。
いっそ聞こうか
聞かずにおこか
女が背負った
過去の傷
とどいつ

80、芸術の意味
子供の頃からテレビっ子で、学校では勉強もろくにせず、とにかく頭を使わないようにして生きてきました。本も挿絵の入ったものしか読みません。そんな私にとって、以前から気になっていたものが、「芸術」という言葉です。小学校の時に教科書で見た「芸術」と呼ばれる絵や写真、聞かされたクラシック音楽をはじめとして、「芸術」に接する機会は少なくありませんでした。が、私にはそれらの作品が単なる絵や写真、音楽ではなく、わざわざ「芸術」と呼ばれる理由や基準が分からないのです。決して嫌いなわけではなく、勉強不足なのか感性が足りていないのか、とにかく素朴にわからなくて……。今まで誰にも聞けませんでしたし、聞こうとも思いませんでしたが、芳野先生にとっての芸術ってなんだろうと気になりました。芳野先生は、個人的に、どんなものを芸術だと思われますか?(会社員/持田)
「芸術」(名)美を表現する人間の活動と、その結果できあがったもの、絵、彫刻、音楽など。
三省堂『国語辞典』
絵、音楽などをいっしょくたにした言葉が「芸術」で、いろいろな「芸術家(ヤ)」がいるわけ。
いろいろな魚をいっしょくたにしたのが「魚ヤ」で、いろいろな花をいっしょくたにしたのが「花ヤ」でショ。
魚も花も美しい。
「芸術」という言葉に、こだわることはないと思いますよ。
「芸術系祭男といわれながら、芸術という言葉を嫌った。
『僕はさ、何か新しい世界を作り出したいわけ』」
今野勉「和田勉さんを悼む」
2011年1月22日朝日新聞朝刊より
ザ・フォーク・クマールセダーズ(古スギル)のきたやまおさむさん(精神科医であり、作詞家でもある)がおっしゃっております。
「まず人生があって、それを支える余技、人生に潤いを与えるものが音楽。
人生のための音楽であって、音楽のための人生じゃない」
朝日新聞朝刊より(年月日不明)
芸術より人生。


81、女性と接する時に気を遣うこと
24歳の男です。付き合っている女性の肌が冬の感想でカサカサになっていたので、冗談半分で「おじいちゃんみたい」と言ったら号泣されてしまいました。もちろんちゃんと謝ったのですが、その日を境に彼女が僕を怖がるようになってしまいました。僕にはもともと何の気なしに発した言葉で人を(特に女性を)傷つけてしまうところがあるらしく、たぶん、彼女は以前から何度も我慢してきてくれたのだと思います。僕もそれを分かっていたつもりだったのに、「おじいちゃんみたい」と言って泣かせてしまったのです。もしかしたら僕は、女性と接する上での心構えみたいなものが、他の人と違うのかも知れません。先生は女性と接する時、どんなところに気を遣いますか? それとも、男性と接する時も女性と接する時も姿勢は同じですか?(システムエンジニア/O・U)

自分の言葉が、どれだけ、ほかの人を傷つけているのか、まったく気がついていない、それが人間デス。
傷つけていることに気づかないから、平気で誰にでもしゃべっている。
気にしていたらしゃべれない。

話をしていても、どれだけ相手が理解しているのか、そんなことはわかりません。
一方通行だったり、トンチンカンだったりして……。
会話に共通性があるほど、話がはずみますよネ。
「もともと人間、通じないものを持っているに違いない」
『バカの壁』(新潮新書)より
著者=養老孟司 発行=2003年4月10日
出版社=新潮社
誰に対してもほどよく対応できる八方美人には、聞き上手じゃないとなれないと思うよ。
そうだそうだとうなずいているだけ。
一に根気、二に根気……八方美人はむづかしい。

というわけで、結論は「気遣い不要」。


82、自分の鼻くそを食べさせようとする彼
芳野先生、いつも愛読させてもらっています。もしかしたら私と同じような悩みを持ってる人がいるかも……と思ってきましたが、まだそういう相談は寄せられていないようなので私が送ります。同い年の私の彼は、「好きあっている者同士なら相手の体から出るどんなものでも食べられる」という持論(というか性癖?)を持っている人で、よくお風呂などでは私にオシッコを飲ませたり、逆に私のオシッコを飲んだりします。私も彼が好きなので大抵のことには抵抗を覚えません。でも彼は、鼻くそまで私に食べさせようとします。私が戸惑っていると「お前の鼻くそもよこせ。食べるから」とムキになって迫ってきます。また、「オシッコがよくて鼻くそがどうしてダメなのか分からない。納得できるように説明してくれないと不安になる」と理由を説明するように求めてきます。そこで私は、「オシッコは出してすぐなら無菌だけど、鼻くそは空気中のゴミが固まったもので汚い」と説明しました。ところが彼は「よし、汚いことは認めよう。しかし、その上で尚、俺はお前の鼻くそを食べることが出来る。好きだからだ」と、一歩も引き下がろうとしないのです。こういう彼を上手くあしらう方法ってあるんでしょうか。痴話喧嘩みたいな内容ですみません。(OL/加奈子27歳)

痴話喧嘩は犬も食いません。
勝手にやって下さい。
性癖の多様性は無限デス。
なんでもおやり下さいませ。

では「鼻くそ」について。
「100人にききました。鼻くそをほじくる人70人。そのうちほじった鼻くそをたべる人3人」
「鼻くそは、鼻にたまった生ごみなんです」
「ねばねばした液体が鼻の粘膜からでてきます。これが鼻水です。
ちょっとしたよごれやごみは、鼻毛にとらえられ、鼻水にとりかこまれてしまいます。
このとらえられたねばねぱのものが大きなかたまりになります。これが鼻くそです」
「鼻くそって、すごくよごれた鼻水のかたまりなんです」
『きみのからだのきたないもの学』より
著者=シルビア・ブランゼイ 訳=藤田紘一郎
 発行=1998年5月25日 出版社=講談社
彼のための強精食
ヤマイモ どんぶりいっぱい
ニンニク 少々
彼女の鼻くそ たくさん

どんぶりにヤマイモをおろし、そこへニンニクをちょっぴりすったのを入れ、彼女の鼻くそをふりかけて飾る。
彼女の鼻くそが映えて、目にも美しい一品である。

(続く)



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芳野眉美 作家・ネクタール愛飲家。1952年、『奇譚クラブ』に高校3年生の時に書いた小説「孤独なFANTASY」が掲載され、デビュー。翌年2月号の「硝子便所」で評価が固まり、以後ネクタール(神の酒=おしっこ)を題材にした小説の元祖として多くのマニア読者に指示される。また「あぶいらいふ」での連載「芳野流神酒譚」で綴られたファンタジックなまでに刺激的な実体験は、数多のファンに衝撃を与えた。現在は『SMマニア』(マイウェイ出版)にて不定期に新作を発表している。
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