ミストレスランド 2 女王様・M男動画サイト 1 本家三行広告 2
最新記事20件
読者代表takashi部長がイク! 第8回 鶯谷「いけない痴女倶楽部」エルさん【3】
読者代表takashi部長がイク! 第8回 鶯谷「いけない痴女倶楽部」エルさん【2】
読者代表takashi部長がイク! 第8回 鶯谷「いけない痴女倶楽部」エルさん【1】
特選AVレビュー『悪エロガキの巨乳奥様狩り』(クリスタル映像)
命はかわいい、縄文で町おこしはかわいい。俺たちはかわいい。だから、コムアイちゃんと竪穴式デートしたい。映画『縄文にハマる人々』公開中!!
特選AVレビュー『ノーブラ貧乳女子の恥ずかしい敏感乳首 上川星空』(GLORY QUEST)
特選AVレビュー『アナタのママになってアゲル/川口葉純』(光夜蝶)
ラッキースケベとサイコサスペンスの間には赤ちゃんがいる 映画『母という名の女』公開中!!
特選AVレビュー『露出M排球女子の暴虐ローテーション』(シネマジック)
特選AVレビュー『姪っ子成長日誌 親戚のオジさんと日焼けあとが生々しい巨乳少女』(ファーストスター)
とりあたまちゃんシーズン4 日常【最終回】「憂鬱と退屈と音楽」
2ページまんが 酒場の女【20】
特選AVレビュー『女子旅 001 女友達二人のプライベート自撮り撮影旅行─。』(GOGOS)
特選AVレビュー『犯し愛 春原未来』(ドリームチケット)
特選AVレビュー『私でシコっておかしくなって 佐々木薫子 Acup』(マーキュリー)
「あぶらいふ」新着投稿作品展示室 2018年6月号
特選AVレビュー『男女入れ替え辞令!カラダの入れ替わり人事異動のある会社』(ROCKET)
特選AVレビュー『となりの奥さん ハメチャイナ メイメイ』(HMJM)
インターネットラジオ番組「安田理央と遠藤遊佐のダメダメ60分」リターンズ!第3回
特選AVレビュー『めちゃシコ絶対服従アイドル/百合華 』(ワープエンタテインメント)
アクセスアップ
新刊情報
臨増ナックルズDX Vol.12(ミリオン出版)
トーキョウ バッド ガールズ Vol.55(大洋図書)
漫画人妻の悶え Vol.20(ミリオン出版)
俺の旅別冊 全国(得)フーゾク 特盛版(ミリオン出版)
変態マニア投稿SP Vol.3(ワイレア出版)
よろめき 2018年8月号(ミリオン出版)
金のEX NEXT Vol.3(ミリオン出版)
実話ナックルズGOLD Vol.3(ミリオン出版)
花と蜜PREMIUM Vol.7(ワイレア出版)
昭和の謎 99 2018年 夏の真相解明号(ミリオン出版)
カテゴリー
特集記事
体験取材記事
お尻の学校
アーカイブス
フォトギャラリー
ニッポンの年中行事
食卓リンガフランカ
御菓子司 なゝた
あぶらいふ
雪村春樹・現代成熟交合
濡木痴夢男の猥褻快楽遺書
芳野流人生相談
官能小説
口中の獄
百鬼女衒とお化け医師
稲荷山デイドリーム
赤い首輪
監禁志願アリス
セックス・ムーヴィー・ブルース
セックス・マイナス・ラヴマシーン
レビュー
美少女ゲームの哲学
現場から遠く離れて
エロティカルパレード・ジャポン
オナニー平和主義!
やる夫がSM風俗に興味を持ったようです
カヲリチャンネル
青山正明の世界
舞姫爛漫
イベントレポート
女性向けAVの現在形
Twitter
The ABLIFE May 2013
アブノーマルな性を生きる全ての人へ
縄を通して人を知り、快楽を与えることで喜びを得る緊縛人生。その遊行と思索の記録がゆるやかに伝える、人の性の奥深さと持つべき畏怖。男と女の様々な相を見続けてきた証人が、最期に語ろうとする「猥褻」の妙とは――
 | 
気になった。
木村荘八とくれば永井荷風の『濹東綺譚』であり
「このみちぬけられます」であり「玉の井」であり、
浅草で生まれ育った私のテリトリーである。
絵ハガキに書かれてあった番号に、
私は電話をしてみた。

木村荘八が浅草酉の市のにぎわいを描いた絵ハガキが、突然送られてきた。私への文面は当然、手書きである。

「濡木先生、ごぶさたです。泉川さやかです。木村荘八の展覧会を見に行き、このポストカードを買いました。何年か前、吉原のソープの中のスタジオで撮影したあと、先生と一緒に浅草の酉の市へ行ったことを、なつかしく思い出しました」

とあり、末尾にケータイ番号らしい数字が小さく書き添えてある。

泉川さやかというモデルも、一緒に酉の市へ行ったことも忘れている。しかし、吉原のソープの店の中で「SMビデオ」の撮影をしたことだけは覚えている。

ソープ街の北のはずれの竜泉の一葉記念館近くに、すでに廃業した店の内部を借りて、三、四回撮影した記憶がある。

味気ないマンションスタジオと違い、和風の小さな床の間つきの座敷や、廊下や、庭や、池や朱塗りの橋などもあって、むかしの情緒らしいものがわずかに残っており、そんなところを選んで撮影した。

だが、撮影後に、そのときのモデルと一緒に鷺神社へ行ったことなどあっただろうか。

気になった。木村荘八とくれば永井荷風の『濹東綺譚』であり「このみちぬけられます」であり「玉の井」であり、浅草で生まれ育った私のテリトリーである。

絵ハガキに書かれてあった番号に、私は電話をしてみた。夜十時をすぎていた。





すぐに出た。当然女の声である。

「あ、センセ、さやかです。絵ハガキついたのね」

私はやや警戒しながらかけたのだが、気楽な声が返ってきた。

「いましゃべっても大丈夫なの? そこ、どこ?」

と私は聞いた。

「いま私、雅叙園にいるのよ」

雅叙園といえば、目黒のホテルである。

「おいおい、それじゃそばにだれかいるんだろう、電話なんかしてたらまずいだろう」
「さっきまで仕事だったのよ。もう終わったわ。いまは私一人。今夜はこのままま私一人だけツインの部屋に泊まって、あしたの朝出るの。スカイツリーを見てから前橋に帰るわ」
「ああ、そうか、なるほど」

前橋からさらに電車に乗る町に住んでいて、仕事のときだけ東京に出てくるモデルがいたのを思い出した。

数年前のAV全盛期には、地方に住んでいるそういうモデルが、私の知っているだけでも四、五人いた。原宿とか渋谷に遊びにきていてスカウトされるのである。泉川さやかもそんな女の子の一人だったのだろう。だが私には記憶がない。

何かしゃべっているうちに思い出すだろうかと思って、会話をつづけた。

「いまのおれの住所、だれに聞いた?」
「監督のKさんよ。きょうもk監督の仕事だったの」
「ああ、そうか」

私が役者として芝居をやるときなど、K監督はいつも観にきてくれる。そういう仲だ。

「ベッドが一つあいてんのよ。飲みにこない?」

と、さやかは言ったが、今の私の住所から目黒までは、いささか遠い。東京を北から南へ縦断する形になる。

「行きたいんだけど、きょうはおれのほうも撮影でいま帰ってきたところなんだ。またべつの日に会おうよ」

きょうは俺のほうも撮影だった、というのは、ウソである。きょうは外へ出たくないだけである。





吉原ソープ街の廃屋で撮影したのが七年前だとすると、さやかという女もそれだけ年をとっているはずだ。よく仕事があるな、と思ってそのことを聞くと、熟女ブームがまだつづいているので、出演依頼かボチボチくるという。

主演はもうやらせてもらえないけど、選り好みさえしなければサブの仕事が結構あるという。ギャラはうんと安くなったけど、撮影現場の雰囲気が好きなのでつづけているという。

「でもね、私、結婚して娘が一人いるのよ。だから主婦のアルバイトのつもりでAVやってるの」

甘ったるい色気のあるいい声で、しあわせそうにさやかはしゃべった。

「ほう、旦那はそのこと知ってるの?」

と聞くと、知っているという。AVに出演たギャラは、娘の養育費として貯金しているとのこと。いい母親だ。

そんなことを三十分ほど語り合ってから電話を切った。一緒に仕事をしたのはどうやら確からしいが、さやかという女の顔とか特徴は、とうとう思い出せなかった。

二日かせいぜい三日撮りの映像の現場で、私は五千回も仕事をしているのだ。よほどのことがないかぎり出演者一人一人の記憶はない。浅草の酉の市は毎年欠かさず行ってるけど、撮影後にモデルと一緒に参詣したおぼえはない。私以外のスタッフのだれかと行ったことを、彼女がかんちがいしているのかもしれない。

電話を切るとすぐに私は、ベッドの枕もとの本棚へと手をのばし、中央公論社刊の『日本の文学』(1965)から、永井荷風の一冊を取り出した。

この文学全集の『濹東綺譚』には、木村荘八の挿絵が四十点も載っているのだ。『濹東綺譚』の文章の数行を読み、情緒てんめんたる線描のイラストを眺めていると、荷風の世界にたちまち全身が沈みこんでいく。

甘くあたたかい感傷の身に包まれ、揺られながら、骨も肉もとろけていくような気分になった。





知らない女と三十分間浮き浮きとしゃべって気持ちよく疲れ、私も年をとったな、と思った。

二、三年前だったら、記憶もさだかでないモデルの誘いにのって、深夜近い時刻に目黒までのこのこでかけていく自分の姿を、この「快楽遺書」に、さぞかし自慢げに書いたことであろう。

木村荘八描く「酉の市」の絵ハガキを送ってくれた顔も名前も忘れてしまったモデルに会いに、タクシーを走らせ、女と朝まですごしたことを書くだろう。

たとえ行かなくても、行ったことにして書くだろう。「濡木痴夢男の猥褻快楽遺書」らしく精いっぱい虚勢を張って、いかにも親密な時をすごしたように、おもしろおかしく書いたであろう。

だが、もう書けない。
なにしろ、八十三歳である。

たとえフィクションとしても、女とのことを書くには、並ならぬ気力と体力を必要とするのだ。フィクションというのは、体力勝負だ。

その体力が、もうない。なにしろ八十三である。なさけないが、実際にやったことしか書けない。実際には、もうろくなことしかできない。

などといくじのないことを書いていたら、八十歳の三浦雄一郎が、エベレスト(八、八四八メートル)の登頂を達成したというニュース。

フーン、えらいもんだなあ。

やっぱり私も、夜十一時をすぎていようが、ベッドにもぐりこんでいようが、誘われたらすぐに女のところへ飛んでいくべきだろうか。そして、無事に登頂したあとで、

「がんばりました。でも、これ以上ないほど疲れている」

なんて言ってみようか。

(続く)

『濡木痴夢男の秘蔵緊縛コレクション1「悲願」(不二企画)


品番:KC-01
発売:2010年06月24日
収録時間:91分
販売元:不二企画

メーカーサイトで作品詳細を確認・購入する>>>こちら

『濡木痴夢男の秘蔵緊縛コレクション2「熱祷」(不二企画)


品番:KC-02
発売:2010年09月02日
収録時間:87分
販売元:不二企画

メーカーサイトで作品詳細を確認・購入する>>>こちら

関連リンク

緊美研.com

濡木痴夢男のおしゃべり芝居

風俗資料館

nurekiplof.jpg
濡木痴夢男 1930年、東京都生まれ。SM雑誌『裏窓』『サスペンス・マガジン』の編集長を務めるかたわら、『奇譚クラブ』他三十数誌に小説を発表。1985年に「緊縛美研究会」を発足し、ビデオ製作や『日本緊縛写真史』(自由国民社)の監修にあたる。著書多数。近著に『緊縛☆命あるかぎり』(河出文庫)。
 |