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珍吉の身の上話(語り・珍吉)

夫婦揃ってこんな浅ましい身の上にされたのは、確かに僕のせいです。辱められて鞭打たれるのは身から出たサビと諦めるほかありません。でも、二人一緒に責められながら、妻にまで軽蔑され、愛情のうせた冷たい目で見られるのは本当に辛いのです。スッパダカの体を寄せ合って、責められるのも弄られるのも二人一緒と、心で慰め合い、目で励まし合えるのならば、こんな惨めな毎日だって強く耐えていけると思うのに......。

でも、それもこれも、僕の世間知らずの甲斐性なしが原因なのです。今さらながら、心から妻を愛していることに気づきました。もう間に合わないのですが......。

こんな哀れな奴隷暮らしから、僕だけ逃げ出そうと思えば可能なのです。彼は僕を追いかけたりはしないでしょう。でも妻をこの地獄(妻が自分で地獄だと思っているかどうか、僕には判りませんが)に一人残して行く気にはなれないのです。それが僕に残された唯一の贖罪と愛情なのです。

妻がHのところへ返済の猶予を頼みに行き、その結果倒産は免れました。でもHは妻を質に取ると云い、彼女はそれきり帰って来ませんでした。僕はHのところへ、妻を解放しろと談判に行ったのです。妻と彼の間にどんな話があったか知りませんが、今の世の中に人間を質に取るなんてことが許されるはずはないと云うつもりでした。

Hは子供の頃から知っていました。優等生でスポーツも万能の僕に比べて、小狡くてネチネチした性格で、皆に嫌われていたHなんか、歯牙にもかけない存在のつもりだったのです。

彼の家で待っていると、彼ではなく、目つきが鋭くたくましい男が二人部屋に入ってきました。そして物も云わずに僕を押さえつけ、いきなり後ろ手に手錠を嵌めたのです。

口には大きな鉄の玉を押し込まれて、言葉も云えなくなりました。そうしておいて男たちは、あろうとこか、手荒に僕のズボンを脱がせました。そして、うろたえもがく僕の腰からパンツをまで引き下ろしたのです。

男の持ち物、股間のチンチンまで丸出しにさせられた哀れな姿で、床に引き据えられた僕の前に、Hが妻を連れて現われました。その妻を見た時の衝撃は、今でも忘れられません。

彼女は首輪をしているだけの、一糸まとわぬスッパダカでした。そして、犬のように四ツン這いにさせられ、首輪の曳き紐をHが握っているのです。





「ウーウー」と呻き悶える僕の声に、僕を見た彼女の顔は、死ぬまで忘れないでしょう。チンポ丸出しで押さえつけられている僕の姿に驚くでもなく、スッパダカで四つん這いにされている自分の姿を恥ずかしがるでもなく、無表情に僕を見、ソファに腰掛けたHに曳き紐を引かれて命令されると、彼の足元に、スッパダカのまま犬のお座りの姿勢になったのです。

久しぶりに見る妻の全裸。豊かな乳房も、最近少し肉がついたと嘆いていた腹も、人一倍大きなお尻も、全部スッポンポンの丸出しでした。ほかの男もいる前で! 膝を開いて座っているので、真正面の僕から丸見えの下腹部を見て仰天しました。

そこには当然彼女にもあった大人の印のヘアが、全くなくなってツルツルなのです。

剃毛! 彼女がどんな姿勢で、どんな気持ちで、その恥辱の処置を受けたのかと思うと、身を切られる思いでした。さらに剃られたところを人前に晒して、女体を何もかも弄られる身だと、自分の体で云わされているのです。

Hが鋭い声で命令しました。妻は従順に体を向けて、彼の前に跪きます。彼がズボンの前を開いて......。

「ウグーッ、ググーッ、グムムムム!(やめろ! やめるんだ! やめてくれ!)」

僕の悲痛な叫びは何の効果もなく、僕の妻は、他の男の股間に口を寄せてそのペニスを口に銜え、汚辱の奉仕をさせられているのです。しかも、スッパダカのお尻を真っすぐこちらへ向けているので、彼女のお尻の谷間が丸見え。そこに当然ある女の箇所が、ヌメヌメと濡れ光って蠢いて......。明らかに彼女は、その汚辱の奉仕を、嫌々ではなく喜んでして、そのことに欲情しているのです。

タップリとしゃぶらせて、天を向いて屹立したものを僕に見せつけながら、Hは妻を仰向けに押し倒し、無造作に彼女を貫きました。目をつぶっても、耳はふさげません。彼女の淫らな喘ぎ、切ない声、そして......ついチラと見てしまった彼女の姿。僕の妻は、四足で他の男にしがみつき、地獄の歓喜にあられもなく腰を振り、のけぞって、悲しい声を張り上げていました。

凌辱はそれで終わらなかったのです。Hは、まだ喘いでいる妻、それを見せられている僕に目をくれずに、妻を、私を捕らえている二人の男に下げ渡したのです。妻が、抵抗もせずに順番に体を弄ばれている姿を見て、私は理解しました。彼女はHの情婦にされたのではなく、この一カ月余り、ただの性交奴隷として扱われていたのです。

勝気でブライトの高い彼女がそれに耐えるには、夫の僕という存在を否定するしかなかったのだろうと思います。思えば、資金繰りを始め商売の厄介ごとは全部彼女に押し付け、僕は海外ファッションがどうの、トレンドがどうのと格好いいことだけを追ってきました。その結果がこれだったのです。

チンチン丸出しで縛られた哀れな姿が、僕の行くべき道を示している、そう思ったのです。

M市一番の老舗洋品店丸屋は、表面上あまり変わりなく、商店街の中心に広い店舗を構えています。でも、ブランド物のスーツをりゅうと着こなしていた社長が、汚い作業衣で店の内外の掃除をしていて、目付きの鋭い男やケバイ女が店を仕切っています。才色兼備、実質経営者といわれた奥様の姿は見えません。それを聞かれると社長は、

「イヤ、元気でいますよ」

そう答えるだけで、逃げるように奥へ入ってしまいます。その奥様が、首輪を嵌められた牝犬奴隷として、スッパダカで奥に飼われており、社長も、店が閉まればすぐに、作業衣を脱がされてスッパダカにされ(作業衣の下にはシャツもパンツも着ていないのです)、チンチン丸出しの珍吉と呼ばれ、罵られ、鞭打たれ、辱められながら、部屋から浴室トイレの掃除に追い使われた挙句、鍵付きの首輪と鎖で倉庫に繋がれて眠る、そんなことは、町のだれも知らないのです。


夫婦奴隷(引き続き、語り・珍吉)

チンポ奴隷珍吉の私は、名前通りチンチン丸出しのスッパダカで首環と手枷を嵌められ、意地悪な女中に鞭で裸の尻をビシビシ叩かれながら、廊下磨きをさせられていました。廊下の角から男の使用人が出てきて、私を見ます。

「オウ珍吉。いつもながらチンポも金玉も丸出しで、いいザマだな。お前の会いたいヤツに会わせてやろう。ホラ、来るんだ!」

手にした曳き紐をグイと引くと、角の先に手を縮めていた白い物が、床を這ってヨタヨタと出て来ました。思わず顔を合わせてしまって、私たちは目を背けました。

惨めさ恥ずかしさで、顔がカッと熱くなります。白いものはスッパダカの女体。畜生名を「万子」と呼ばれている牝奴隷の元私の妻でした。

畜生奴隷の当然の姿。糸一本許されない全裸で、家畜の印の首環を嵌められています。両手に手枷、そして哀れにも、立つことが出来ないよう、足枷と腰枷を短い鎖でつながれているのです。立つことを許されない彼女は、ここまで首環で曳かれて、文字通り犬のように四ツ足で這ってきたのです。胸の乳房を豊かなヒップも、何一つ覆う物がないスッパダカで......。





「どうした。元は夫婦だった仲だろう。おはようございますとか、お元気ですかとか、挨拶したらどうだ。ハハハ、二匹とも轡を噛まされてウンともスンとも言えねぇか。哀れなもんだ。元夫婦が、チンポもマンコも丸出しでご対面だ。ヤリてぇかも知れねぇが、お前たちをヤラせるわけにはいかねえ。お前たち畜生奴隷の体は社長の持ち物だから、お前たちの勝手にはさせられねぇんだ。万子は今から社長の御用だ。社長のチンポをオシャブリさせて頂いて、お気に入ったら嵌めて頂けるだろう。楽しみにしてろ」
「あんた。珍吉をからかっていないで、早く万子を連れていかないと、社長に怒られるよ。珍吉! ボンヤりしていないで、さっさと廊下磨きをおやり! まだ便所掃除も風呂場の掃除も残っているんだよ」

ビシーッ。彼女の手の鞭が私の裸の尻に炸裂して、私は元妻の見ている前で、

「ギャッ!」

大きな声で喚いて、丸出しのオチンチンを振り立てて、飛び上がったのです。

「フフフ、そら万子。行くぞ」

首環を引かれて、彼女はお尻を振りながらヨタヨタと這って行きました。チラと見てしまった彼女の後ろ姿、四ツン這いで高く上げた尻の谷間に、ヌメヌメした「彼女の名前」が濡れ光って見えました。そこを隠す術もなく、彼女はこれから汚辱のお勤めをするために、スッパダカの四ツン這いで這っていかなればならないのです。


人妻念仏講/輪姦(語り・万子)

「ハッハッハッ、チンポ丸出しで縛られたね、旦那。いい格好だよ。この通り奥さんは、一足お先にスッポンポンになって後ろ手に縛られてる。まだまだどうして、残りの色香があるハダカだよ。もちろん体の線は、若い娘のようにはいかないが、それも熟女の風情ってやつだ。恥ずかしがって、こうして腰をくねらせるところなんぞは、なかなかの色気だ。皆で散々楽しんだよ。
さて、これから俺たち皆で念仏講だ。輪姦のことさ。奥さんを皆でマワして、泣き顔・泣き声とマンコの味を楽しもうという趣向さ。せっかくのいい見世物だ。旦那にも見せてやらなきゃってことで、来て頂いたわけだ。断わっておくがあんたにはやらせないよ。あんたは見ているだけだ。そこに座って、奥さんが俺たちにハメられてプリプリとあの尻を振り、「イイワ、イイ。イク、イク」とヨガリ声をあげながら極楽往生するのを、そのチンポをオッ勃てながら見ているんだ。オイ、旦那をその柱に繋いでおけ。奥さんの晴れ姿を見学するんだ、チャンと正座しねえか。さて一番くじはだれだ? H公? 相変わらずくじ運のいいヤツだな。さあ、ホンバンショーの始まり始まり!」
「ウグーッ、ウウウーッ(やめろ! やめてくれーっ!)」
「ウウウ、ウウッ、ウウッ、ウウーッ(お願い許して。せめて別の部屋でシテ。この人の前ではイヤ!)」
「フフフ、嫌々と云いながらズッポリ銜え込んだじゃねえか。ホホウ、初手から騎乗位か。それが一番、奥さんが腰を振るのが見えるからな。奥さんの口だけ解いてやれ。いい声を聞かせてもらおう」
「アアッ、やめて。アアーッ、アアーッ、どうしよう、声が出ちゃう。お願い、口を括って!」
「フフフ、遠慮はいらねぇ、いい声を旦那にもたっぷり聞かせてやりな。奥さん、こいつのチンポは俺たちの中でも一番の逸物だ。味はどうだい。フフフ。プリプリケツを振って、たまらねえようだな」
「アアッ、大きいッ。ダメッ、どうしよう、ヨクなってきちゃった。貴方、ご免なさい。アアッ、イクッ、私イクッ、アーッ、イクーッ、気持ちイイッ、イクイクイク、アーッ!」
「ハハハ、さっそくご昇天だ。奥さんも好き物だねえ。まだまだ次が待ってる。腰が抜けるまでイッてもらおう。旦那もあんたのヨガリ声で兆してオッ勃ててるが、残念ながら旦那は出番なしだ。さあ、次!」

バダカにされて縛られた女は、何をされてもどうしようもないのだ、ということを、骨身にしみて悟らされた長い長い夜でした。男たちの指と舌で弄り回され、ヘンな薬まで使われた私は、頭の芯まで狂わされていました。一度イカされて声を立ててしまえば、堤防は決壊。もう止めようがなかったのです。

腹を抱え、指差して笑い囃す男たちばかりか、夫まで見ている前で、私は、あられもない声と、自分が知っていることさえ信じ難い卑猥な言葉を口から絞られていました。白目を剥き、泡を吹き、剥き出しのアソコもお乳も振り立て、最後は腰が抜け失神するまで......それを見せられ、男たちにチンチンをしごき立てられた夫も、何度も男の恥液を絞られていました。

私たちは、彼らに嬲られて完全に敗北落城したのです。

「アア、またするんですか。アウッ、お、大きい! アアーッ、アーッ、ダメ、またイキそう。どうしよう、アーッ、イクッ、私イクッ、アーッ、イクッ。イク、イクイクッ、モウ死ぬーッ、イクーッ、気持ちイイッ」

縄さえ解かれていない私は、ハダカのお腹に男を乗せて、その腰に両足を絡め、裸のお尻を振っていました。

(続く)

浜不二夫
異端の作家。インテリジェンス+イマジネーション+ユーモアで描く羞美の世界は甘く、厳しく、エロティック。
「 悪者に捕らわれた女性は、白馬の騎士に助けてもらえますが、罪を償う女囚は誰にも助けてもらえません。刑罰として自由を奪われ、羞恥心が許されない女性の絶望と屈辱を描きたかったのです。死刑の代わりに奴隷刑を採用した社会も書いてみたいのですが――」(「女囚くみ子」について)
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15.12.18更新 | あぶらいふ  >  珍太調教
作=浜不二夫 |