THE ABLIFE January 2016
浜不二夫式・常識ある大人の為の肉筆紙芝居 第5弾
あるお店でのアブノーマルな体験をきっかけにディープな変態快楽に溺れこんでいく青年・珍太。悪夢とも淫夢ともつかないその世界で、珍太が最後に見る光景とは......。「女囚くみ子」シリーズの浜不二夫氏が描く大人に向けた紙芝居。「珍太、お前は今日もお給仕係だよ。ショーに出て責められて、ヒイヒイと泣きたんいだろうけど、今日もゲストの奴隷が来る。フフフ、羨ましいかい。そういえば尻の鞭痕がずいぶん薄くなったね。ショーの後で新しい鞭痕をタップリ付けてあげるから、それまでお待ち」
首輪だけのスッパダカで、手伽を嵌められている私を立たせ、丸出しのオチンチンに曳き紐を縛り付けながら、ママがからかいます。グイと紐を締め上げられて仰け反りました。羨ましくなんかありません、ホッしているのですが、チョッピリ物足りない気分も......なぜなのでしようか。
「今日来る奴隷二匹も、牡牝の番い(つがい)だよ。本物の看守さんが連れてくる、本物の囚人だそうだ。もちろん、もうご放免になっているんだが、刑務所で責められて『お神楽持ち(被虐性色情狂=マゾ)』になっちゃって、釈放後も看守さんたちの奴隷として責めて頂いているんだってさ。今日はうちへ出張使役に来るわけだ。看守さんたちは手荒だがら、徹底的にヤラレてギャアギャア泣くらしいよ。楽しみだね」
聞くだけで可哀相になります。
玄関のチャイムが鳴りました。ママの鋭い目に促されてお出迎えに出ます。スッパダカでチンチンに紐を付けられている姿をお客様の目に晒す恥ずかしさに、顔がカッと熱くなります。
ドアを開けた途端、目に入ったのは赤黒い囚衣姿で後ろ手に縛られた男女の哀れな姿でした。縄尻を男女の看守さんに取られて、あごが胸に食い込むほどにうなだれています。顔を隠すことも出来ずに、この姿で街を歩かされて来たのです。どんなに惨めで辛かったことか。
看守さんは私服ですが、衿に看守の記章が光っています。見た人は、看守さんが懲役囚を護送連行して行くのだと思うでしよう。周り中から浴びせられる哀れみと蔑みの視線。身を切られる気持だったと思います。
囚人経験者だということですが、罪を償い終っても、一生こうして縛られて、人前に恥を晒させられるのです。可哀相に......でも、二人も、チンチン丸出しで首輪を嵌められている私の姿をチラと見て目を背けました。同じような分際ですが、スッパダカの私は、囚衣を着た二人に同情されたのです。
看守さんは、二人を板敷きの廊下に正座させ、部屋のソファで休憩なさいます。
「マアマア、先生方。ご遠路有難うございます」
ママがにこやかにご挨拶に出、私が冷たい飲み物を運びます。チンチン丸出しの私を見て女看守がゲラゲラ笑います。下品な女! 板の間に正座した二人は、後ろ手の縄も解かれず、水一杯さえ与えられません。
「ウム、刑務官の仕事というものは、塀の中で行なわれるので、なかなか世間の理解が得られない。私たちが、いかに厳しく、しかも温情をもって、囚人どもの悔悟更正を促しているか、正しく知らせるために来たわけだ。私の裁量で来たので特に上には知らせていない。その点、よろしく」
「判っておりますとも。先生方のお仕事外のご協力。お礼のほうもそのつもりで考えております」
「ハハハ、刑期満了後もこいつらの躾を続けておるので、その費用もかかる。まあ、よろしく」
「看守様たちは、極悪非道な懲役囚をも、厳しく躾け導いて真人間に更正させるのです。刑務所での厳しい躾・訓練の有様を、今日は一部見せて頂いて社会勉強をしましょう。躾を受けるのは、男女の少年刑務所で服役していた元懲役囚です。自堕落に暮らして罪を犯した者も、躾けられれば、こう従順になるのです」
残酷な紹介。看守さんに腰縄を取られて入って来た赤い着物の二人は、いかにも囚人らしい手錠腰縄姿にされていました。
見物するお客様の前に、手首に嵌められた手錠を晒して、うなだれて立ちます。
「申告!」
男性看守の短く、鋭い声の命令が飛びます。
「少年懲役囚65号、護送して頂いて参りました。戒具および身体に異常ありません!」
目一杯の大声で男囚が叫びました。名前の代わりに囚人番号、体より戒具の状況が先なのです。続いて、
「女子少年囚13号、同じく護送して頂いて参りました。戒具および身体に異常ありません!」
ピンと張った、澄んで綺麗な声でした。これが云えるようになるまで、どれだけビンタを取られたことか。
「解錠! 手を出せ!」
二人は、それぞれの看守さんに、手錠の手を腰縄が許す限り差し出して手錠を外してもらい、「有難うございます!」と合唱します。手首の手錠の痕をさする暇さえ与えず、さらに恐ろしい命令が飛びました。
「脱衣!」
二人は、ためらうことも許されず、大急ぎで赤黒いブザマな囚衣を脱ぐのでした。囚人時代、そして今でも、命令実行が少しでも遅れれば厳しい鞭を浴びて躾けられた、哀しい従順さでした。
囚衣の下に着ているのは、男女ともに、囚衣と同じ赤黒い三角形の布の頂点に細い紐が付いた、小さな懲役褌だけです。男囚のチンチンはほとんどハミ出していますし、女囚は乳房が丸出しでした。そして胸とお尻にクッキリと刷り付けてある番号。男囚は65号、女囚は13号。これが彼らの呼称番号(囚人番号)なのです。
「少年時代に犯罪の芽をつむことが一番大切です。そのために男女とも少年刑務所では、規則に従うことを厳しく躾けています。まず毎朝、この姿で体操と乾布摩擦を行なったあと、団体訓練で規律を守り、他人と協調する精神を養います」
ラジオ体操の音楽がかかり、間隔をとった二人は、大きな動作で体操を始めました。小さな布を紐で吊っただけの懲役褌。女はともかく、男のモノを隠すには小さ過ぎます。たちまちポロリと......。
「アラ、アラ、アラ!」
見物する女性客の大きな声に、ドッと笑いが起きますが、男囚は動作を止めません。体操を途中でやめて褌を直したりしたら、すぐに鞭が飛んでくるのでしょう。男囚は体操が終わっても、チンポを半分覗かせながらキヲツケをしています。布切れが一枚ずつ渡され号令がかかると、二人は大きく足を開いて「イッチニッ、イッチニッ」と大きな声で掛け声をかけながら、布で体をこするのです。
足を開いたので、男囚の褌は完全に役に立たなくなりました。男囚の股間でアレがブラブラ、女囚の胸で豊かな乳房がプリプリ。しかし彼らは、ソコを隠すことも許されずに、大声で掛け声をかけながら体をこするのでした。
乾布摩擦が終ってようやく、
「65号! 許可する。褌を直せ!」
「有難うございます! 65号、褌を直します!」
「アラ、残念」
男性のチンコが大好きなママの大きな声に、またドッと笑いが沸きます。ママのスケベ。
「なあに、じきにまたご覧に入れますよ」
男性看守の意外にもおどけた声に、また笑いが起きます。笑わなかったのは男女の囚人と私だけでした。
「団体訓練、用意!」
看守さんの命令で、囚人二人は、大急ぎで一列縦隊に並びます。女囚が前、男囚が後ろでした。
「今日はその場で足踏みだ。前へー、進め!」
「イッチ、ニッ! イッチ、ニッ!」
看守さんの号令一下、二人の囚人は、ありったけの声で掛け声をかけながら、大きく両手を振り、膝を高く上げて行進(今は足踏み)を始めました。
「膝をもっと上げて、キビキビ動け! 声が小さい!」
二人の元少年少女囚の脇に立った男性看守が、厳しい叱声を浴びせながら、二人の剥き出しの太腿やお尻にビシビシと竹鞭を与えます。鞭を浴びても、二人は動作を止めることなく、大きな掛け声をかけながら行進を続けます。受刑者時代にこの動作を繰り返し訓練されて、どうしたらいいか、どうしてはいけないかを、シッカリ体に叩き込まれていることが判ります。
「毎朝の体操に始まるこの日課は、少年囚・女子少年囚に一番欠けている、規則正しい生活をすることと、規律に従って行動するということを、こいつらの体に教え込む訓練です。最初はチンタラして動かなかったこいつらも、命令と鞭で体に教え込めば、このように規律と命令に従うことが出来るようになるのです」
女性看守の説明でした。
「こいつら」という表現が、看守たちの囚人に対する姿勢を表わしています。その時男性看守が、足踏みをしている男囚65号の後ろに近付くと、ママにニヤリと笑いかけながら、手を延ばして65号の腰の後ろの褌の紐を解いでしまったのです。紐で吊っただけの褌です。たちまち彼の恥部を覆っていた、たった一枚の布はハラリと足元に落ちてしまい、足踏みをする彼の股間には若々しいオチンチンがブラブラ揺れていました。
キャアキャア喜ぶママを始め、お客様全員が笑い転げる前で、彼は動作を止めることもなくシッカリと前を見据えて、大きな掛け声をかけながら恥辱の足踏みを続けるのでした。動きを止めたら罰を受けるのです。こんな辱めをしょっちゅう加えられて、哀しく諦めている姿でした。
彼の前で足踏みをする女囚13号にも、後ろで何かが起こっていると判るでしょうが、チラとも振り返ることなく(そんなことをしたら、たちまち懲罰を食らうのでしょう)高い澄んだ声で掛け声をかけながら、足踏みを続けています。胸で乳房がユサユサ。後ろは褌の紐だけですから、丸見えのお尻がプリプリ揺れて、スッパダカの男囚とほとんど変わりがない恥ずかしい姿でした。
10分余りも恥辱の行進が続き、やっと、
「全隊、とまれ!」
「イッチ、ニッ!」
声とともに、男女の囚人は荒い息を吐きながら停止し、キヲツケの姿勢になりました。
「裸身捜検!」
二人の顔が見る見る真っ赤になり、女囚が小さく吐息を洩らしました。それほど辛い命令なのでしょうが、女囚の手は遅滞なく後ろへ回り、自分の懲役褌の尻の紐を解いています。
彼女の股間を覆う最後の布がハラリと下に落ちました。男囚はすでにスッパダカなのです。男女二人の元囚人は、今日のショーのスタッフや私たち奴隷仲間まで見ている前で一糸纏わぬスッパダカになっていました。両手は脇で伸ばしたキヲツケの姿勢。手で前を押さえることさえ許されないのです。
男囚はチンチンが丸見え。女囚もおヘソの下の毛まで丸出しでした。男性看守が説明します。
「こいつらは懲役囚ですから、規則に基づき、必要に応じて、こうして全裸にして身体検査を行ないます。危険物、禁制品の居房への持ち込みを防ぐためです。こいつらは手癖が悪くて、ちょっと目を離すと、工場作業に使う工具や刃物、事務所のタバコ・マッチから現金まで、くすねて居房に持ち込もうとするのです。日常の使役から居房へ戻す時には、大勢を短時間で検査する必要上、看守の前で全裸で規定の動作をさせて検査します。通称カンカン踊りと呼ばれる動作をご覧に入れます」
「帰房検査! 13号からだ。始め!」
女性看守の命令で、女囚がスッパダカのまま、椅子に掛けている女性看守の前に立ちました。
「13号、丸矢くみ子! 帰房検査お願いします!」
ビックリするほどの大声で屈辱の検査を「お願い」した女囚は、スッパダカのまま両手を上げて中途半端なバンザイをし、お股を開いて哀れな中腰になりました。当然股間まで、私たちからも丸見えになります。
「呼称番号と名前を云わせることで口の中。両手を上げて脇の下。足を開かせて股間と、物を隠せる場所を全部一度に検査出来る、たいへん合理的な検査姿勢です。足の裏を見せろ!」
命令された女囚は、「合理的な検査姿勢」のまま片足を上げ、足の裏を看守に向けてトントンと片足跳びをします。お股の間のオンナの箇所が丸見えになります。さらに命令され、足を替えてもう一度、見るも哀れな姿勢をさせられて......。
「こうすれば、何かをマンコの中に隠していても、すぐにポロリと飛び出すわけです。ヨシ! 次!」
「有難うございました!」
顔を真っ赤にした女囚がお礼を申し上げて元の位置に戻ると、代わって男囚が皆の前に立たされます。バンザイ中腰で名前を叫び、片足を高く上げて片足跳びをすると、股間のオチンチンが右に左にブラブラと......。
「キャア、素敵!」
チンコ大好きなママがキャアキャア騒ぐので、お客様は大爆笑でした。私はとても笑えませんでした。私もしょっちゅう、同じような浅ましいことをさせられているのですから。
男囚も、恥辱の検査のお礼を申し上げて、元の位置でスッパダカでキヲツケをします。
「ちょっとこの辺で、一息入れさせて頂きます。こいつらは、ここに繋いでおきましょう」
スッパダカの男女の懲役囚を、跪かせて後ろ手に厳しく縛り上げ、床に正座させて縄尻を壁に繋ぎました。看守たちは冷たいビールで喉を潤しますが、渇きに喘いでいる囚人たちには水一杯与えられません。
「さて、では続きをご説明しましょう。こいつら癖の悪い懲役囚を、事故なく矯正・更正させるためには、厳しい規則と取り扱いが不可欠です。特に、出入りの際の身体検査は、危険物、禁制品の持ち込みを防止するために必須のものです。日常の作業の後では、さっきのようにカンカン踊りを踊らせて検査をしますが、刑務所へ最初に入所する時や、何かがあって閉鎖区の外へ出した後では、もっと徹底した身体検査を行なって、万が一にも事故がないように配慮しております。65号! 13号! 裸身捜検用意。回れ、右!」
縄を解かれ、お客様の前にスッパダカでキヲツケをさせられていた囚人二人の顔が火になり、女囚が小さな溜め息を洩らしました。さっきの哀れなカンカン踊りよりも、もっと辛い惨めな扱いがあるのです。しかし厳しく躾けられている二人は、ためらう余地もなく回れ右をして、お客様に剥き出しのお尻を向けました。
囚人たちのハダカのお尻に、赤黒くクッキリと残っている鞭の痕。彼らは、日常にお尻をハダカに剥かれて鞭打たれているのです(私も同じくお尻に鞭痕をつけています)。
「裸身捜検、お願いします!」
屈辱の『お願い』を合唱した二人がとった姿勢! その浅ましさに、お客様はドッとどよめき、私は目を背けました。二人は、一メートル余りも足を開き、上体を前に倒して床に両手を突いて犬のように四ツン這いになったのです。膝をピンと伸ばしていますから、ハダカのお尻が高々と天井を向き、お股の間の、人間の大人なら人に見せてはいけない肛門と男女の性器とが、隅々までクッキリとお客様の目に晒されるのでした。
「この姿勢で、何か隠していないか尻の穴まで検査します。男は尻の穴だけですが、女にはもう一つ、大きなモノが入る穴があります(皆様ご存じの通り、と男性看守が卑猥な笑いを浮かべ、ママがキャアと嬌声をあげました)。この姿勢の良いところは、両方一度に検査が出来、アソコがパックリ口を開けますから、中が探りやすいことです」
二人の看守はゴム手袋を嵌めました。卑猥に説明しながら、看守たちの指が残酷に囚人の肛門を貫きます。
「アウッ!」
こらえ切れない惨めな叫びが生け贄たちの口から飛び出し、哀れに凌辱されたことを公表します。女看守の指は、さらに次の標的にまで侵入して、女囚は「アーッ!」と小さな、しかし悲痛な声を洩らして、死にたいほどの恥辱を味わわされていることを、部屋中の人に知らせるのでした。
「ヨーシ、捜検終了。お前たちが汚した手袋だ。後で洗っておけ!」
地獄の恥辱を味わわせたゴム手袋を投げ渡された二人は、「検査、有難うございました!」と哀れにお礼を合唱して正座の位置に戻ります。
女囚の頬にキラと光った涙。見つかったら懲罰でしょう。
「懲役人の汚いところまでお調べになる、本当に大変なお仕事だと判りました。でも、こうして先生方が献身的にお働きになるからこそ、罪人が立派に更正して、私たちが安心して暮らせるわけでございます」
「イヤア、そう云って頂けると嬉しいのですが、『親の心、子知らず』これほど心を砕いていても、こいつらはすぐ規則違反を起こして、私たちに手間を掛けさせます。この後、懲罰についてご説明しましょう」
女性看守に続けて男性看守が話しだします。
「一般の懲役囚が規則違反をしたときの懲罰は、文通禁止、減食、革手錠を嵌めて懲罰房に正座させる懲罰房入り、などですが、こいつら少年囚には、善悪を体に教え込むのが一番ということで、体罰が許されています。叩くのは尻が一番安全ですから、通常、男女ともに尻をハダカに剥いて鞭を与えます。男囚と女囚は別々に収容しますがら、普通は男女を一緒に懲罰することはないのですが、今日はこういう場所ですから、ちょっと趣向を加えてお楽しみ頂くことにしましょう」
女性看守が二人を曳き出してきました。二人とも、一糸纏わぬスッパダカで後ろ手に縛り上げられていました。二人並べられ、お客様の前に立たされます。
「普通は、後ろ手の縄を天井から吊って動けないようにするのですが、今日は少し変った吊り方をしてみましょう。こいつらは夫婦なのですが、二人ともマゾのお神楽持ち(変態性欲者)なので、あまり夜の夫婦生活をしていないようです。今日はお互いを慰め合わせてやりましょう」
女看守が、女囚のノーズロの足を開かせて、卑猥な股縄を掛けています。女囚は、かすかな声で喘ぎながら切なく悶えています。股縄に長い縄を付け、天井から吊った輪を通した二人の看守は、男囚に「爪先立て!」と命じ、精一杯伸び上がった男囚のチンチンを男性看守がグイと握ると、その縄の先をグルグルと巻き付けて縛り、グイと締め上げました。
こらえ切れずに男囚の口から「アウーッ!」と苦痛の呻きが洩れました。どんなに痛いか判っている私も、思わず声をたて、そして女囚の口からも「アアーッ!」という苦痛の喘ぎが飛び出します。
股縄が吊り上げられ、口にも出せない場所に思い切り食い込んでいるのです。爪先立った彼女が踵を下ろせば、夫が男のダイジな場所の痛さに苦痛の叫びを上げ、彼が身悶えれば、妻が、オンナの秘密の場所を刺激されて切なく喘ぐのです。哀れな夫婦の奴隷は、この上もなく卑猥で残酷な綱引きをさせられるのでした。
二人が屈辱と苦痛に大声で呻き喘ぐのを聞いて、男性看守が「うるさいから、これを銜えさせましょう」と取り出した大きな鉄の玉の嵌口具。銜えさせられた二人の口からは、微かな呻きと涎しか出てこなくなりました。
二人の後ろに、革鞭を持った男女の看守が立って......それからのことは詳しく書けません。私は正視できず、目をつぶって下を向いていたからです。つぶることが出来ない耳に、二人のお尻に弾ける鞭の音と嵌口具でも抑えることが出来ない、くぐもった苦痛の絶叫が聞こえてきて、身に鞭の痛さを覚えている私は、自分が打たれているかのように悶えていました。
鞭打ちの音は終わる時がないかのようでした。何発打たれたのでしょう。縄を解かれた二人は、羞恥の箇所を隠す気力もなく床に倒れていました。やっと水が一杯与えられて気力を取り戻した二人は、平伏して鞭打ちのお礼を申し上げて別室に下がりました。
お客様は大満足でお帰りになり、番いの奴隷は、また「赤い着物」に鞭痕だらけの身を包み、後ろ手に縛られて看守様に曳かれていきました。いつまでこうして辱められるのでしょう。同情する分際ではなく、私も朝の約束通り、ママにタップリと鞭を頂いて、泣き叫びながら新しい鞭痕をお尻に付けて頂いたのです。
(続く)