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夫婦懲役囚 元少女受刑囚13号 長益(旧姓:丸谷)くみ子

私の名前は長益(旧姓:丸谷)くみ子、長益修の妻です。ホホホ、皆さん変な顔をなさいます。修はホモのマゾのはずだと思っていらっしゃるからですね。確かに夫はホモのマゾ男には違いありませんが、男性に責められ犯されるのが一番好きだというだけで、女が嫌いだというわけではありませんから、結婚生活は送れるのです。じゃお前がサドなのかと云われますけど、実は私もマゾ女です。

マニア雑誌の「K」にどなたかが、一緒に暮らすならMどうしが一番いい、と書いておられましたが、その通りだと思います。二人でプレイは出来ませんが、相手の気持は理解出来るし、何より、自分が惨めなのが嬉しいのですから......フフフ、お判りになりませんわね。

私は札付きの不良少女でした。悪い仲間に誘われて(皆云う言い訳です)非行を繰り返し、十五才を最初に少女時代の大半を女子少年刑務所で過ごしたのです。

当時の刑務所の扱いは本当に屈辱的なものでした。まず縄。まだ手錠が十分揃わなかった時代、私たちは縄で手を縛られたのです。初めて逮捕された時、捕縄で前手縛りにされ腰縄を巻かれて、手がオヘソのところで上にも下にも動かない情けなさを知りました(後に手錠を嵌められ、食い込む痛さが少なくて、私は私の手を拘束する道具を発明した人に感謝したのです)。

拘置所や刑務所送りの時には、両手を背中へ回させられて後ろ手に縛られました。胸に縄を掛けられる時、男の看守に役得とばかり散々乳房に触られる嫌らしさ。しかも、今みたいに車が潤沢に使える時代ではなく、後ろ手に縛られたまま街を歩かされ、汽車に乗せられました。

若い娘が高手小手に縛られ、制服の看守に縄尻を取られて連行されるのです。当然人目につき、誰でも罪人の護送と判ります。道でも場でも車中でも、周囲から浴びせられる好奇と軽蔑の視線に、本当に「死にたい」と思う旅でした。





女子少年刑務所に着いてやっと縄を解かれた瞬間、手首をさする暇もなく、地獄の命令。

「身体検査を行なう。着ている物を全部脱げ!」

男の看守さえ見ている前で、ズロースまで脱がされてスッパダカにされ、犬みたいに四ツン這いになって、アソコとお尻の穴を調べられる、惨めさ、恥ずかしさに泣かされました。

当時、「赤い着物を着る」というのが囚人の枕言葉でした。囚人は男女とも、ドス黒い赤茶色の囚衣を着せられたのです。

女子少年刑務所でも官給の囚衣は、胸に大きく囚人番号を書いた赤土色のシャツとダブダブのズロースでした。毎朝の体操では、お洒落に目覚める年頃の娘たちが、ブザマな赤黒いズロース姿で中庭に整列するのです(冬だけ、ヘンな色の体操着の上下が許されます)。

午前中は団体訓練です。二十人余りの少女受刑者が、赤いシャツとズロース姿で縦一列に並び、「イチニッ、イチニッ」と黄色い声を張り上げながら行進するのです。看守が「足を合わせろ! 声が小さい!」と怒鳴りながら、竹鞭で太腿やお尻をピシピシ叩きます。さして痛いわけではありませんが、若い娘が下穿き姿を見られ、鞭で肌を叩かれるのが屈辱的でした。それが刑務所でした。

私の被虐性を目覚めさせ、マゾ女に調教したY看守に出会ったのもここでした。恨んでいるわけではありません。今でも、夫ともども「お世話に」なっているのです。感謝しているといっても嘘ではありません。何もかも知られている恥ずかしさはありますが......表面は決して優しい先生(私たちは看守をこう呼びます)ではなく、むしろ規則に厳格な人でした。ただいつも私の行動に「あれはダメだぞ」とか「あそこは良かった」とか云ってくださるのです。いつも私を見ていてくれる。親にも教師にも感じなかった嬉しさがありました。

そしてある日、私が不注意で作業場の重要な機械を壊したとき、厳罰を主張する他の看守を抑えて、Y先生が一人で、私の説諭と懲戒に当たることを認めさせたのです(多分規定違反だと思います)。いつも懲罰に使われ、懲罰室と呼んでいる洗い場で、コンクリートの床に私を正座させてY先生は云いました。

「13号(私の囚人番号です)、お前がわざとやったんじゃないと俺は信じている。お前は突っ張っているが汚いことをする奴じゃない。しかし事故は重大だ。火災の危険さえあったんだ。懲罰なしで済ますわけにはいかん。可哀相だが、今日はシッカリ泣いてもらわなきゃならん。俺の懲罰だ、素直に受けてくれるな?」

そんな云い方をされたのは生まれて初めてでした。私は思わず涙ぐんで「ハイ......」と答えていました。

部屋の施錠を確認したY先生は、私に向き直ると云いました。

「ヨシ、では懲罰だ。着ている物を脱げ!」

ドキッとしましたが、私は催眠術にかかったように立ち上がり、服に手を掛けていました。ズロース一枚で先生を見ますが、厳しい顔は変わりません。私は目をつぶって最後のズロースに手を掛け、自分で下ろしたのです。

一糸纏わぬスッパダカの私をY先生は捕縄で高手小手に縛り上げ、縄の先を天井から下がっている輪に通してグイグイ引きました。私はほとんど爪先立っていました。高々と宙に晒した丸ハダカの大きなお尻に、先生の振るう革鞭が恐ろしい音を立てて炸裂します。その痛さ!

「ギャーツ」

私はあらん限りの声で喚きました。続いて二発目、三発目! 金切り声で泣き叫びながら、私は気付いていました。スッパダカにされて浅ましく縄で縛られ、女の体の隅々まで見られながら、鞭でお仕置きされて泣き叫ぶ。当然、恥ずかしくて痛くて惨めで辛いのです。でも、心のどこかに「アア、これでいいのだ」という安心感みたいなものがあるのです。

私はこの日、裸にされ、自由を奪われ、いたぶられ、辱められる苦痛と屈辱の裏側に、地獄の悦びを感ずる自分に気付いてしまったのです(Y先生はそれを見抜いていたのです)。

歓喜の声まで交じった私の絶叫は刑務所中に聞こえたようで、受刑者仲間から、「ひどくやられてたね。大丈夫かい?」と心配されました。数日間、先生に懲罰室へ呼ばれ、イソイソとお尻を出してヨードチンキを塗って頂き、薬がしみる痛さにまたギヤアギャアと......。「今日もやられたのかい? Yの奴、鬼だよ」と同情されて、顔が真っ赤になりました。

刑期満了までの間、Y先生は些細な反則を見付けては私を懲罰室に呼び出して、ヒイヒイ泣かせてくださいました。鬼看守に目を付けられて可哀相に、と同情されながら、私は地獄のような天国で過ごしたのです。

辱められ続けた日々(元女子少年院の想い出)




釈放されてすぐY先生に呼ばれ、H看守と長益修に会いました。初対面の席で彼と私の性癖が公表され、先生方の厳しい尋問に、私たちは、顔から火が出る思いをしながら全てを白状させられたのです。

「割れ鍋に綴じ蓋」と申します。恥ずかしい秘密を知られた者どうし、私たちは一緒に暮らすことにしました。住まいはH先生が借りている農家を又借りし、仕事もお二人に世話して頂きました。

私たち前科者が家を借りたり職を探したりするのは大変なのですが、お二人は官員様。田舎では絶大な権威があるのです。暗黙の了解と申しましょうか、言葉で云われなくとも私たちには判っています。私たちはここに夫婦懲役囚として下獄し、お二人に厳しい(嬉しい)懲罰を頂戴しながら終身懲役を勤めるのです。思っただけで胸が高鳴りました。

H先生からお二人の巡視の日が通知されました。早朝から私たちは、家中を磨き上げ、自分の口には入らない食事を作り、自分は入れないお風呂を沸かしました。使役が済むと私たちは、井戸端で全裸になって冷水を浴びて体を洗い、囚衣を身に着けました。

胸に大きく囚人番号を付けた赤土色のランニングシャツと、彼はモッコ褌、私はダブダブのズロース。廃棄処分という名目で持ち出された本物です。乳当てが許されない胸に13の数字。何年もの間、名前の代りに呼ばれた私の囚人番号です。今日私は13号囚に戻るのです。

入り口の土間に正座してお待ちします。おいでになったのがお二人だけではなく、数人のお仲間と、女子刑務所の女看守まで交じっていたのにビックリしましたが、私たちがとやかく云える分際ではありません。

「少年囚65号! 異常ありません!」
「女子少年囚13号! 同じく異常ありません!」

作法通り大声で申告し、土を舐めるように平伏します。

「ヨシ!」

短く云い捨てて皆様お入りになります。

「体操だ、庭に出ろ!」

H先生の命令。夫はモッコ褌一つ、私はズロース一枚。裸足で明るい庭に出ます。

「お前はここに立て。キヲツケ!」

向かい合わせに立たされ、惨めな姿を晒し合いました。

「貴様はこれも要らん」

先生の手が彼の褌に......体を固くしている彼の腰から最後の一枚がアッサリ剥ぎ取られ、男の持ち物が丸出しになりました。女看守がゲラゲラ笑います。私のズロースも?と思いましたが、それはされませんでした。女のズロースを脱がすには、一応理由がいるのです。

体操の後は乾布摩擦。私のムキ出しの乳房がプリプリ、丸出しの彼のアレがブラブラ......恥ずかしくて辛い姿でした。その後は団体訓練です。彼が前、私が後ろで一列になり、

「前へ、進め!」
「イッチニッ、イッチニッ!」

大きな声で叫びながら、私たちは両手を大きく振り、膝を高く上げて行進します。私の目の前で、褌さえ穿いていない彼のお尻がムクムクと律動しています。私からは見えませんが、前から見れば、当然股間にブラブラと......私も乳房丸出しのズロース一枚で歩調を取って歩きました。

脇を歩くH先生は竹鞭を持っています。

「胸を張れ!」

ピシッと乳房の上をぶたれ「ウッ」と呻きました。

「もっと足を高く!」

ピシッ、裸の太腿を叩かれます。

「お前は声が小さい!」

バシーッ、力一杯 のお尻を叩かれて、彼のお尻の肉が痙撃しました。ニヤニヤと見る男女の看守の前に裸で鞭打たれる惨めな姿を晒しながら、私たちはいつまでも歩かされるのでした。  





「全隊、止まれ!」

やっと声がかかって、私たちは息を弾ませながら立ち止まりました。明るい真昼の庭。疎らな生垣の先は一目で見渡せる田圃です。乳房丸出しのズロース一枚が恥ずかしくて身がよじれます。褌さえない彼はもっと辛いでしょう。でも辱めはこれからでした。縁側に看守さんが集まり、その前に立たされます。

「しばらく貴様等を放し飼いにしていたから身体検査だ。足を開いて地面に手をつけ!」

こんな丸見えの場所であの四つん這い検査をやられるのです。目が眩みますが、私たちは躾けられた懲役囚でした。

「65号、身体検査、お願いします!」

大声で叫んだ彼は、足を開いて体を前に倒しました。もう褌も脱いでいるのです。股間にプランと珍棒が見えて女看守がおかしそうに笑い、私は目をそらしました。

ゴム手袋を嵌めて後ろに立ったのはY先生でした。

「男のケツの穴の検査は久しぶりだな」

肛門を指で犯されて彼は悲痛に呻きました。そして哀しいことに、その屈辱の扱いで、彼の珍棒はたちまちムクムクと勃起してしまったのです!

「フン、やっぱりお神楽持ちか」

ニヤリと笑う男たち。腹を抱えて笑い転げる女看守の憎さ。

「私にもやらせてよ。女のマンコは毎日検査してるけど、男のチンポは滅多にやらないからね」

アケスケな女看守の声。汚い物を扱うからとゴム手袋を嵌めるのが屈辱的でした。

「フーン立派にオッ立てたわね」
「そんなにしごいたら出しちゃうぜ。今度俺のを検査してくれよ」
「あんたもケツの穴いじられると勃つの?」
「俺はお神楽持ちじゃないよ」

辱められて浅ましい性癖を公開してしまった彼の顔に、涙が一筋伝わっていました。彼に同情している暇はありません。私もこれからやられるのです。もうズロースを脱いで待たされていました。

「次!」
「じ、13号......身体検査......お願いします」

声がかすれました。地面に四ツン這いになって裸のお尻を突き上げると、お尻の穴と女の大事なところが空を見上げます。股間がホッカリ温かくなり、ソコを太陽が照らしているのが判って顔から火が出ます。耐えきれず、すすり泣きが洩れました。後で叱られます......。

私の膣と肛門を検査したのはH先生と男子刑務所の看守さんでした。めったに見られない女の性器を皆で観賞するのです。こんな姿を外から覗かれたら......辱められて濡れるマゾ女の私でも死ぬ思いでした。

「昼飯にしようぜ。こいつらはその辺に繋いでおこう」

スッパダカで地面に正座させられ、後ろ手に縛られます。久しぶりの高手小手。乳房を締め上げられて喘ぎました。アソコがジンと濡れたのが判ります。恥ずかしい......彼も後ろ手に縛られ、二人一緒に庭木に繋がれて土下座して、一生懸命作った食事を看守様たちが食べ荒らすのを見せられました。





私たちもお腹が空いていますが、水一杯与えられません。その上、私、ご不浄へ行きたくなってきたのです。

「13号、便所へ行きたくあります。お願いします!」  

何度も申告するのですが、聞こえないふり。アアどうしよう......看守様たちはお風呂に入って汗を流します。女看守まで素っ裸で混浴してキャアキャア云っています。嫌ラシイ(私も素っ裸ですが)。看守様たちがゆっくり食事をし、お休みになって休憩時間が終わると、午後の受刑、私たちの苦役がまた始まるのです。

でも私はその前に......。

「どうだ、ゆっくり休んだろう。午後の受刑開始だが、まず懲罰だ。掃除が行き届いていない。昼飯が塩辛かった......オヤ、13号、どうした!」
「も、申し訳ございません。何度もお願いしたのですが......お許しを」
「ホッホッホ、恥知らずに庭でオシッコ垂れたのね」
「マンコの締まりが悪い女だ。その分もタップリ仕置せにゃならんな」
「お許しください、ご勘弁ください。どうぞお慈悲を......」

哀願しながら、私は、縄も解かれずに井戸端へ引立てられ、お尻に水を掛けられました。素っ裸ですから手間はかかりません。

ピシーッ。

ハダカのお尻を革鞭で叩かれ、「ギャッ」と飛び上がりました。粗相をしたのですから仕方ありません。

「懲罰だ。歩け!」

二人一緒に、全裸・後ろ手のまま、家の周りを引き回されました。最初の護送のとき、捕縄で高手小手に縛られて街の中を歩かされたことを思い出します。浅ましい姿を大勢の人にジロジロ見られた惨めさ、恥ずかしさ。でもあの時は、まだ服を着ていたのです。それが今は......腰までハダカの肌に大勢の視線を浴びているような気がして、体の芯がカッと熱くなりました。

部屋へ追い込まれて立たされます。

「まず晒し刑だ」

後ろ手縄に残酷な股縄まで掛けられ、天井から下げた鉄輪を通して結び合わされました。意地悪く、どちらかが爪先立たなければならない長さです。最初は彼が爪先立ってくれましたが、我慢には限界があります。

「許してくれ!」

彼が呻いて踵を下ろすと、私のハダカの股間にグイと縄が食い込んで、「ヒイッ」と泣きながら爪先立ちます。私が我慢し切れずに踵を下ろすと、彼は縛られた珍棒をグイと吊られて「ギャッ」と喚くのです。素っ裸の私たちは、哀れで卑猥な綱引きをさせられ続けました。

「さぁて、準備運動はこのへんでいいだろう。鞭でお前たちをシッカリ躾けてやる。ギャアギャア喚くとうるさいから嵌口具を噛ませたいんだが、さすがに備品を持ち出すわけにはいかなかった。さっき風呂に入る時替えたんだ。これを銜えていろ」

お二人が穿いておられた越中褌。否も応もないのです。私はY先生、彼はH先生の褌を口に押し込まれました。口に縄を巻かれ吐き出せません。鼻孔に広がる臭気。懐かしいとも云えます。私は受刑中何度か、Y先生のアレを銜えたのです(さすがにセックスはされませんでした)。

ハダカのお尻を並べさせられて、H先生とY先主の鞭が交互に炸裂します。一打ちごとに目から火が出て、私たちは死に物狂いで絶叫しました。先生の褌を銜えた口からは、微かな声が洩れるだけでしたが......無我夢中でお尻を振り立て、そのたびに私のムスメと彼の珍棒が痛めつけられ、さらに私たちをヒイヒイ泣かせるのでした。

数十発も打たれて、私たちは尻を赤剥けにして、もう半死半生でした。そして、哀れなお神楽持ちたちは、私はアソコをグッショリ濡らし、彼は縛られた珍棒をビンビンに勃起させてしまったのです。

両先生は、私たちを吊った縄をほどき、後ろ手のまま、彼をうつぶせに、私を仰向けに転がしました。そそり立ったお二人の一物に、彼は菊座、私はムスメを貫かれて、恥辱の姿を満座に晒したのです。今は銜えていたい口の褌を抜き取られて、歓喜の淫語を絶叫した恥ずかしさ。両先生が済まされると他の看守様が私たちを輪姦しました。一人で両方を味わった方もいます。

一番惨めだったのは、女看守までズロースを脱いで彼に跨がったことでした。夫が女の性欲処理の道具に使われたのです。彼にとっても私にとっても、何より辛い辱めでした。

看守様たちが満足されたあと、まだアレを勃起させている(何度か射精させられたのですが)彼を、仰向けの私のハダカのお腹の上に押し伏せました。スッパダカで後ろ手に縛られたまま、私たちは「夫婦生活」を皆様に公開したのです。

卑猥な言葉で笑い囃(はや)され、私はお乳を揉まれ、彼は肛門に指を入れられて嬲られながら二人で腰を振りました。辱められながら、夫は私を優しく愛し、私の中に注ぎ込んでくれたのです。

地獄のパーティは終わりました。皆様、私たちに汚れた珍棒を舐めさせて綺麗にし、帰り支度をなさいます。女看守までアソコを夫に舐めさせています。繁茂した陰毛とブヨブヨの大きなお尻、本当に憎らしいと思うのですが、スッパダカで後ろ手に縛られたままの私にはどうすることも出来ず、それを見ながら私も、私たちを辱めた男性看守の一物を口で舐め清めたのです。

食べ荒らし散らかした部屋はもちろん、スッパダカの私たちを後ろ手に縛った縄さえもそのままに、皆様お帰りになりました。彼は、後ろ手のまま、一時間近くもかかって、口で私の後ろ手の縄を解いたのです。

私たちは、縄で痺れた手足、赤剥けに鞭痕を刻まれたお尻の痛さをこらえながら、夜までかかって家中の後片付けをしました。翌日になっても二人のお尻は真っ赤に腫れ上がって血が滲み、お風呂どころか、私はズロースが穿けず、ノーズロのままお勤めに行くしかありませんでした(彼は褌ですから何とか穿けました)。

その夜、ヨードチンキを買ってきてお互いに塗り合い、痛さに絶叫しました。痛さで彼が勃起し、珍しく「自主的な夫婦生活」。下の私はお尻が痛く、それが良かったりして......やっぱりチョットヘンな、お神楽持ちどうしの性生活でした。

二週間ほどして、また巡視のお知らせがありました。今度はH先生とY先生のお二人だけ。団体訓練では私がズロースを脱がされて前を歩かされました。お尻を竹鞭でピタピタ叩かれながら「ホウ、もう鞭痕が治ったか。若いな」と云われ、お尻丸出しを思い知らされて顔から火かでます。

犬みたいな四ツン這いの身体検査は、何度やらされても涙が出る惨めさでした。午後の懲罰は、前と違って二人別々の部屋でした。といっても間は襖一枚、音は筒抜けです。後ろ手でH先生に曳かれて行く彼が、すれ違う時ソッと肩を私の胸に触れさせて行きました。

「頑張れよ」

無言の激励。夫の愛情が伝わります。でも私は、ここでY先生に責められ犯されるのです。やっと鞭痕が治ったお尻にまた鞭の雨。銜えた先生の褌の奥で絶叫します。タップリ泣かされた後、ズボンを脱いだ先生の前に跪かされて尺八演奏。女子刑務所の懲罰室が思い出されて......アアもうダメです。私だって夫を愛しているのに、こうして先生に責められ辱められると我慢できないのです。

「私はマゾの変態女です。お願いです、メチャメチャにして!」

夫でない男に犯されて、淫らな声でヨガリ泣く私。

「あなた、ご免なさい!」

そして襖の向こうからは夫の苦悶と歓喜の呻きが聞こえます。彼もまた同性におカマを掘られてヨガリ泣く、浅ましい変態男なのです。哀しい変態夫婦。私たちは、一生涯ここでスッバダカで両手を縛られ、ハダカのお尻を鞭で打たれ、二人並べて浅ましく辱められて受刑生活を送る、夫婦終身懲役囚なのです。前世で、どんな罪を私たちは犯したのでしょうか......。

(続く)

浜不二夫
異端の作家。インテリジェンス+イマジネーション+ユーモアで描く羞美の世界は甘く、厳しく、エロティック。
「 悪者に捕らわれた女性は、白馬の騎士に助けてもらえますが、罪を償う女囚は誰にも助けてもらえません。刑罰として自由を奪われ、羞恥心が許されない女性の絶望と屈辱を描きたかったのです。死刑の代わりに奴隷刑を採用した社会も書いてみたいのですが――」(「女囚くみ子」について)
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16.03.18更新 | あぶらいふ  >  珍太調教
作=浜不二夫 |