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(C)2014, Remember Productions Inc. 

WEB SNIPER Cinema Review!!
第72回 ヴェネチア国際映画祭 コンペディション部門正式出品
友人から託された1通の手紙をきっかけに、70年前に自分の家族を殺したナチス兵士への復讐の旅に出る90歳の男・ゼヴ。最愛の妻が死んだことすら覚えていられないほど物忘れがひどくなった彼は、かすな記憶と手紙だけを頼りに真実を追うが......。

公開中
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(C)2014, Remember Productions Inc. 

クリストファー・プラマー演じる主人公の、いかにも老人が持っていそうな形をした、黒いセカンドバックがいいんだよな。プラマーの手は震えていて、逆に一つ一つの動作は丁寧になる。必要なものを出したりしまったりするのに、一生懸命ファスナーを開けたり閉めたりするのが健気でいじらしい。だけどその中に入ってるのは、グロック17と呼ばれる自動拳銃なのだ。
50年前に『サウンド・オブ・ミュージック』(ロバート・ワイズ監督)でナチス旗を破いていた彼が、今回演じるのは90歳のアウシュビッツ収容所の生き残り。主人公は妻の死を機に、偽名で逃亡を続ける元・収容所所長を追って、復讐の旅に出る。ただ者ではなさそうなナチハンター......、ところがそこには一つだけ問題があった。あまりに高齢になった彼はすでにボケ始めており、旅をしながらしょっちゅう自分が何をしに来たか忘れてしまうのだ!

(C)2014, Remember Productions Inc. 

監督は、『スウィートヒアアフター』、『デビルズ・ノット』などのアトム・エゴヤン。硬派かつ一筋縄ではいかないサスペンスを撮ってきた彼らしく、本作もアクロバティックな設定をあくまでシリアスにまとめながら、最後には驚愕のオチが待っていた。
主人公には、密かに復讐の旅をサポートしてくれる、車椅子の元・収容所仲間がいる(マーティン・ランドー)。一緒に暮らしていた老人ホームを抜け出す日に、彼は全てをまとめた文章を渡してくれた。毎朝目を覚ますたびにプラマーはそれを読んで、自分の使命を思い出す。
一方で、プラマーには息子(ヘンリー・チェニー)もいる。彼は老人ホームを突然抜け出した父親の安否に気を揉み、警察に捜索届けを出す。その捜索を逃れつつ、ボケたナチハンターは、はたしてナチス逃亡犯にたどり着けるのか?と映画は進んでいく。

(C)2014, Remember Productions Inc. 

主人公が90歳なら、訪ねて行くナチス疑惑の男たちも当然高齢者ばかり。プラマーが住所を訪ねると、まず最初に出てくるのは老人ホームの受付とか、探してる相手の娘や孫だったりする。そこでまずは「彼の古い友人です」とか言って案内を頼む、スーツを着てあくまで紳士的に振る舞うクリストファー・プラマーがいい。そしていざ二人きりになると、分かってるよな的な雰囲気と、いつか来ると思っていたよ的雰囲気が発生したりして、ここらへん時代劇の仇討ちものと通じるものがある。
もちろん主人公は旅の途中、出入国管理官や、ホテルの従業員や、偶然居合わせた少女など、若い人間たちにも出会う。しかし彼らはみんな秘密からは遠ざけられていて、ほぼ蚊帳の外の存在だ。この映画では老人だけが住む世界が、現代の奥にもう一枚隠されている。

そんな「老人もの」である本作の一つの見所は、老人の中から突然、埋まっている過去が顔を出してくる瞬間ではないだろうか。訪ねて行く老人たちも娘たちの前ではヨボヨボじいさんでしかないのに、主人公が過去の話を始めると急に目がギラッとしたりする。一方の主人公も手が震えているわりに、銃の扱いがめちゃくちゃうまくて、やるときはやっちゃいます感がすごい。主人公は、同時にただの老人としても描かれ、ある場面ではピンチになりアワアワと頼りなく慌てだす。この強さと弱さの共存したヒーロー像には『キック・アス』(マシュー・ヴォーン監督)の少女刺客、クロエ・モレッツの脆さを思い出した。
そしてもうひとつクリストファー・プラマーのなかに埋まっているのがピアノだ。ボケている彼がピアノを前にすると見事な演奏を始める、その素晴らしさ。やはりそこから彼の過ごした時間が漂ってくるようで、グッとくる。

(C)2014, Remember Productions Inc. 

ボケたヒーローというキャラクターは、同じく今年の公開の『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』(ビル・コンドン監督)でも扱われていた。この映画は主人公のホームズが93歳を迎え、自らの消えて行く記憶と戦うという内容だ。2017年に公開が予定されているヒーロー映画、ウルヴァリン・シリーズの最新作『ローガン』も、やはりウルヴァリンが、歳をとり身体の衰えたヒーローとして苦悩するという設定になっている。この「ヒーロー映画で老いや衰えを描く」というトレンド、始まりは2008年に19年ぶりに製作された『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』(スティーヴン・スピルバーグ監督)の、主人公ハリソン・フォードによる「よろよろしたアクション」あたりではないかと思うのだがどうだろうか。
しかし、本作はその衰えが、アクションではなく脳に及んだ点で、『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』と並んで新しい。2016年は映画ヒーローがボケ始めた記念すべき年として、記憶されるにちがいない!

(C)2014, Remember Productions Inc. 

文=ターHELL穴トミヤ

70年前、家族を殺したナチスを探せ。
容疑者は4人。手がかりは1通の手紙のみ。


『手紙は憶えている』
公開中

(C)2014, Remember Productions Inc. 
原題=『Remember』
監督=アトム・エゴヤン
出演=クリストファー・プラマー、ブルーノ・ガンツ、ユルゲン・プルホノフ、ハインツ・リーフェン、ヘンリー・ツェニー、ディーン・ノリス、マーティン・ランドー
配給=アスミック・エース

2015年│カナダ・ドイツ合作│95分

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映画『手紙は憶えている』公式サイト

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ターHELL 穴トミヤ  ライター。マイノリティー・リポーター。ヒーマニスト。PARTYでPARTY中に新聞を出してしまう「フロアー新聞」編集部を主催(1人)。他にミニコミ「気刊ソーサー」を制作しつつヒーマニティー溢れる毎日を送っている。
http://sites.google.com/site/tahellanatomiya/
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