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(C)Solair films-Tarantula-CJSC CTC Network-Tous droits

WEB SNIPER Cinema Review!!
70年代ディストピアSFの遺伝子を受け継いだ近未来SF
近未来。人肉加工工場で働く母に自殺された一人息子のフィリップは、彼と似た境遇にある孤児たちを集めた施設へ送られる。フィリップはそこで少女マリーと出会い、やがて人間が「社畜」と「家畜」に分類された不条理な社会に参加していく――。フランスの新鋭ジャン=バティスト・レオネッティ監督が放つダークな味わいのSF作品。

シアター・イメージフォーラムにて公開中、ほか全国順次公開
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弱肉強食の超管理社会。死んだ人間には食用としての未来が待っている! 「精神的暴力の提示」を理由にフランス本国ではR16指定を受けたという、恐怖のディストピア映画が登場した!
とくればこりゃもう、ミンチシーンバリバリ、絶叫しまくりのスプラッタームービーなのかなーと思うんですが、本作そうじゃない。むしろ常にドローンミュージックか、エレベーターミュージック(スーパーとかでかかってそうな奴)しか聴こえてこず、みんなスーツを着ていて、特に誰も叫ばず、血もほとんど出てこないという、非常に抑制の利いた映画なのでした。

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冒頭、寓話とともに映る、シロクマをくわえたシロクマの凄惨さ。思わせぶりなだけ?! それとも、すげー芸術的な大作なのかも!?と期待は膨らむんですが、いざ映画が始まると、いつまで経ってもなにが起きてるのか分からない。全体がなかなか見えてこずに、でも明らかに何かが起こっている、このじわじわ感はおもしろい。
ディストピアといえば待ってましたの団地が登場し、広場のスピーカーからは、「今夜、子供をつくっては?」「ジャンとフランソワーズが、トトを生みました」などと人を促す文句が定期的に流れてくる。いやな気分が盛り上がったところで、主人公の母親が自殺! 絶望した主人公もまた自殺を図り、しかし1人の少女に救われます。その結果、彼は矯正施設のような場所でゲームに参加させられることになる。

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このゲームがうまい作りになっていて、つまり最悪なんですが、カレ・ブランの社会のみごとな要約になっているんですね。これぞまさに教育! 3分間で鮮やかに示されるのは 、「他人と繋がることはあきらめろ」というメッセージ。このゲームを考えついた人は頭がいい、まちがいなく出世しますよ!(ナチスで!) このとき暴力が、一段づつ弱い人間に向けられるのも、いいよねー。悪意感じちゃうなー。
強烈な体験で社会のルールを叩き込まれた少年は、場面が変わると立派なサイコパスへ成長しています。この社会の勝者として高そうなスーツに身を包み、業務にいそしむ毎日。その仕事というのが、永遠に続くパワハラ、圧迫面接です! しかし、いったいこの企業は全体としてはなにで利益を出しているのか、謎すぎましたね。でも「なんの仕事か分からない仕事描写」はジャック・タチ、トリュフォー、ゴダールと通じるフランス映画の伝統。いやもちろん、『ソイレント・グリーン』ばりに人肉食品加工会社なのかもしれないですが、とにかくそんな細かいことはいいんだよと、映画はシステムによる個人への暴力を描いていきます。
そしてこの暴力描写が、個々のパワハラ事例を取材して作ったのかというくらい「これって......」感にあふれている。もうこの映画に出てくる暴力にいくつ実在の企業を見つけられるか、それでパワハラ検定ができるんじゃないか!

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僕が見つけたのは、何十台もならぶ電話の中から20秒以内に鳴っている電話を選び出すパワハラ、これはくらず○の、社則を暗唱させる内定辞退に通じるし、駐車場守衛へのマシーンによる笑顔管理、これはタイムの2009年度最低の発明ベスト5に選ばれた、オムロ○の笑顔チェッカーに通じる。主人公たちが住んでいる団地には、飛び降り自殺防止のネットが張ってあり、これは中国のフォックスコ○の自殺防止ネット!
常に強い人間だけがふるい分けられ、その周りには累々と死、使い捨てがある。残った人間はサイコパスか、機械によって管理された負け犬......。そんな世界に完全フィットした主人公の唯一の感情的なつながり。それが冒頭で命を救ってくれた少女なんですが、彼女から離婚を持ち出され、サイコパスな主人公は珍しく苦悩する。そんな中、上司の誕生日パーティーである事件が勃発し......と映画は続いていきます。

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人とのつながりを禁じられた世界での愛の存在可能性というテーマは『THX 1138』や『アルファヴィル』、コンクリート建造物の世界デザインはタルコフスキーやキューブリック、さらに『未来世紀ブラジル』など似たような映画はオフィシャルページでもたくさん挙げられていますが、この映画が新しいのは、主人公が体現するディストピアの暴力が「面接」とか「業務」として現われているところじゃないでしょうか。
『カレ・ブラン』の「社会人」たちは、正解を求められ続けています。映画はそれをゲームと呼ぶんですが、むしろこれは「テスト」と言い換えたい。テストには出された問題に正解を出そうとしている時点で、その問題の正しさを無条件に受け入れている、という隠された仕組みがあるわけです。しかしその、問題自体が間違いなのだとしたらどうなのか! ええ! そう考えるとこれは、まさに今の日本社会に通じる問題なわけですよ! どうなんだ! 分かっているのかよ!と息巻いてしまいますが、主人公を演じるサミ・ブアジラのサイコパス演技。これけっこう真似するの楽しそうです。目が開いたまま内面が完全に欠落したような表情をする。カメラが寄ってくるのを感じながら、そのままその表情を崩さない。なんだか真似しているうちに自分も、サイコパスっぽい気分になってくるじゃないですか!
イギリスの学者によると、サイコパスが多い職業ベスト10の中にはかなり高収入の仕事が多いようだから(「サイコパスが多い」でググってみてください)、キャリアプランとして1日1回この表情をやってみるのもいいかもしれない。今年めでたく新社会人になったみなさんや、公園デビューを果たした新人ママさん、集団の中で一歩抜きん出るためには、サイコパスもひとつの選択肢かもしれない! まずは、この映画で表情から勉強してみてはいかがでしょうか。

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文=ターHELL穴トミヤ

「社畜」と「家畜」の「すばらしい新世界」を映す
非常と絶望の近未来ディストピアSF





『カレ・ブラン』
シアター・イメージフォーラムにて公開中、ほか全国順次公開

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原題=CARRE BLANC
監督・脚本=ジャン=バティスト・レオネッティ
出演=サミ・ブアジラ、ジュリー・ガイエ、ジャン=ピエール・アンドレ、アーニ、カルロス・リール、フェイリア・ドゥリバ

配給=キングレコード+ビーズインターナショナル
宣伝=ビーズインターナショナル

2011年|フランス・ルクセンブルグ・スイス・ベルギー・ロシア合作|80分

関連リンク

映画『カレ・ブラン』公式サイト

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ターHELL 穴トミヤ  ライター。マイノリティー・リポーター。ヒーマニスト。PARTYでPARTY中に新聞を出してしまう「フロアー新聞」編集部を主催(1人)。他にミニコミ「気刊ソーサー」を制作しつつヒーマニティー溢れる毎日を送っている。
http://sites.google.com/site/tahellanatomiya/
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