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(C)Pierre Grise Productions

WEB SNIPER Cinema Review!!
鬼才レオス・カラックスの壮大な夢のヴィジョン
レオス・カラックス監督が『ポーラX』以来13年ぶりに手がけた長編作品。白いリムジンでパリの街中を巡り、金持ちの銀行家や物乞いの女、怪物、殺人者など、11人の人生を演じる主人公オスカー(ドニ・ラヴァン)の一日を映し出す。

公開中!
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レオス・カラックスなんか嫌いだ! 彼の映画にいつも出てくる、ドニ・ラヴァンの顔が嫌い。彼の書く、会話が嫌い。レオス・カラックスが好きな奴は肌は白いくせに胸毛が濃くて、乳首の近くにあるホクロからは長い毛が一本生えているような男か、さもなくば不眠症で生理不順でTwitterアカウントが5つくらいある女だけだろう。いいのは短い作品だけ!(『メルド』とか、『my last minute』とか)カラックスを観るたびにその青臭さにいつもイライラしていたのだが、しかし本作は今までと違っていた。まず対話が少ないのだ。ドニ・ラヴァンはいつも独り言だけをぶつぶつ言っていて、たとえ誰かと会って話し始めても、それは長く続かない。さらにドニ・ラヴァンはいつも仮装している。つるつるの頭で、浮浪者に、化け物に、殺し屋に、変わっていく。

(C)Pierre Grise Productions

主人公の名前はオスカー。彼が乗り回すのは白くてアホみたいに長いリムジンだ。彼は登場した瞬間からとにかくVIPなのだということが強調される。車の中では、社長然と携帯で指示を飛ばし、スピーカーからは「今日のアポは9件です」などと秘書の伝言が聞こえてくる。やがてどこかに到着し、車から降りてくるのはなんと、背中の曲がった見るもおぞましい浮浪者ではないか! 1人で橋の真ん中に立ち、脚と地面だけを眺めて空き缶を振る浮浪者。さっきまでの世界は妄想、幻だったのか......、しかしやがてリムジンは戻ってくる。
車のなかで浮浪者のメイクがはぎとられ、次に彼が向かうのはモーションキャプチャー・スタジオだ。体中にコンピューターが動きを読み取るためのマーカー素子をつけ、カンフーじみたアクションを繰り広げるオスカー。やがて入ってくるのは、とんでもないダイナマイトボディ、赤いラバーの女だ。とにかく胸が半端じゃない! しかし、私はその乳房に左右1個づつのマーカーしかついていないのを見逃さなかった。そんなんじゃこんな大きいおっぱいはキャプチャリングしきれないよー!と叫び出したくなるのだが、注意深く眺めれば、乳首のところがポチっとなっているのに気がつくはずだ。体中に貼付けられた白い玉をコンピューターがキャプチャするなか、私はといえば乳首のポッチを追い続ける。この齟齬が暴きだしているのは、映画産業と、観客の視線のあいだによこたわる絶望的なギャップに他ならない。かつて私たちは、乳首を追うためにスクリーンの前にやって来た。今や私たちがスクリーンで眺めるのは、機械の追ったマーカー素子の残りカスなのだ。やがて彼らはセックスをしはじめる......。

(C)Pierre Grise Productions

どんなにその場その場で盛り上がっても、リムジンに戻ったオスカーはそれを引きずらない。全ては演技で、彼は役者なのか? だとしたら演技を撮影していたはずのカメラはどこなのか。カメラの開始と停止という明確な区切りがないために、観ているとどこまでが素で、どこからが演技なのか分からなくなっていく。

リムジンに戻ったオスカーは昼飯を食べ始める。「フランスでも撮影の合間にはこんな幕の内弁当っぽいもん食うんだ......」と思っていると、ほおばっているのがサーモン寿司! となると横にあるスープはみそ汁なのか!? やがてゴジラのテーマがなりひびき、ここから始まるのはどうやらカラックスにしては珍しく面白かった『メルド』(オムニバス映画『TOKYO!』収録)の続編だ。
ここらへんで、この映画はオスカーが映画の中を旅していく映画なのだと気づいてくる。色々なジャンル映画を起承転結させることなく、見せ場だけ撮ってつなげる。それは楽しいでしょう! そういう映画を作るのは! しかし、それが映画として統一感を持つためには、全てのエピソードを縦断する「しかけ」が必要だ。北野武の『監督・ばんざい!』では「次はなに撮ろうかなー」という監督自身の登場が、各エピソードを貫く串となっていた。本作の串となるのは「素のオスカー」。それはリムジンの中だけで存在していて、しかし一歩外に出れば、すぐにでも溶けて消えてしまう存在だ。

(C)Pierre Grise Productions

カラックスが再現する「映画」のバラエティーは広く、本作にはバイオレンスから、ミュージカル、そしてピクサー・アニメまで登場する。それらは眺めているだけで面白く、例えば、メルドにさらわれた女が布で見事に変身していくシーン。そこには美しさや、ハッとするほどのイメージの誕生がある。「いいシーンもあるけど、映画が続くうちだんだんムカついてくる」いつものカラックス節は、次々と別の映画へと移っていくため、今回は出現しない。ただのイメージの連続じゃねーか!という怒りもわいてきそうだが、きれいだなー、変だなー、リッチな気分だなー、というその時々の完成度への満足のほうが上回る。だから本作はおもしろい! 年老い、疲れていく、オスカー。映画はもう歴史として終わってしまった、もう2度と新しく出会えることはないのだとカラックスは言いたいのだろうか。

純粋映画者の映画である『ホーリー・モーターズ』に対抗するには、こちらも純粋観客者となるしかない。それには、上映中の携帯使用、絶叫、前の席を蹴る、そしてカメラの持ち込みなどが一番だろう。本作にはカメラがない、ならばカメラを持ち込むことこそが本作への唯一の答えとなるはずだ! いやそれでもまだ足りない! カメラのコスプレ(日本の映画ファンにはおなじみのあの格好)をして本作を観ることこそが、『ホーリー・モーターズ』を完成に導くのだ! 肌は白いくせに胸毛が濃くて、乳首の近くにあるホクロからは長い毛が一本生えているような男たち以外は全てカメラコスプレで埋まった客席の出現を望む!

文=ターHELL穴トミヤ

ひとつの人生からもうひとつの人生へ、旅を続けるオスカーの一日。




『ホーリー・モーターズ』公開中!
(C)Pierre Grise Productions

原題=HOLY MOTORS
監督・脚本=レオス・カラックス(Leos Carax)
撮影=キャロリーヌ・シャンプティエ、イヴ・カープ
出演=ドニ・ラヴァン、エディット・スコブ、カイリー・ミノーグ、エヴァ・メンデス、ミシェル・ピコリ

提供=ユーロスペース、キングレコード
配給=ユーロスペース

2012年|フランス・ドイツ|フランス語|115分|DCP|SRD|カラー

関連リンク

映画『ホーリー・モーターズ』公式サイト

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ターHELL 穴トミヤ  ライター。マイノリティー・リポーター。ヒーマニスト。PARTYでPARTY中に新聞を出してしまう「フロアー新聞」編集部を主催(1人)。他にミニコミ「気刊ソーサー」を制作しつつヒーマニティー溢れる毎日を送っている。
http://sites.google.com/site/tahellanatomiya/
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