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WEB SNIPER Cinema Review!!
クローネンバーグが挑む、珠玉の「ハリウッド・ゴシック」誕生。
セレブ相手のセラピストでテレビ番組も持つ父ワイス、ステージママの母クリスティーナ、人気子役の息子ベンジーからなるワイス一家は、典型的なハリウッドのセレブファミリー。何不自由なく暮らす彼らだったが、ある問題を起こして施設に入っていた長女アガサが戻ってきたことにより、隠されていた忌まわしき過去が白日の下にさらされていく――。アガサを個人秘書として雇う落ち目の女優ハバナ(ジュリアン・ムーア)が第67回カンヌ 国際映画祭で女優賞を受賞。

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主人公の男の子(エヴァン・バード)が、プラスチックみたいでいいんだな。歩くフィギアみたいで、でも喋らせてみたら最悪の性格という。見た目は『トイ・ストーリー』で性格は愉快さのない『テッド』みたいな、喋るオモチャ感のあるビジュアルをしている。この映画に出てくる人間はだれもかれも人間味がない。そこがSFになっていて、LAのクソ晴れた空の下、ただただ日常がすぎて行くだけなのに、不穏で現実感のない空気がどこまでもおいかけてくる。『スキャナーズ』とか、『イグジステンズ』を思い出す、これはやっぱりクローネンバーグの映画になっている。

舞台はハリウッドで、成功した子役の一家と、年増のハリウッド女優、そして謎の少女が出てくる。映画が始まると長距離バスの寝静まる乗客の間を、カメラが揺れつつ進んでいく。ここからもうこの映画は、夢心地で、不思議で、不穏な浮遊感に満ちていて、最初に映し出されるのは謎の少女、ミア・ワシコウスカだ。彼女は顔に火傷のケロイドの痕がある。快活なんだけどこころの病気っぽさが漂っている彼女は、なぜか登場した瞬間から「友だちがいなそうだな」と分かる。「孤独そうだな」というのが伝わってきて、そんな彼女がハリウッドに上京してきて、がんばれよ!と思うのだが、雇った時間貸しハイヤーの運転手(ロバート・パティンソン)にも気味悪がられて距離を置かれてしまう。

(C)2014 Starmaps Productions Inc./Integral Film GmbH

一方の成功した子役は、登場早々難病少女のお見舞いに向かって、その性格のクソっぷりを発揮する。ハリウッド大作で一発当てた彼は、ドラッグ依存症の治療中で、夜は同じ年頃のセレブキッズたちと業界トークに花を咲かせる。本作の見どころの一つはこのトークの下劣さで、若者は若者同士、歳とった人間は歳とった人間同士、どこまで限界を越えられるかというほど下劣な会話をくりひろげる。元祖お下劣監督、ジョン・ウォーターズが本作を2014年のナンバーワンに推したのも納得、本作がなぜホラーなのかと言えばそれは死者が出てきたりもするけれどそこは関係なくて、登場人物の会話が下劣すぎるから。そこから感じられる人間の魂の荒廃、それがホラーになっているのだ。

子役が家で母親(オリヴィア・ウィリアムズ)と食事をしながら、次回作の契約について話している。交渉はこちらが有利だ......、次回作は何百万ドル+何%でいける...。この母親の、「ディストピアSFに出てくる感情を失った未来の人間」ぽさもすごい。そこに父親(ジョン・キューザック)が来ると、こちらはなにやらハイになっている様子。家には生活感のカケラもなく、彼らは家族というより、ビジネスパートナー集団に見える。母親と子どもは映画会社の重役会議に出かけ、ここでも人工的なエグゼクティブたちによる、人間味のなさをたっぷり堪能できる。

本作で最も身体を張った演技をみせてくれるのは、ジュリアン・ムーア。彼女が演じる年増のハリウッド女優は、異常に強い自己愛を抱えたまま、老いの汚さと、魂の下劣さの極みへと向かっていく。便秘で屁をこきまくりながら、秘書にやとったミア・ワシコウスカの恋話を聞くシーンも凄いけど、カクテルのチェリーを食うシーンが地味に凄い。話に夢中になり、狙っている話題作に自分を売り込めそうか夢中になりながら、そのチェリーをカクテルにつけてはしゃぶり、カクテルにつけてはしゃぶる。相手の歳下の男の顔はそのとき映っていないが、「うわー年増キモい!でも絶対それを顔に出してはいけない」と思っているにちがいない。性格の下劣さよりも、老いの醜さを演じるほうが、女優として気合いのいる挑戦じゃないだろうか。

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秘書の仕事を通じてハリウッドという王朝に入り込むことにした成功したミア・ワシコウスカは、子役一家に近づこうとする。それを察知したジョン・キューザックは彼女を排除しようとするが、このときの会話もまたいい。何の真実味もなく、マニュアルのようになぞられていく温かい言葉と演技。下劣さとともに、本作には社交辞令もあふれている。クソ子役の変わることない傲慢さはむしろ素直さのあらわれで、ジュリアン・ムーアなどはその下劣さを見事に隠した、社交的な会話を繰り広げる。登場人物たちの間にはなんの人間的なつながりもなくて、特に子役が死人を見るようになってから呼ばれる、ウマ面の女カウンセラー。彼女の顔は、なにかプロフェッショナルであり、金だけのつながりという冷酷さを感じさせてすばらしかった。この映画では困っている人間に対しては、「じゃあカウンセラーに電話しろ」とか「じゃあ薬を飲め」とか対処療法だけが示される、困難は人間同士のつながりではなく商品で解決されるのだ。
そんななかにあって、ミア・ワシコウスカとクソ子役の間だけには、金銭ともキャリアとも無縁なつながりが感じられる。この子役は人形みたいな外見でクソ生意気な態度を取りながら、家族と話すときだけはときどき子どもの純粋な顔をのぞかせる、そのバランスが絶妙だった。彼らの純粋さは、少しずつハリウッドという王朝の隙間に水のように染み渡り、やがて崩壊させていく。

でも観終わってみると、やっぱりひたすら最低のジュリアン・ムーアが最高! 彼女が幽霊に年増の醜さを指摘されて自我崩壊、歯を食いしばってギー!と悔しがる、あの惨めさ! あんな姿をスクリーンにさらすなんて本当に尊敬する。そして、うらやましい。あんな快感はないと思う! 俳優魂というのも、やはりある種の倒錯だということがよく分かる。全力で老醜、下劣さ、惨めさを表現した彼女は、2014年のカンヌ国際映画祭最優秀女優賞を受賞した。我々はこれをカンヌ国際映画祭最優秀マゾ、露出賞と言いかえよう! ネガティブなものをネガティブなまま提示して、反転させる。これぞ芸術の力なのだ。

文=ターHELL穴トミヤ

名声・賞賛・絶望、すべてを飲み込むこの残酷で美しい街で極上の悪夢が今、幕を開ける!


『マップ・トゥ・ザ・スターズ』
全国順次ロードショー

(C)2014 Starmaps Productions Inc./Integral Film GmbH
原題=『Maps to the Stars』
監督=デヴィッド・クローネンバーグ
出演= ジュリアン・ムーア、ミア・ワシコウスカ、ジョン・キューザック、ロバート・パティンソン、エヴァン・バード、オリヴィア・ウィリアムズ、サラ・ガドン
配給=プレシディオ
宣伝協力:ウフル
協力:松竹


2014年│カナダ・アメリカ・ドイツ・フランス│112分│英語│カラー│DCP│R-15


関連リンク

映画『マップ・トゥ・ザ・スターズ』公式サイト

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ターHELL 穴トミヤ  ライター。マイノリティー・リポーター。ヒーマニスト。PARTYでPARTY中に新聞を出してしまう「フロアー新聞」編集部を主催(1人)。他にミニコミ「気刊ソーサー」を制作しつつヒーマニティー溢れる毎日を送っている。
http://sites.google.com/site/tahellanatomiya/
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