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(C)Shayne Laverdière, Sons of Manua

WEB SNIPER Cinema Review!!
カンヌ国際映画祭グランプリ受賞
自らの死を告げるため、34歳の作家ルイは12年ぶりに帰郷した。息子の好物を用意する母のマルティーヌ。幼い頃に別れた兄を覚えていない妹のシュザンヌ。浮足立つ2人とは対照的に素っ気なく迎える兄のアントワーヌ。そして彼の妻カトリーヌはルイとは初対面で......。家族の葛藤と苦悩が浮き上がらせる、現代の愛の物語。

新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA 他全国大ヒット
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カンヌ映画祭グランプリ。家族のもとへと帰還する次男を主人公とした本作は、まるでラース・フォン・トリアーか、ミヒャエル・ハネケかと思うほどに観ていて不快にさせられる。それもこれも長男であるヴァンサン・カッセルの怪演のおかげだ。
映画は飛行機に乗る主人公(ギャスパー・ウリエル)の独白から始まる。彼は死を前にして若くして飛び出した実家へと戻る旅の途上にあった。やたらと後ろの座席からちょっかいを出してくる子供、死について独白しながら、生がたわむれかけてくるこのシーンからしてもう!おもしろい!この作品、最高では!?と思うが、安心して物語に身を委ねていれば、暖かい場所へ連れて行ってもらえるのだろう、という期待は長男役ヴァンサン・カッセルによって打ち砕かれる。

(C)Shayne Laverdière, Sons of Manua

空港から家に向かう途中、車窓から見えるのは落書きされた壁、たむろするチンピラ、路上の売春婦、決して裕福な地域ではないことが感じられる。家では、母親(ナタリー・バイ)と、妹(レア・セドゥ)、長男(ヴァンサン・カッセル)に、その嫁(マリオン・コティヤール)が、明らかにはしゃぎながら、彼の帰還を待っている。ギャーギャー騒ぐ母親と、負けじと騒ぎ返す妹、ケバすぎる化粧、彼らの洗練されていない仕草に比べてギャスパー・ウリエルの寡黙さが、つりあわない。彼ははるか昔に家を飛び出し、かなりの期間家に戻らず、その間に劇作家として成功していた。彼はこの家のスターなのだ。ドアを開けるなりみんなが一斉に喋り始め、さっそく喧嘩が始まる。その喧嘩の起こりかた(「それは今、私が言ったわよ!」)、気を使わない喋りかたが、いかにも家族あるあるでおもしろい。

(C)Shayne Laverdière, Sons of Manua

ところが、ギャスパー・ウリエルはどうも家族に馴染めていない。母親が食事の用意をしている間、居間に座って3人が待つ。そこでもうヴァンサン・カッセルによる挑発、揚げ足取りが始まり、レア・セドゥとの喧嘩が始まる。それを眺めるギャスパー・ウリエルを、唯一の血縁的部外者とでもいうべきマリオン・コティヤールが微笑みながら眺める。ここでカメラはぐっと顔に近づき、二人の表情をスローモーションで映し出す。真顔のままの、ギャスパー・ウリエル。やがてマリオン・コティヤールはその中に何かを読み取り、顔を曇らせる。彼女は何を読み取ったのか、「家は救いの波止場じゃない」という歌で始まるこの映画、これからなにが始まるのか。

(C)Shayne Laverdière, Sons of Manua

最初母親は、母親としての資格を備えていない人間に見える。いや実際そうなのかもしれない。ところが二人きりになるととつぜん母親的知性を発揮する。オーケストラの指揮者のように家族の一人一人を知り、あるべき姿に導こうとして。そんな瞬間でさえ、ギャスパー・ウリエルはその瞬間に集中できず、一瞬窓の外を眺めたりしている。
両腕にタトゥーを入れ、髪の毛を後ろで縛り上げたレア・セドゥのキツさがいい。妹の部屋で、彼女はどんなにいつも、主人公からの絵ハガキを心待ちにしていたかを語る。気取らず、直裁な物言いをする彼女はしかし兄に、そのハガキは心から書きたくて書かれたものなのか、それともパフォーマンスだったのかと問う。その裏には、なぜならあなたは芸術家とかいう(信用ならない)職業なのだから、というメッセージがある。
血縁ではないが家族になっている部外者マリオン・コティヤールは真摯にギャスパー・ウリエルを心配する。血縁ではあるがもはや家族ではないかもしれない彼が、この家の中に溶け込めるように。でもあなたは私の夫(ヴァンサン・カッセル)に興味がないんじゃないのか?と問いかける、批判ではなくただ事実として。

(C)Shayne Laverdière, Sons of Manua

楽しい雰囲気の食事シーン、それがどこで手札をすり替えられたのかわからないほど自然とぶち壊しになり、テーブルから一人づつ人間が消えていく。直接の原因はヴァンサン・カッセルのせいに違いないのに、別の場所で気づけばギャスパー・ウリエルを除く三人だけで一緒になっている。この家族に、ギャスパー・ウリエルの居場所はないのか。
誰かが怒鳴っている時に怒鳴り返さない人間を見ていると、怒鳴られているほうの人間に、激しい怒りを感じる(あなたはどうですか?)。言っても無駄だなとか、絶望して声が出ないな、とか我慢してやりすごそうとか、そういう状態をずっと続けている登場人物。たとえば『ダンサー・イン・ザ・ダーク』のビョークを見ていると、その人間が持っている生命に対して、その人間が義務を果たしていない気がして、猛烈に怒りが湧いてくる。この映画のギャスパー・ウリエルがまさにそんな人物だ。ヴァンサン・カッセルの饒舌と暴力はたしかに不快だけれど(たとえば相手の話を否定した後、相手が黙り込むと、今度は俺のせいで黙ったのか、話せよとけしかける)、それは弱さの裏返しで、逆にギャスパー・ウリエルの落ち着きや沈黙、繰り返される優等生的な返事こそが、家族を前にしてあまりに不実な、暴力的な態度に見えてくる。でもそれはコインの裏と表で、やっぱり二人はわかち難く同じ血を引く兄弟なのだ。だからギャスパー・ウリエルは、兄に「分かるよ」と言う。分かるよじゃないよ!ちゃんと兄弟喧嘩しろよ、このバカ!バシッ!バシッ!(ギャスパー・ウリエルを殴る音)。
戯曲を原作としたグザヴィエ・ドランの監督作品は、『トム・アット・ザ・ファーム』以来だが、思えばあの作品も抑圧的な男と、どうにも言い返さない主人公の、観ていてイライラさせられまくる物語だった。グザヴィエ・ドランは嫌な人間が出てくる戯曲ばかり映画化している。それとも、人の嫌な部分を引き出す「いじめてくん」(吉田戦車)みたいな主人公ばかりをと言うべきか。でも、悲劇に身を沈ませる快感、それこそが若さの特権なのかもしれない。

文=ターHELL穴トミヤ

映画界に新しい息吹を吹き込む27歳、グザヴィエ・ドラン待望の最新作。


『たかが世界の終わり』
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(C)Shayne Laverdière, Sons of Manua
原題=『Juste la fin du monde』
監督・脚本=グザヴィエ・ドラン
出演= ギャスパー・ウリエル、レア・セドゥー、マリオン・コティヤール、バンサン・カッセル、ナタリー・バイ
配給= ギャガ

2016年│カナダ・フランス合作│99分

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ターHELL 穴トミヤ  ライター。マイノリティー・リポーター。ヒーマニスト。PARTYでPARTY中に新聞を出してしまう「フロアー新聞」編集部を主催(1人)。他にミニコミ「気刊ソーサー」を制作しつつヒーマニティー溢れる毎日を送っている。
http://sites.google.com/site/tahellanatomiya/
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