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『ストーリーメーカー 創作のための物語論
(アスキー・メディアワークス)



文=井上文



5つの理論で物語の構造を学び、30のQ&Aに答えていけば、誰でも物語が作れる。クリエイター志望者必読のオリジナルストーリー制作マニュアル決定版!
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神話や民話の構造分析から導き出された物語論を概観し、30の質問に回答していくことで物語のプロットを作成する(紹介文より)――本書の半分以上を占める第一部では『昔話の形態学』(ウラジミール・プロップ)、『千の顔をもつ英雄』(ジョゼフ・キャンベル)、『神話の法則』(クリストファー・ホグラー)、『英雄誕生の神話』(オットー・ランク)など有名な物語論の著作がポイントを押さえた形で解説されます。

まずこれが、それらの著作を読んだことのない人にとって目から鱗が落ちる発見になるはずです。神話や民話と対応させる形で『スター・ウォーズ』や『崖の下のポニョ』など、より親しみのある作品が分析されていることで実感が得られ、退屈もしません。構造だけを取り出して眺め直すことは、これまで無意識にノセられていた仕掛けの存在とその仕組みを知ることになり、(紹介されているのは創作に使えそうな部分だけとのことですがそれでも)物語論自体の価値や面白さを楽しみながら学べます。そしてこの結果、実践編とでもいうべき第二部の作業(質問に答えて自分のプロットを作る)が虚しくならないようになっています。

この本を読む過程で、物語をシステムとしてのみ解釈することに対して抵抗を覚える人は少なくないと思います。著者の大塚氏も書いているように、物語が機械のように作られ得るという考え方は、「固有性」や「私」の不在を想像させるからです。事実、この本の第二部は「あなたが漠然と抱えているストーリーの種のようなものや、あなた自身が自覚していない形であなたの内にあるものを(第一部で示された)『物語の構造』に強制的にはめ込んで出力する」という、身も蓋もないようにも思える作業のマニュアルです。物語ることで自己実現を図りたいという人の多くは、物語というものが誰にでも半ば自動的に作れてしまうようなものであってはたぶん嫌なんじゃないでしょうか?

この本は、物語にまつわるそうした価値観をやんわりと説得して、そうではない物語の有り様を読者に受け入れさせようとします。この点で(大塚氏はこの本をハウツー本として「使っていただきたい」と強く書いていますが)、挑発的なくらいに実用性の高さがある分だけ、読み物としてもスリリングです。また、実は決して書き手のオリジナリティを否定しているのではないところに、物語論について一層考えさせられる面白さがあります。「構造の中で語る不自由さが逆に『私』に根差した物語を生み出す」というのが大塚氏の考えです。

この本は大学教授である大塚氏が授業で使うレジュメを元に書かれていて、第二部の実践編では、ある女子学生が授業の中で提出した「回答」が例として取り上げられています。その学生が30の質問に答えながら模索している物語は、思春期の少女が母親との関係に悩みながらやがて理想の母親像を捨てて大人になるという、「私」の不在どころか彼女個人の興味が色濃く窺える問題がテーマとして据えられています。読者は彼女と一緒に悩みながら、同時に自分自身の物語を詰めていくことで、「『構造』は容器にすぎない」こと、「そこに補填される個別の物語によって時に『構造』は歪み、変形し異質のものに変わりさえ」するという大塚氏の考えを自ら証明していくことになります。その体験はちょっとした知的冒険であり、このハウツー本を通じて「物語論的に物語る」ことを納得していく経験は、それ自体が一つの物語の読後感をもたらしているかのようでもあると思います。

姉妹編とも言える大塚氏の創作論『物語の体操』(朝日新聞社刊)と『キャラクターメーカー』(アスキーメディアワークス刊)も大学の講義用レジュメを元にして書かれているとのこと。わずか数百円で自宅にいながら受けられる面白い講義だと考えると、しみじみとお得感があります。誰もがインターネットで気軽に文章を発表できる今、書くと言うことについて学ぶ機会はライターや作家にとってだけ重要なものではありません。また、構造というものは学ぶことで知り得るものです。この機会にその一端を勉強しておくことは、あなたが今後何を書いていくにせよ邪魔になるものではないはずです。参考書としても、一つの読書体験としても有意義な一冊だと感じました。

文=井上文


『ストーリーメーカー - 創作のための物語論 - (アスキー・メディアワークス)


著者:大塚英志
定価:790円 (本体752円)
発売日:2008/10/10
形態:新書 (256ページ)
ISBN:978-4-04-867415-7
発行:アスキー・メディアワークス

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井上文 1971年生まれ。SM雑誌編集部に勤務後、フリー編集・ライターに。猥褻物を専門に、書籍・雑誌の裏方を務める。発明団体『BENRI編集室』顧問。

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08.12.19更新 | レビュー  >