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"漫画界の最終兵器"卯月妙子、10年ぶりの最新刊!
夫の借金と投身自殺、自身が持つ統合失調症の悪化と自殺未遂、AV女優、漫画家としての活躍と苦悩......。波乱の人生を送ってきた著者が、36歳になって出会い、恋をした25歳年上の男「ボビー」。ケンカを繰り返しながらも2人は楽しく生きていくかに思われた。しかし――。卯月妙子が10年ぶりに放つ衝撃的なコミックエッセイ。 
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これは凄まじい漫画だ。そんな言葉をいきなり使ってしまうのは、書き手として無能であることを告白しているようで抵抗もあるのだが、それ以外の言葉は、この作品にふさわしくないような気がする。
もう一度書く。卯月妙子が10年ぶりに発表したこの作品は、凄まじい。

卯月妙子という人は、その生き様自体が壮絶だった。二十歳で結婚し、出産。そしてAV女優としてデビュー。1994年に井口昇監督とタッグを組んだ『ウンゲロミミズ』(V&Rプランニング)でのスカトロの域を超えた過激プレイは話題を呼び、一躍カルト女優として業界にその名を知らしめる。
その後、夫は投身自殺を図り、植物人間となって一年後に死亡。卯月自身も、幼い頃から悩まされていた統合失調症が悪化し、入退院を繰り返すこととなる。
しかし、その傍らで舞台女優としても活動。さらに漫画家としても脚光を浴びる。自身のアダルト業界での体験を描いた『実録企画モノ』(2000年 太田出版)、その頃の奇妙な擬似家族生活をモデルにした『新家族計画』(全2巻 2001~2002年 太田出版)は、過激な内容でありながらも、どこか飄々としたタッチが魅力的な快作だった。他の誰にも描けない卯月妙子ならではの世界がそこにあった。

実は筆者は当時、彼女の漫画に描かれたことがある。「ガロ」誌で下関マグロ氏が連載していたコラムの中の企画で、過激な王様ゲームをやるというものがあり、筆者と卯月妙子も参加。その様子を彼女が誌面で漫画に描いたのだ。下関マグロ氏の裸を見ながらオナニーしなければならないという無茶な指令に挑む若き日の筆者が主役になっていた。卯月妙子に描いてもらえたというのは、筆者のちょっとした自慢のひとつになった。
既に色々とエキセントリックな噂は聞いていたが、その時に会った卯月妙子は、極めて常識的な女性だった。そして何よりも、美しかったことを覚えている。
漫画家として期待されていた卯月妙子だが、統合失調症の悪化はその活動を阻んだ。「実録閉鎖病棟」という新作がアナウンスされたものの、結局発表されることはなかった。
また、2004年にストリップ出演中に喉を切って自殺を図るなど、その病状はかなり深刻なものとなっていったようだった。
やがて、卯月妙子の話題は全く聞かれなくなった。

10年ぶりの新作が発売されると知った時は、単純に嬉しかった。タイトルは『人間仮免中』。ああ、相変わらずの自虐的なタイトルだなと思いながら、詳しい前情報も仕入れずに書店で購入した。表紙には卯月本人らしい女性とちょっとガラの悪そうな男性が笑顔で肩を組んでいるイラスト。
帯にはこんな文章が書かれている。
「壮絶な過去と統合失調症を抱えた著者が、36歳にして出会った25歳年上のボビー。苛烈で型破りで、そして誰よりも強靭なふたりの愛を描いた感動のコミックエッセイ!」
それを読んだ時に、「ああ、卯月さん、幸せになったのかな」と筆者は思った。
ページを開いて驚いた。絵柄が全く変わっている。『新家族計画』の頃の、ちょっと古臭いながらも流麗な描線は影も形もなく、子供の落書きのようなラフな絵柄になっている。ごく初期のさくらももこに近い感じだ。空白の10年の間に意識的にタッチを変えたのだろうか。

冒頭では、以前の卯月漫画の重要なキャラクターだった「おやじ」との別れが描かれる。しかし、卯月は新しい恋人と出会う。飲み仲間だったボビーだ。もちろんボビーというのはあだ名で、60代の会社員。
この漫画の前半は、彼との愛の生活を描いたものになっている。卯月はボビーにベタ惚れ。ボビーの方は卯月を溺愛しながらも、25歳という歳の差に悩んでいる。
このボビー氏、やり手の会社員でありながらも、若い頃はそうとうやんちゃをしていたようで、ディープな背景がありそうな男。過去に三回の離婚歴もあり。しかし、それだけの男だからこそ、卯月妙子という女を受け止めることが出来るのだ。
以前の恋人だった「おやじ」がボビーと会話するシーンがある。
「僕は卯月の階段でした。ボビーさんが着地点で良かったです」
誰もが卯月とボビーのカップルを祝福している。卯月の統合失調症によるトラブルや、意外に気難しいボビーが起こす癇癪など、ちょっとした衝突はありながらも、幸せな日々は続いていく。これが第一部だ。

しかし、物語は突然大きな展開を見せる。ここではあえて詳しくは書かないが、卯月は生死を彷徨うことになり、第二部はそこで彼女が見た妄想が延々と描かれる。
そして、絵柄が変化した理由もそこで明かされる。
カップルの痴話のような第一部に比べて第二部は重い。読むのにかなりのエネルギーを必要とする。あまりに衝撃的な内容だからだ。
その出来事の中で、卯月は「ああああどうしよう。すんげー描きたい」「これ全部漫画にしたい...!」と思ったという。後書きで「漫画家の、業です」とも書いている。
その業の凄まじさ。『実録企画モノ』の頃から深刻で異常な状況を飄々と描いてしまえる客観的な視点には驚かされていたが、本作ではそれが、さらに研ぎ澄まされている。
そして、この物語がこの絵柄で描かれたことも必然だと思えるのだ。この絵柄だからこそ『人間仮免中』は傑作足り得たのだ。
人の生き死にをおもちゃのように扱って安易に涙を搾り取ろうとする話ばかり書いている作家たちは、この作品の最後の「生きてるって最高だ!!!」の一言の重さにひれ伏すがいい。
それにしても第二部で描かれる卯月とボビーのわずか1ページの交わりほどに、感動的なセックスシーンは他にあるだろうか。筆者はエロ描写にエロ以外の不純な意味を見出すことを激しく嫌う主義なのだが、このシーンだけは別だ。

最後にもう一度書く。この漫画は、凄まじく、素晴らしい。

文=安田理央

『人間仮免中』(イースト・プレス)

著者=卯月妙子

価格:1365円(税込)
ISBN:978-4781607412
発売:2012年5月18日
出版社:イースト・プレス

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安田理央 1967年生まれ。エロ系ライター、アダルトメディア研究家、パンク歌手、ほか色々。主な著作に「エロの敵」「日本縦断フーゾクの旅」「デジハメ娘。」など。趣味は物産展めぐり。でも旅行は苦手。
安田理央の恥ずかしいblog
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12.06.11更新 | レビュー  > 
文=安田理央 |